私が行っていた高校は、進学校で回りの子達は、みんな勉強熱心の人達でした。でも前述したと通り勉強もするけど、遊びにも熱中して、人生楽しんでいました。でも私だけは、テレビの事とか世の中の事を何一つ知りませんでした。だからMさんからある日、
「いつも家で何しているの?テレビも見ないんやろ?漫画も雑誌も読まへんねんやろ?勉強ばっかしてんのん?」
と尋ねられた事がありました。
「勉強ばっかりしてへんよ。」
と答えると、
「じゃあどうやって時間つぶしているの?何しているか教えて〜暇な事ないの?」
と言い寄られました。私にとってはすごく酷な質問だったのです。血の気が引くのを感じました。その質問は何日にも渡って続けられ
「そしたらさぁ〜今日帰ってから寝るまでにどんな事したか、覚えてくるか、書いてくるかして、明日教えてよ」
と追い込むような質問をされました。あくる日に
「ねえ、どうやった〜何しているか覚えてきてくれた?書いてきてくれた?」
と質問され続けました。辛かったのです。本当に辛かったのです。本当のことなんて言えませんでした。私は、成績だけが生きがいだったから、
「トップを取るため、勉強のみの人生を、なんとか送っていこう」
と必死で毎日頑張っていました。でも、もうそんな環境ではありませんでした。そんな心理状態にもありませんでした。彼女の質問に敢えて答えるとしたら
「私は耐えている(暴力の恐怖に)毎日耐えて耐えて耐え抜いている、ただ毎日耐えて過ごしているだけ」
そう答えるしかなかったのです。でもそんなこと言えるわけもなくも力なく笑ってごまかしました。ほんと、苦しかったです。

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