兄の家庭内暴力で、中学の時から恐怖で怯えた生活を送ってきましたが、兄が下宿する事によって、長期休暇以外は、その恐怖の度合いは格段に楽でした。
でも時々かかってくる電話には、全神経が凍りつくような恐怖を毎回感じていました。
いつも口論に発展する事が多かったので、下宿先から戻ってきた兄が、また蓄積した不満を後でぶつけ、荒れ狂うのではないかという、恐れがありました。
だから、会話の一つ一つが気になり、心配でたまらなく私はよく、二階の電話の受話器をそぉっーと、持ち上げ、母と兄との会話を息を殺して聞いていたのです。
盗聴はいけないし、その会話を聞いたからといって何も出来ないのですが、とにかく、気が気でならなかったのです。
兄が下宿する前に、兄がいつ、暴力を振るうか心配で心配で、常に耳をそばだて、生きてきたのと、なんら変わりない事を、下宿して離れているにも関わらず、私は、しているのです。・・・ホントに、恐怖だったから。。。。
兄はよく
「後で血見るぞ」
という言葉を使ったのですが、実際何度も血が出ていた事もあり、
ほんとに、この言葉は、私を震えさせました。

0