文化祭の前日と、文化祭の二日間私は、学校を休みました。
母には、勉強したいから休むというと、すんなりOKしてくれて、
調子が悪いから休むという電話も積極的にしてくれました。
母は、「勉強」の二文字が一番の人だったので、私のこの行為を咎めることはしなかったのです。
休もうと思った理由の一番は、この数ヶ月間殆ど進んでいない、受験勉強を、ライバル達が、文化祭で遊びほうけている間に、頑張る事によって、取り戻し、しかも、たった三日間でその子達を引き離していく事まで考えていたのです。
この数ヶ月間、を三日間でなんて、無謀な話なのですが、頭はそれしかありませんでした。
それに、文化祭などに参加しても、学校にいる事事態が苦しい私が楽しめるわけがないというのが、二番目の理由でした。
朝の早くから、学習机の前に座り、深呼吸して勉強をしようとしました。
でも、エネルギーは沸いてはきませんでした。ぼんやり、30分程、参考書を眺め続け、勉強するのをやめてしまいました。というか、
出来なかったのです。
クシャミをして口を覆った手がすごく汚れた気がして、洗いに立ち、今度は、クシャミで出た、鼻水が異様に気になり、ティッシュを使い続けました。そして、その行為で手に少し鼻水がついてしまうと、また汚れた気がし、再び手を洗いにいきました。
こんな事を何度も繰り返し、すごく心が疲れてしまい、
母が午後、用事で出かけた後、私は自分の部屋を出ると、兄が家に残していた、週間漫画雑誌をしゃがんだまま読み続けていました。
漫画を殆どそれまで読んだ事がないので、すごく食い入るように読み続けている自分がいました。
「みんな普通はこんなの読んでるんだ・・」・・・・・
「私は何やってるんだか・・・」

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