文化祭が終わったあくる日、学校へ行きました。
誰も、休んだ事に対して何も言いませんでした。
ひょっとしたら、
「自分がいなかった事さえ、気づかれていないのかもしれないな」
と思いました。
何も言われずに ゛ホッ゛としたけど、存在感がないというか寂しくもありました。
みんながしている文化祭の話に、耳をそばだてている自分がいました。
その、話しの内容を心の中にいれ、あたかも自分が文化祭のその場にいて、楽しんだ経験をしたんだと、思わせようとしている自分がいました。
その話の内容、写真から、文化祭実行委員の人達が素晴らしいゲートを作り、階段にも何かを敷き詰め、文字を浮かび上がらせて、
見た人みんなを
「わーーーーー」
といわせる作品を作り上げた事を知りました。
どういった素材を使って、どういう風に作り上げたんだろうかと、
私は写真を食い入るように見ました。
でも分かりませんでした。そんな事を尋ねる友人もいませんでした。
「私もこの階段登ってみたかったな、ゲートもくぐってみたかったな」
自分が休んだのが悪いので、どうしようもないのですが、この写真は卒業アルバムにものっており、以後目にするたびに、何で作ったんだろう、、、行きたかった・・・って思いが何年も消えませんでした。

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