カウンセリング学習では、練習でロールプレイをするのですが、
そこで初期の頃、
わざと、聴かないふりして
「聴いて貰えなかった経験」
を体験する学習をします。
気持ちに寄り添って貰えなかった、クライアントさんが、どんな落胆した思いになるのかを、経験するわけです。
私は、実体験として、自分がクライアントとして、二人のカウンセラーさんと間で
カウンセリングしてもらった経験があります。
一回目のカウンセラーさんが、まったく私の思いに寄り添ってくれる方ではなくて、
まさに
「聴いて貰えなかった体験」
そのものなんですね。
自分史の続きに、いずれこのカウンセラーさんとの話しが、いっぱい出てくると思うのですが、
私は、このカウンセラーさんの元に、3年くらい通っているのです。
「どうして、気持ちに寄り添ってもらえない人のもとに3年も?」
それは、ここしか行くところが無かったんですね。私は、病院で医者から酷い?扱いを受けて、どこかに変わりたい思いもあったのですが、母から、認めてもらえない状態にありました。またあまりの医療に対する不信感から、他に変わっても無駄だという思いも、ありました。
病院併設のカウンセリングルームだったのですが、家族の誰も味方でなかったし、インターネットとかもなく、私は他にカウンセラーを探す方法も分からなかったのです。お金もありませんでした。
口を聞く人もいなく、本当に、一人ぼっちだったので、気持ちに寄り添ってくれない人でも、人間を求める、なんとか楽になりたい、という意味で、そこしか行く場所がなかったのです。
で、話は戻りますが、学習としての、ロールプレイは、所詮ロールプレイだなと思うのです。
聴いてもらえなかった体験も、ロールプレイでは、
「本当にギリギリの状態になって、カウンセリングを求め、カウンセラー役の人の元に訪れているわけではないので、もう一つ実感として落胆した思いが、感じられないように私は、学習していて感じました。」
3年もの長い間、一回目のカウンセラーさんの所に通った事は、すごく人生の無駄な事と、思っていました。
でも、これからカウンセラーを仕事としていく上では、これ程のプラスはないんですね。
その時、その場で、カウンセラーさんから返された言葉、態度で、傷つけられた事、みんなカウンセリングの学びとなっています。
カウンセラーになるためには、多くのクライアント体験が必要と言われています。
でも、多くのカウンセラーさんは、模擬クライアントの体験しかない人が多いんです。
私は、違う・・・・言葉は悪いけど、本当にこれは、
「強み」
だと思っています。
でも、気持ちに寄り添う、人の話を聴くって難しいです。
一生勉強の日々ですね。
私の今のカウンセラーさんは、(二回目の)カウンセラーさんは、私にとって最高のカウンセラーさんです、でも、彼女にも模擬クライアント体験しかないそうです。
彼女が、実体験としてのクライアント体験を、もしできる機会があったら、彼女は、もっと素晴しいカウンセラーになっていくんではないかな?と思うのです。

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