みなさんパソコン通信があったのってご存知ですか?
私は、このネット社会に出会っていなかったら、今頃どうなっていたか分からないなぁって思っています。
私は、これに出会えたから奇跡とも思える結婚ができ、ほとんど普通に暮らせるまでに、症状を快復させる事ができました。
インターネットが国だとパソコン通信は村規模?くらいの、文字のみのネット社会でした。阪神大震災をきっかけに、マイナーから一気にメジャーに?なった事がありました。私はその前のあまり知られていない頃から、やっていました。
ほんと、たまたま見かけた雑誌の記事がきっかけでした。
大学卒業後、就職も出来ずに家にいた私は、人との触れ合いを心から欲していたし、何かきっかけが欲しかったのです。
大学生の時から、手洗いを見られたくなくて、人を避けて避けて生活せざるを得ない状況に追い込まれ、どうしていいか分からなかった私には、最高の場でした。
家にいながらにして、リアルタイムに文字でだけど、チャット、電子会議室等で会話が出来るのです。
大学生の時、お友達が出来る環境にいながら、避けて生活せざるを得ませんでした。唇噛み締めて生活し続けていた私には、ネット越しでも自分の存在を待っていてくれる人がいる事は、ほんとに大きな喜び、生きがいになりました。
小さなネット社会だったから、その中のまたまた、こじんまりとした、フォーラム(サークルみたいなもの)に参加していて、そこのオフに行くようになりました。
出かけるのも大変だったけど、ほんとに、フォーラムが暖かい雰囲気で行きたいという思いの方が勝ち、オフに出かける事ができたのです。
まゆまゆという名前は、そこで使っていた名前です。
みんなにつけてもらいました。
大規模なネットではなかったので、その中のフォーラムは、ほんとみんなが顔見知りっていう感じでした。田舎の親密ないい面をいっぱいかもし出している雰囲気の、スゴク暖かな社会でした。
私は、そこで夫と知り合いました。
結婚したく、幸せになりたくて必死でがんばりました。
ずっと将来の生活に不安を持っていた私には、夫という存在は安心感を与えてもらえて、これも症状を一気に良くした要因になりました。
パソコン通信していた方は、みんなインターネットと全然違った雰囲気を知っているだけに、懐かしくて、あの暖かい雰囲気をまた味わいたいとよく仰っています。
何年か前まで、インターネットに押され来る人が激減しながらも、存続されていたのですが、廃止になってしまいました。
私は、それまでは、そっちの方ばっかり行っていました。
オフも結婚してからも参加していましたが、子どもを産んでからは、一回参加したきりになっています。どうしても、夜のオフが多いのでね・・・・また行ってみようかな・・・・
オフへ行かなくなっても、多数の方から夫と連名で、年賀状を貰い続けています。
夫と共通のフォーラムでの知り合いだからね。結婚式の二次会でもそこの方々に20人くらい集まってもらって、暖かいパーティ開いてもらいました。
年賀状くれ続けている人たちは、そこに集まって下さった方々です。
そこのフォーラムでは、確か10組以上のカップルが誕生しました。
普段は付き合いがなくても、何かの時には、交流できる関係です。
ネットと私は切っても切れないもの・・・私の人生を変えてくれたもの・・・・だから大切にしていきたいです。
私は、動けない時期も少しあったのですが、何とかしなきゃと常に何かし続けていたように思います。必死で大学に通い・・・パソコンがまったく普及していない頃だったのに、パソコン通信をすぐ始められたのも、大学の時大学だけで精一杯の状態にもかかわらず、いつかは就職したい思いで、ワープロを無我夢中で練習していたんです。
だからキー操作は誰にも負けないくらい早いんですよ^^;
これが出来たから、すぐチャットに飛び込め、またたくまに知り合いが出来、オフにだって参加でき、生涯の伴侶まで得ました。
よく分からないけど、強迫性障害って、直接症状に働きかける事でなくても、何か少しでもやりたい事、やってみようと思った事を、強迫観念等あって制限はある中でも、ほんの少しづつでもやり続けていたら、なんかいい方向に繋がっていくような気がします。
私は、カウンセリングの中で、みなさん自身が何かに向って歩んでいける、そんな力を引き出す関わりがしたいです。
先にこんなパソコン通信の話を書いたけど、強迫性障害の自分史の過程で、いずれまた、このパソコン通信の話は、今度は症状を焦点にあわせて、綴ってみたいなと思います。

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