もう随分前だけど、ずっとずっと過去を(青春を、子供らしい子供時代をかな?)とり戻したい。そんな事を考えて生きていた時期が長い間ありました。
私は、子供時代からテレビって皆無に等しいくらい見た事がなかったって話を、ここで書いた事があります。
見た事がないというより、勉強以外は、すべて悪と禁止されて見ることが出来なかったんだけど・・・
でも、さすがに、大学へ合格後は、母はテレビについてそんなに何も言わなくなり、私は、見ることができるようになりました。
この頃強迫が一番ピークで、「何かする=不潔に繋がる」この図式が成立していたので、何もせずに、テレビを漫然と眺めている事が多かったんです。お友達も避けて生活せざるを得なかったので、一人ぼっちでテレビが友達って面も強かった・・・・
この話をここで書いたかどうか忘れてしまったので、書いていたらごめんなさい。
テレビでは、時たま、過去の何年代の懐かしい映像特集みたいなのが放送されていて、私は、その番組を食い入るように、見つめ続けていたんです。
「とり戻さなきゃ、とり戻さなきゃ」って呟きながら・・・・すごい悲壮感さえ自分の中で漂わせて、テレビを見ていたんです。
「何年ということは、中学二年生の頃だな・・・・」
「中学生の頃は、こんな番組が流行っていたんだ。」
「そういえば、教室で〇〇ちゃんが話してた事ってこの事だったんだ。」
そこで、私は、頭や心の中で、
「中学二年生の時に、私は、この番組を見て楽しんでいたんだ。今見て知ったのではなくて、中学生の時、私は、この番組を楽しんでいたんだ。」
この事を、そのように無理やり自分の中で記憶をさそうと必死だったんです。
とにかく、中学生の時の楽しい記憶として、残そうと無我夢中だった・・・・・
でも、こんな事しても、やはり所詮その時知った事でしかないので、すごく空しい自分がそこにいました。
で、時は過ぎ・・・・・・カウンセラーさんとの出会いがありました。
私は、過去の話を彼女に吐露をし続けました。ただ、あまりにも自分の過去は、強烈だと思えたから、何十分の一しか話さなかったのだけど(言い出しづらくて全部は話せなかった)私は、いつしか、過去は、どうでもよくなってしまいました。
母にも分かって欲しいと思っていた事も、そんな事取るに足りない事になっていました。
過去をとり戻すんじゃなくて、これから濃い人生を歩もうって思っている自分がそこにいました。過去を生かしていこうって思いました。
辛い過去は、確かに辛い過去なんだけど、辛い過去ではなくなりました。これって一昨日、昨日の続きなんだけど・・・・ね。
強迫であった自分も、子供時代の事も、辛かったけど、すごく良かった事になってしまいました。
これがなかったら、カウンセラーになろうとなんて思わなかったし、今の生活すべてが存在しない。
何回も書いている今年あった事も、辛い出来事だけど、それだけでは終わらせないで、生かせていける自分に絶対しようと思っています。
そう出来るのは自分自身でしかないですよね。
子供時代泣く自分を認めてもらえなかったので泣く事は、あまりしなかったけど、今年は、これ程泣いたことがないくらい泣いたかもしれません。
でも、流した涙は、無駄にしないよう、毎日頑張り続けたいです。
カウンセラーとして、まだまだまだまだで、「ハァっ」って時々嫌になっちゃうんだけど、毎日頑張ろうと思います。

0