今日はまた、過去の事を書いてみたいと思います。
大学受験をまともに出来なかった、私は浪人する事が決まりました。
受験生の中に揉まれながら生活していく気力は、どこにも残っていませんでした。
高校3年間に感じ続けた、「負ける」という焦りの気持ちを、予備校に通ったらまた持続する事になり、自分の受験へのプラスにならない事は、分かっていたのです。
自分のペースでやっていける自宅浪人の道を歩みたい、これがベストだと思っていたのです。
私は、もともと勉強に関してはコツコツしていくタイプの人間だったので、自宅にいた方がかえって伸びていくはずと読んでいました。
(強迫が悪化で結局駄目だったかもしれませんけどね・・・)
でも担任に呼び出され、「予備校に行かないなんて何考えているんだ、絶対行くべきだ」と強く諭され、逆らう事が出来ずに予備校へ行かざるを得なかったのです。
でも、予備校の入学にあたっても、私は苦しまなければいけなかったのです。
有名予備校は、どこも入るのにも試験が必要だったのです。何も勉強していない私は、受かるわけがない、もしすべったら、恥かしいし、自尊心も保てない、「駄目もとでも受験しよう」そんな風にはどうしても考えられませんでした。完全な試験恐怖症でした。
私は探しに探して、無受験で入学できる予備校を選んだのでした。
自分勝手な基準で予備校へ選んでおいて、「無試験で入れるような予備校の授業なんて、信用できない」「こんな所駄目ではないか」
そんな不信感を常に、心に持ち続けて通わねばなりませんでした。
以後予備校生活一年間は、強迫が完全に重症化し過酷な一年となるのです。
予備校生活とともに強迫が悪化していった経過があるので、
「もしあの時、自宅にいる選択肢を選んでいたら、これ程まで酷くならなかったんじゃないだろうか?」
どれほどこの思いを持ったか知れません。

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