大学のテキストで、知能検査(IQ)の勉強をしていて、急に思い出した過去の事があったので、今日は、その事を書いてみたいと思います。
小学校5、6年のころだったと思います。
担任の先生から、次の時間は
「知能テストをするから」
という知らせがありました。
当時知能検査ってどういうものか知らなかったので、「テスト」という名前に、私は怯えました。普通の学力テストのような物だと私は思い込んだのです。
「何も勉強してきてない・・・いい成績とれなかったらどうしよう・・・ちゃんと出来るかな、いきなりどうしてテストなの?・・・・」
思うような成績を残せなかった時の母の顔が浮かびました。
「失敗するわけにはいかない」
と思いました。
その日の授業は特別編成になっていて、知能検査の前には長い休み時間が設定されていました。
周りのみんなは、笑顔でその休み時間、運動場に飛び出して行き、教室には私1人がポツンと残されたのです。
私も出来たらみんなと一緒に遊びたかったのですが、「テスト」
の事を考えると気が気ではありませんでした。
どんなテストかも分からなく、とにかく怖くてたまりませんでした。手元にあった教科書を必死で広げて、何かせずにはいられませんでした。でも焦り何も頭には入ってきませんでした。
窓の外をのぞくと、みんなそれぞれに運動場で楽しそうに遊んでいる姿が目に入りました。
「次の時間はテストなのに、なぜみんなは平気なんだろ・・・・」
「羨ましい」
「成績悪くても、みんなは、なんともないのかな・・・」
「どうして、テスト前にそんなに楽しそうに遊べるの?」
「私も、気にせずに遊びたい。でも、できない・・・だって次はテストなんだから・・・・」
そんな思いが頭を渦巻きました。
休み時間の後には予告どおり知能検査が行なわれたのですが、内容に、
「なんだこんなテストだったんだ。そして成績も通知されないから、母に分かる事はないんだ。・・・それだったら、私もみんなと同じように遊びに行けば良かったな・・・」
なんか、すごく悲しい気分でこんな事を思ったのを覚えています。
あまり過剰な事を親が要求し続けると、子供って追い込まれますね。
私も、今は母親なので気をつけなければいけないなって思っていま

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