昨日から『お盆』に入りましたね〜。さて、実家である長崎のお盆。私は『普通』だと思ってたのですが、他県に嫁いでから『普通』ではないことに気づきました。長崎盆って中国盆だったんですねえ。
まずは
迎燈籠(むかえどうろう)〜。これを13日に軒先や縁などに下げ、ご先祖を迎える準備をします。そして仏壇には
精霊棚と呼ばれる出仏壇をつくり、萱(かや)で編んだ
精霊菰(しょうろうごも)をひきます。
仏壇には
「むかえだご」と呼ばれる色とりどりのお饅頭と、
盆菓子、果物や素麺をお供えします。盆菓子は綺麗ですよ〜。スイカやホウズキ、フキなどをかたどったお菓子なんですが、それぞれに意味があってスイカは水分、ホオズキは提灯、フキは杖、蓮の花は傘を代用するものらしいです。このさてお菓子、うるち米を練って粉にしたものにお砂糖たっぷり入れて作ったものなんですが、味はというと・・・、うすら甘い(笑)。さくさくっとして妙〜な歯ざわりです。
次に『お墓参り』について〜♪
長崎ではお盆の日だけ
『夜のお墓参り』になります。親戚一同が夜のお墓に集まってわいわい騒ぎます。昔はお墓で宴会もしてたそうですよ。なかには芸者を呼んで三味線を弾き、拳を打ってハデに騒ぎ立てるひとも多く、遂には隣の墓の人たちとも混じってちょうど花見のようになったりすることもあったそうです〜。その時代に産まれたかった・・・(笑)。初盆の家は13〜16日、通常は14・15日、木組みの提灯かけに家紋の入った提灯に火を灯し、その火が消えるまでお墓にいます。その脇で子ども達は花火をバンバンやっちゃうわけですよ。お盆の日は、長崎っ子にとって『花火代』として親戚やら近所の人にお小遣いをもらえる日なのです〜♪娘&息子もたっくさんお小遣い貰ってました。お墓では
『爆竹』や『
やび矢』をしこたまやっちゃいます!!花火の煙で空は真っ白になりますよ。
花火に興奮して、はじけまくってる息子です(笑)。ちなみにこの花火『ダダダマシンガン弾』って言う名前だったりします。おもろいでしょ?
娘は割と静かな花火が好きみたいです。女の子だからかな?ちなみに、『甚平さん』着てるのに何故『靴下』なのかというと、お墓にたどり着くまでず〜っと急勾配の階段が続いているからなのです。私は7キロの飲み物&2キロの提灯たてを担いで登りましたよ(汗)。
またお墓の作りも変わってるらしく、皆で座れるように
『ベンチ』が据え付けられているところがほとんどです。後、墓石の文字が
『金』でかかれているのですが、これ長崎の特徴だったんですね〜。言われて気が付きました。そして墓石の隣には必ず
『土神様』を祭ったちっちゃい墓石があります。旦那の家のお墓参りに行った時『あれ、無い?』って思いましたが、これも長崎特有みたいです。
さらに、お墓参りに欠かせないのが
『竹線香』と
『盆花』。竹線香は普通のお線香より長いやつですね。盆花は『千日紅』っていうお花の事で、お盆の時期だけ出回ります。花の形が人魂に似ているからお盆に飾られるようになった、っていわれてるみたいです。
結局、今日はお墓で21時まで花火をやってました。子供らが就寝したのが23時過ぎ。この日だけの特別夜更かしになりますね〜。明日は『精霊流し』の日。派手に爆竹が飛び交いますよ〜♪
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