遥かなるジブチへの途(その4) 国内外からのトピックス
■旧宗主国により、その国の料理のレベルが大きく左右されるというのは、定説です。フランス領だったジブチにおいても、ご他聞にもれず、料理のレシピの質は高いと言えます。

↑イスラム圏では10月14〜15日は犠牲祭で、ジブチの場合、14日は日中断食をして、15日は羊やヤギなど家畜を生贄として貧者に供出し、その残りを家族、親族で分ち合う。そのため、羊らにとっては受難の日だ。↑
とはいえ、食料を確保するにも降雨量が少ないことから、栽培農業の実施は難かしく、食料の殆どはエチオピアを始め外国からの輸入や無償供与に頼っており、食糧自給率はわずか3%だと言われています。
だから食料の価格は総じて高く、一部自給できるのは、羊やヤギ、牛、ラクダなど家畜の肉と、海で獲れる魚介類くらいです。

■ジブチ市内から空港に向かう道路沿いに、フランス資本のスーパーマーケット「カジノ」ハラムス店(Casino Supermarche Haramous、Route de la Siesta, BP 105 Djibouti, Tel:(253)21 32 72 60)がオープンしました。ジブチ市街の中心部にも昔から本店がありましたが、2011年11月にオープンしたというこの郊外店は、巨大な売り場面積を誇り、品揃えも豊富です。

↑ギャンブル場ではなくスーパーマーケットです。↑
フランスに長く在住した経験がある人も、「まるでパリにいるようだ」と感想を述べています。フランスの著名なワインや加工品、嗜好品がほとんど揃っているからです。

ただし殆どが輸入品なので、品質はもとより、価格もそれなりにレベルで、一回買い物をするたびに6000ジブチフラン(3600円)程度はいつのまにか超えてしまいます。

■というわけで、やはり同じ金額を食べ物に支払うのであれば、おいしいレストランを探すほうが効率がよいかもしれません。
今回の取材でお世話になったレストランを幾つか紹介します。
ジブチ人がご馳走を食べようとする場合に好んで食べるのがヤギ料理。フランスの有名な競馬場の名前を冠したこの「Le Longchamp」は、ジブチ市内の高級住宅エリアのヘロン地区の一角にありますが、朝から夜中まで毎日営業しています。


↑ヤギ肉のランチは絶品。↑
余談ですが、ちょうどジブチ滞在中の10月6日に、本場のフランスのパリにあるロンシャン競馬場では、欧州競馬の最高峰の凱旋門賞で今年こそ日本馬の初制覇なるかと注目を集めたレースが行われていました。日本人も大勢観戦して声援を送りましたが、残念ながら日本から参戦したオルフェーヴル(牡5歳)は2年連続の2着、今年の日本ダービー馬のキズナ(牡3歳)は4着に終わりました。

■次に紹介するのはイエメン料理レストラン「ジャナティン」(Janateyn, Restaurant Yemenite, Route de l'Aeroport, Djibouti, Tel:350 323)。食べたい魚を冷凍ケースで選んでもらい、それをイエメン人の料理人が解凍し、開きにして炭でこんがり焼いて、さらに乗せてテーブルに運んでくれます。最初にサラダが出てきて、薄めのナンのようなパンをちぎって、味のついたトマトピューレに浸して食べているうちに、メインの焼き魚が多さに乗って豪快に供されます。

↑選んだ魚。↑

↑前菜。↑

↑ナンのような薄焼きパン。右手のトマトピューレに浸して食べる。右下はグリーンチリのピリ辛ソース。↑

↑大皿も隠れそうなサイズだ。↑
これをナイフとホークで切り分けて、グリーンチリをまぶして食しますが、食べ終わった後は、2日間くらいは魚を食べたいと思わなくなるほど、ボリュームたっぷりです。

↑食後のデザートがまた凄い。バナナやデーツやクレープチョコからなるイエメンフウスイーツ。↑
たっぷりジブチの海の幸を堪能して一人当たり2500円程度でした。
■地方では、タジュラ湾を挟んでジブチ市の対岸にあるオボックにある「紅海」ホテルでの夕食は海鮮料理を試して見ました。6000ジブチフラン(3600円)の食事は、前座が貝料理で、メインがロブスター(イセエビ)でした。

↑最初の料理はハマグリ?にしては中身が小さい。↑

↑メインディッシュ。↑
それまで会話がはずんでいた取材班一同は、途端に無言になり、手のほうが忙しく動いたのは言うまでもありません。

↑デザートはチョコレートクレープ。↑

↑翌朝、野鳥も朝食にやってくる。全く人を怖がらない。↑

↑ホテル従業員も朝食タイム。↑
紅海にのぼる朝日は、また格別な風情でした。

↑紅海ホテル(Hotel Mer Rouge)のバンガロー。電気は一応あるが、エアコン、テレビなし。携帯も通じない。シャワー水は頼まないと出てこない。蚊帳を吊って寝る。これで1泊1万ジブチフラン(約6千円)。↑
【ひらく会情報部・ジブチ取材班・この項続く】
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↑イスラム圏では10月14〜15日は犠牲祭で、ジブチの場合、14日は日中断食をして、15日は羊やヤギなど家畜を生贄として貧者に供出し、その残りを家族、親族で分ち合う。そのため、羊らにとっては受難の日だ。↑
とはいえ、食料を確保するにも降雨量が少ないことから、栽培農業の実施は難かしく、食料の殆どはエチオピアを始め外国からの輸入や無償供与に頼っており、食糧自給率はわずか3%だと言われています。
だから食料の価格は総じて高く、一部自給できるのは、羊やヤギ、牛、ラクダなど家畜の肉と、海で獲れる魚介類くらいです。

■ジブチ市内から空港に向かう道路沿いに、フランス資本のスーパーマーケット「カジノ」ハラムス店(Casino Supermarche Haramous、Route de la Siesta, BP 105 Djibouti, Tel:(253)21 32 72 60)がオープンしました。ジブチ市街の中心部にも昔から本店がありましたが、2011年11月にオープンしたというこの郊外店は、巨大な売り場面積を誇り、品揃えも豊富です。

↑ギャンブル場ではなくスーパーマーケットです。↑
フランスに長く在住した経験がある人も、「まるでパリにいるようだ」と感想を述べています。フランスの著名なワインや加工品、嗜好品がほとんど揃っているからです。

ただし殆どが輸入品なので、品質はもとより、価格もそれなりにレベルで、一回買い物をするたびに6000ジブチフラン(3600円)程度はいつのまにか超えてしまいます。

■というわけで、やはり同じ金額を食べ物に支払うのであれば、おいしいレストランを探すほうが効率がよいかもしれません。
今回の取材でお世話になったレストランを幾つか紹介します。
ジブチ人がご馳走を食べようとする場合に好んで食べるのがヤギ料理。フランスの有名な競馬場の名前を冠したこの「Le Longchamp」は、ジブチ市内の高級住宅エリアのヘロン地区の一角にありますが、朝から夜中まで毎日営業しています。


↑ヤギ肉のランチは絶品。↑
余談ですが、ちょうどジブチ滞在中の10月6日に、本場のフランスのパリにあるロンシャン競馬場では、欧州競馬の最高峰の凱旋門賞で今年こそ日本馬の初制覇なるかと注目を集めたレースが行われていました。日本人も大勢観戦して声援を送りましたが、残念ながら日本から参戦したオルフェーヴル(牡5歳)は2年連続の2着、今年の日本ダービー馬のキズナ(牡3歳)は4着に終わりました。

■次に紹介するのはイエメン料理レストラン「ジャナティン」(Janateyn, Restaurant Yemenite, Route de l'Aeroport, Djibouti, Tel:350 323)。食べたい魚を冷凍ケースで選んでもらい、それをイエメン人の料理人が解凍し、開きにして炭でこんがり焼いて、さらに乗せてテーブルに運んでくれます。最初にサラダが出てきて、薄めのナンのようなパンをちぎって、味のついたトマトピューレに浸して食べているうちに、メインの焼き魚が多さに乗って豪快に供されます。

↑選んだ魚。↑

↑前菜。↑

↑ナンのような薄焼きパン。右手のトマトピューレに浸して食べる。右下はグリーンチリのピリ辛ソース。↑

↑大皿も隠れそうなサイズだ。↑
これをナイフとホークで切り分けて、グリーンチリをまぶして食しますが、食べ終わった後は、2日間くらいは魚を食べたいと思わなくなるほど、ボリュームたっぷりです。

↑食後のデザートがまた凄い。バナナやデーツやクレープチョコからなるイエメンフウスイーツ。↑
たっぷりジブチの海の幸を堪能して一人当たり2500円程度でした。
■地方では、タジュラ湾を挟んでジブチ市の対岸にあるオボックにある「紅海」ホテルでの夕食は海鮮料理を試して見ました。6000ジブチフラン(3600円)の食事は、前座が貝料理で、メインがロブスター(イセエビ)でした。

↑最初の料理はハマグリ?にしては中身が小さい。↑

↑メインディッシュ。↑
それまで会話がはずんでいた取材班一同は、途端に無言になり、手のほうが忙しく動いたのは言うまでもありません。

↑デザートはチョコレートクレープ。↑

↑翌朝、野鳥も朝食にやってくる。全く人を怖がらない。↑

↑ホテル従業員も朝食タイム。↑
紅海にのぼる朝日は、また格別な風情でした。

↑紅海ホテル(Hotel Mer Rouge)のバンガロー。電気は一応あるが、エアコン、テレビなし。携帯も通じない。シャワー水は頼まないと出てこない。蚊帳を吊って寝る。これで1泊1万ジブチフラン(約6千円)。↑
【ひらく会情報部・ジブチ取材班・この項続く】


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