大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・不法投棄現場(その9)榛東村ソフトバンクメガソーラー  スラグ不法投棄問題

■ソフトバンクグループで自然エネルギー事業を行なうSBエナジーは、再生可能エネルギーの全量買取制度が施行された平成24年(2012年)7月1日、「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」(群馬県北群馬郡榛東村)の営業運転を開始しました。このソーラー発電所は、榛名カントリーというゴルフ場跡地の榛東村所有地に建設されました。

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 このメガソーラー発電所の敷地面積は約36,000平方メートルで、出力規模は約2.4MW(約2,400kW)。年間予想発電量は約268万kWhで、一般家庭約740世帯分の年間電力消費量に相当します。EPC(計画設計、機材調達、建設元請の意味)はシャープ、施工は、あの佐藤建設工業でした。

 ちなみに、同じ日に、ソフトバンクのSBエナジーはメガソーラー発電所「ソフトバンク京都ソーラーパーク」(京都府京都市伏見区)の営業運転を開始しています。この発電所の敷地面積は全体で約89,000平方メートルで、同年7月1日に営業を開始した第1基と、同9月1日に運転開始をした第2基から構成されています。出力規模は各約2.1MW(約2,100kW)で、合計約4.2MW(約4,200kW)。年間予想発電量は各約210万kWhで、合計約420kWh。これは一般家庭約1,160世帯分の年間消費電力量に相当します(第1・2基の合計。第1基は約580世帯)。

◆今回の有毒な鉄鋼スラグ不法投棄問題を知った吉岡町の水源汚染を心配する県民から、オンブズマンに情報提供をいただきました。写真も添えられていましたのでご報告いたします。

 当会としても、佐藤建設工業がこのソーラー発電所の造成に関わっていたことを確認済でしたが、県内いたるところに打ち捨てられている大同有毒スラグの行方の追及で忙しく、ここは後回しにしていたところでした。

 ご提供いただいた貴重な情報によりますと、この「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」と名付けられたメガソーラー発電所は、榛名カントリーというゴルフ場跡地の榛東村所有地に建設されました。

 このゴルフ場跡地については、牧場の誘致計画もありましたが、吉岡町の水源が近くにあるため、牧場の糞尿による水源への影響を心配する意見が同町の関係者らから出されたため、計画が頓挫していました。

 ところが原発事故後、再生可能エネルギーが急遽脚光を浴びたため、ソーラー発電事業進出を打ち出したソフトバンクのニーズに応えるべく、榛東村がゴルフ場跡地を平らに整地したのでした。それを同村がソフトバンクに貸して、そこにソフトバンクがメガソーラー発電所を設置しました。

■全国各地の多数の立候補地の中から、誘致を勝ち取るため、榛東村としては、とにかく安く早く土地を整地して、ソフトバンクに、誘致の熱意と努力を伝える必要がありました。

 このため榛東村では、建設会社を探したところ、佐藤建設工業が名乗りを挙げてきたのだそうです。

 佐藤建設工業は、このソーラー発電所の造成・整地工事を、かなり低価格で仕上げたため、榛東村ではチョットした英雄になっています。この発電所内に敷き込まれた砕石は、「榛東村のエコ事業のために」と称して、なんと無料で提供したと、話題になったそうです。

 提供いただいた写真を見ていきましょう。

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SBエナジーのメガソーラー発電所は、標高1000メートルの高地にある。

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プロ野球でもおなじみソフトバンクのマークだ。↑

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無数に設置されてあるのはシャープ製のソーラーパネル。

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奥に水沢山が見える。標高が高いことがわかる。

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ソーラーパネルはフェンスで囲われており、その周りに敷きこまれた砕石が赤く見える。

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気泡の様な穴があいた石が見える。これはどうみても有害スラグだ。

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それにしても時代の先端施設に、サビ浮き石のお出ましとは驚きだ!

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なんとまあ、有害スラグだらけ!

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この写真によれば、ソーラーパネルの周りだけでなく、出口に向かって大量に有害スラグが不法投棄されていることがうかがえる。

 現場の位置は次の地図を参照ください。


■ソフトバンクのホームページには、設置に尽力した関係者写真の方々の写真が掲載されています。
http://www.softbank.jp/corp/news/sbnews/sbnow/2012/20120711_01/
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造成・整地工事を請け負った地元建設工業会社の社長の姿も見える。榛東村に真の貢献をするには、ただちに有毒スラグを撤去して安全な材料と入れ替えるという大事な任務を忘れてもらっては困る。

 ところで、この写真を見ていると、昔から囁かれるあのフレーズが頭の中にこだまして響き渡ります。

「タダより高いものは無い」!

 今回、貴重な情報を提供してくださった方は、「吉岡町の水源が近くにあるので、直ちに有害スラグを撤去してもらいたい!」と訴えておられました。榛東村におかれましては、ソフトバンクの孫社長のメンツを保つために、一刻も早く原因者である佐藤建設工業と、有毒スラグを供給した大同特殊鋼に撤去を命じるよう、オンブズマンからも要請したいと思います。榛東村では、英雄視されている業者のようですから、当然のことながら、有害スラグの撤去と、安心安全な天然砕石の入れ替えは、原因者負担であることはもちろんのことです。いくら財政基盤が盤石な自治体とは言え、村民から預かった血税は、村民のために使われなくてはなりません。


■ところで榛東村の自然エネルギー推進対策室では、自然の宝庫とされる八州高原にある、この「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」を含めた見学案内を週2回、火曜日と木曜日に事前予約制で実施しています。
http://www.vill.shinto.gunma.jp/megasolar/megasolar.htm

 この見学案内時、参加者の皆さんに対して、次の注意を喚起されるよう、オンブズマンから榛東村に、強く要請したいと思います。もちろん、有毒スラグが撤去されるまで続けていただきたいのです。

その1:決して、地面にある錆色が浮き出た石は絶対に素手で触ったり拾ったりしないこと!
その2:あるいは、軍手など手袋をかならず着用すること!
その3:雨降りの日以外は、かならずマスクを着用して、有毒スラグから出る粉塵やほこりを吸い込まないこと!


 なお、当会の調査団も県内のほかの不法投棄現場の捜索が一段落ついたら、ソフトバンクのメガソーラー発電所の現場を検証してみたいと思っています。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄調査チーム・この項続く】

※参考情報
**********ソフトバンクのHPより
ソフトバンクのメガソーラー発電所が運転開始!
京都と群馬で運転開始セレモニーを開催
 再生可能エネルギーの固定価格買取制度が施行された2012年7月1日(日)、ソフトバンクグループで自然エネルギー事業などを担うSBエナジー株式会社(以下「SBエナジー」)は、京都府京都市伏見区の「ソフトバンク京都ソーラーパーク」と、群馬県北群馬郡榛東(しんとう)村の「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」の営業運転を開始しました。
★再生可能エネルギー普及促進のための環境学習拠点に!
 同日、群馬県榛東村でも、「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」の運転開始セレモニーを開催しました。「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」は、発電所建設の設計・調達・建設を担うシャープ株式会社と、土木関連施工を行う株式会社佐藤建設工業の協力で施工されたメガソーラー発電所です。榛名山に近い標高約1,000メートルの八州(はっしゅう)高原に位置し、高冷地の自然環境と長い日照時間など、発電条件に優れているとされています。最大出力規模は約2.4MW。年間発電電力量の見込みは約268万kWhで、一般家庭約740世帯分の年間使用電力量に相当します。
 午前8時半より行われたセレモニーには、関係者約120人が参加しました。曇り空に霧が立ち込めるあいにくの空模様の中、セレモニー開始時点で約300kWの発電が確認されました。SBエナジー 副社長 藤井 宏明は、「本日、日の出とともに発電を開始いたしました。雲天ではありますが、すでに200kW、300kWという発電が刻々と系統線に流れて、再生可能エネルギーの第一歩を踏み出しております。今後は、SBエナジーにおける東日本の太陽光発電の第一号としてのみならず、環境学習など意義のある施設になるよう、榛東村と一緒に歩んでいきたいと思います」と、スタートに当たり抱負を述べました。
 今後もSBエナジーは、自然エネルギーの普及、拡大を目指して、全国の公共団体や民間所有の土地などを活用し、自然エネルギー発電所の建設、運営を推進していきます。
(掲載日:2012年7月11日)
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