2014/12/26  23:14

大同有毒スラグ問題を斬る!…サンパイ不法投棄で刑事告発をしない群馬県行政の不思議  スラグ不法投棄問題

■2014年もあとわずか。官庁の仕事納めの12月26日、国土交通省のホームページに、「鉄鋼スラグに関する材料の分析結果について」と題する記者発表資料が、関東地方整備局より公表されました。
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000614913.pdf


 これを受けて大同特殊鋼では“国土交通省関東整備局による「鉄鋼スラグに関する材料の分析結果について」の件”というお知らせをホームページ上に掲載しました。
http://www.daido.co.jp/event/141226.html

 とにかく、自分からは何もしようとしない大同特殊鋼は、次のように表面上だけ、優等生を演じています。

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本日、国土交通省関東地方整備局による群馬県内の直轄工事56カ所のうち27カ所の鉄鋼スラグから溶出量や含有量の基準値※を超えるふっ素や六価クロムが検出されたことが公表されました。各方面の皆様に多大なご心配やご迷惑をお掛けしておりますことに心よりお詫び申し上げます。国土交通省関東地方整備局による対策への協力を含め、今後も誠意を持って対応する所存です。

※JIS A 5015 環境安全品質基準(平成25年3月21日に環境安全品質基準を追加改正)
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 「お詫び・・・」や「誠意をもって対応云々」などの言葉が並んでいますが、自分からは何もしようとしません。言われたら仕方なく対応しよう、という受け身の態度です。

 やはり、この企業にしてこの事件あり、という感じでしょうか?それとも、行政から何のお咎めも受けない、というふうに確信しているからなのでしょうか?だとしたら、行政も随分なめられたものです。

■さて、国土交通省様の記者発表資料を見てみましょう。

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 国土交通省関東地方整備局では、大同特殊鋼(株)渋川工場への聞き取りを実施し、同社が鉄鋼スラグの出荷を開始した平成3年度以降に施工した群馬県内の直轄工事のうち、鉄鋼スラグを出荷した記録があることが判明した工事の施工箇所および鉄鋼スラグと類似する材料の混入が認められた工事の施工箇所について、鉄鋼スラグと類似する材料の有無を判定するための調査結果を、「鉄鋼スラグに関する調査の中間とりまとめ」として平成26年10月27日にお知らせしたところです。
 このたび、鉄鋼スラグを出荷した記録があることが判明した工事の施工箇所および鉄鋼スラグと類似する材料の混入が認められた工事の施工箇所を合わせた56工事の施工箇所において、有害物質の含有量等について、分析試験を実施しましたのでお知らせいたします。
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という書き出しで始まるPDFの文書の内容は次のとおりとなっています。

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1.分析試験の対象工事
鉄鋼スラグを出荷した記録があることが判明した47工事の施工箇所および鉄鋼スラグと類似する材料の混入が認められた9工事の施工箇所(鉄鋼スラグと類似する材料の混入が認められた26工事の施工箇所のうち、鉄鋼スラグを出荷した記録があることが判明した47工事の施工箇所と重複している17工事の施工箇所を差し引いたもの)を合わせた56工事の施工箇所において、有害物質の含有量等について分析試験を実施しました。

2.分析試験結果について
分析試験等を行った56工事の施工箇所のうち、以下の工事の施工箇所において、「六価クロム」、「ふっ素」が基準※に定める基準値を超えて検出されました。分析試験の結果は次のとおりです。(別添1、2、3)
■2工事の施工箇所において、「ふっ素」の溶出量及び含有量の基準※が定める基準値を超え、「六価クロム」が溶出量の基準※に定める基準値を超えて検出されました。
■3工事の施工箇所において、「ふっ素」の溶出量及び含有量の基準※が定める基準値を超えて検出されました。
■22工事の施工箇所において、「ふっ素」の溶出量の基準※が定める基準値を超えて検出されました。

3.今後の対応
分析試験の結果、基準※に定める基準値を超えた工事の施工箇所については、群馬県環境森林部に報告するとともに群馬県環境森林部からの助言等を踏まえ、基準値を超えた工事の施工箇所において、材料の直下の土壌の有害物質の含有量等について、土壌汚染対策法に準じた分析試験を実施していくこととしています。
 土壌汚染対策法に準じた分析試験の結果につきましては、群馬県環境森林部に報告し、助言を得ながら、「鉄鋼スラグに関する連絡会議」において構成する機関と連携し適切に対応していきます。
 また、八ッ場ダム工事事務所の発注工事において、基準※に定める基準値を超えた工事の施工箇所については、土地の所有者や関係機関の意向を踏まえ、基本的に当該材料を撤去することで検討します。
なお、群馬県と渋川市は、大同特殊鋼(株)渋川工場に対し、それぞれの発注工事への鉄鋼スラグの出荷記録など、聞き取り調査を実施し、現在、その結果について取りまとめを行っているところです。
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となっています。ここで注目すべき点は、次の2点です。

◆「2」で27もの現場で有害物質が検出されたこと → 有害スラグ不法投棄事件であることが確定したわけです!

◆「3」で、八ッ場ダム工事事務所の発注工事において、土地の所有者や関係機関の意向を踏まえ、基本的に当該材料を撤去することで検討します、となっていること → 不法投棄事件であることから、当然「撤去」となっている点です!

■さすが国家公務員の皆様です。有害スラグ不法投棄事件に対し、粛々と作業し、法律に則って対応されています。自らの保身のため安全宣言を無理やりしてしまった群馬県県土整備部様とは、雲泥の差です。群馬県様はいつ安全取り消し宣言をされるのでしょうか?
※群馬県県土整備部の「安全宣言」は次の当会ブログを参照↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1465.html#readmore

 有害物質の排出者である大同特殊鋼や、有害スラグを不法投棄したブラック企業・佐藤建設工業はいつ刑事告発されるのでしょうか?

■ここで、佐藤建設工業が行ったと思われる、自分勝手な発言の内容をもう一度、おさらいして見てみましょう。

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○平成26年8月6日毎日新聞:
 渋川市の建設会社社長は「帳簿と合わない理由は分からない。路床に故意に混入したことはない」とし、大同は「行方不明のスラグは今後も調査を続けたい。路床については事実関係を調べている」とコメントした。

○平成26年8月5日付毎日新聞:
 渋川市の建設会社社長は毎日新聞の取材に「スラグが誤って混じったことはあるかもしれないが、故意に入れたことはない。仮に出てきたとしても混入がわずかであれば有害物質の影響は低いから障害はない」と説明。

○平成26年1月28日毎日新聞:
 砕石会社の社長は「スラグは、建設業者に販売したり、敷地内に保管したりしている。お金の提供は大同からの申し出。うちは大同の指示で動いているだけ。リスクを抱えている以上、大同の負担は当然のこと」と話した。

●仰天発言その1 「間違いで混入してしまったが、故意に混入していない」!?

 間違いなら、良いというのでしょうか?

 きちんと管理する気が無い事がうかがえます。

 今回の国土交通省の発表により、驚く程大量の有害物質を県内のあちこちに撒き散らした事が公となりました。また、露呈していない場所の調査はまだまだこれからです。故意に混入しなければ、これだけ大量の有害物質は撒き散らせません。言い逃れの戯言は迷惑千万です。

●仰天発言その2 「仮に出てきたとしても混入がわずかであれば有害物質の影響は低いから障害はない」!?

 自ら管理したものを使用したはずなのに、「仮に出てきたとしても」などと言い放つとは、何とも他人事です。一方で、「また出てきたらどうしよう」とビクビクしている様子も感じられます。

 そのため、有毒スラグが出てきちゃった時のために、「有害物質の影響は低い」などと、研究者でも無いのに、自分勝手に決めつけて、少しでも心の平穏を装いたい、との発言なのでしょうが、今回の発表により「仮に」ではなく、「本当に」出てきてしまったことになりました。

 この発言は、「佐藤建設工業はスラグに有害物質が含まれている事を知っていた」との証となり、大同特殊鋼と共謀して不法投棄を行ってきた事を間接的に裏付けるものとなる可能性があります。

●仰天発言その3 「帳簿と合わない理由は分からない。路床に故意に混入したことはない」!!

 毎日新聞では大量の有害スラグが行方不明と報道しております。大同特殊鋼が把握している有害スラグ不法投棄の数量と、佐藤建設工業が大同特殊鋼に報告している数量が合わないのでしょう。そこで盛り土材などの路床材等に混入したことが疑われたのですが、「故意に混入したことはない」などと強気に明言しています。

 今回の発表で、盛り土材にも有害スラグが混入していることが実証されました。ブラック企業・佐藤建設工業は、ウソをついているのです。数量をごまかして、報告しているわけで、だったら当然のことながら、帳簿と合うはずがありません。

 大同特殊鋼が排出した鉄鋼スラグの量のうち、半分が行方不明なのは、「佐藤建設工業が群馬県の調査に協力しないからだ」と推測されます。有害スラグ不法投棄事件の解明には佐藤建設工業関係者の刑事告発が重要と考えられます。

●仰天発言その4 「リスクを抱えている以上、大同の負担は当然のこと」!?

 えっ!リスク? リスクとは何なのでしょうか?

うがった見方をすれば、「有害物質の不法投棄が明らかになり刑事告発される危険」を本能的にリスクとして感じていた、と言うことでしょうか?今回の国土交通省の発表で抱えていたリスクが具現化するのでしょうか?

 スラグが大量に行方不明と報道されています、まだ、佐藤建設工業や大同特殊鋼の管理地など、何処かに有害スラグが保管されていることも十分考えられます。

 国土交通省の発表当日にも「前橋市の上武国道の工事現場に、佐藤建設工業の白いスラグ運搬車が大量に何やら建設資材を納入している」という、非常に心配な情報が市民オンブズマン群馬にも寄せられています。

 有害スラグはいまだに、大量に行方不明なのです。関東地方整備局の発表は一部の露出している有害スラグ不法投棄現場についての発表に過ぎません。佐藤建設工業や大同特殊鋼は、ちゃっかりと何処かに隠していた有害スラグの在庫を、ひそかに小出しに持ち出して、こっそりと現場に持ち込んで埋め込んでいるのかもしれません。

■国土交通省様は何故、地域住民を不安にさせる様な業者に、仕事をさせたり、表彰したりするのでしょうか?行政のやることは我々民間の常識を超えています。二重基準がまかり通っているからに違いありません。

 有害スラグにさらされている県民にとって、毎日が地獄です。一方、有毒スラグを扱っている側にとっては、毎日この事件の幕引きを行政に期待しているのでは困りものです。ダンマリを決め込むのではなく、正直に不法投棄の経緯と背景の一部始終を、県民に話してもらいたいものです。

 県民の思うことはただひとつです。きれいな群馬ちゃんを返せ!

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄調査チーム・この項続く】
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