2015/6/5  23:23

八ッ場ダム測量業務の贈収賄を巡る斉藤烈事件の協立測量の幹部らがみずほ銀行から融資詐取で逮捕  八ッ場ダム問題

■2015年6月3日のNHKの昼のニュースで、東京都の荻窪駅近くに事務所を構えていた地場大手測量会社の協立測量株式会社が、取引銀行であるみずほ銀行から融資詐取で約13億円を騙し取ったとして、協立測量の幹部の阿部善宏・元専務と、丸峰順市・元取締役営業推進部長ら5人が逮捕されたと報じられました。この2名の容疑者は、みずほ銀行の元行員でもあり、八ッ場ダム工事事務所の土地収用担当だった斉藤烈・元国交省職員に、同社社長の海老原秀行の了承を得て、ワイロを手渡していた人物らです。この時も贈賄で起訴され、執行猶予つきの有罪判決が出されました。ところが不思議なことに、名前が公表されたのはこの2人だけで、ほかの3人は公表されませんでした。
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NHKニュース画面より。


**********NHK 6月3日 11時38分
みずほ銀行から融資詐取の疑い 元行員ら逮捕
 みずほ銀行に、取り引き先との契約金額を大幅に水増しした書類を提出し、事業資金の名目で4億5000万円を融資させてだまし取ったとして、東京の測量会社の元経営者や、みずほ銀行の元行員でこの会社の役員だった男ら5人が詐欺などの疑いで逮捕されました。
 警視庁は、この会社がおよそ13億円の融資をだまし取っていたとみて捜査しています。
 逮捕されたのは東京・杉並区にあった測量会社「協立測量」の実質的な経営者だった阿部善宏容疑者(55)や、みずほ銀行の元行員で、会社の役員を務めていた丸峰順市容疑者(57)ら5人です。
 警視庁の調べによりますと、阿部容疑者らは平成21年、取引先から道路の測量の業務を受注しましたが、契約金額を20倍に水増ししたうその書類をみずほ銀行の荻窪支店に提出し、事業資金の名目で4億5000万円を融資させてだまし取ったとして、詐欺などの疑いが持たれています。
 警視庁によりますと、丸峰容疑者は荻窪支店などに勤めたあと、この会社に再就職しており、銀行に提出する書類の偽造を指南していたということです。
 会社は3年前に経営破綻していて、警視庁は阿部容疑者らがおよそ13億円の融資をみずほ銀行からだまし取り、借入金の返済などに流用していたとみて調べています。
 調べに対し、阿部容疑者ら3人は容疑を認め、丸峰容疑者ら2人は否認しているということです。
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■ところで、上記の記事にもあるとおり、協立測量は、2年半前の2012年12月26日に東京地裁で破産手続きの開始決定を受けました。

**********2013年1月18日
協立測量(株)/破産開始決定
 地場大手測量の協立測量(株)(東京都杉並区上荻1−15−1、代表:海老原秀行)は12月26日、東京地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、北川秀二弁護士(電話03−3239−7175)が選任されている。
 負債額は約16億円。
 主受注先の官公庁の発注が減り、また関係者が贈収賄で逮捕され信用失墜、最近では東日本大震災で予定測量工事が延期になるなどして資金繰りに行き詰まり、昨年11月事業を停止していた。
<平成18年8月4日付け関東地整1年間指名停止内容>
協立測量(株)の専務取締役は、関東地方整備局北首都国道事務所が発注した首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の測量業務の指名競争入札において、平成17年3月頃同事務所副所長から予定価格を聞き出すなどしたとして、平成18年5月17日、同副所長とともに競売入札妨害の疑いで逮捕され、また、平成15年4月頃から平成17年3月頃まで、同副所長から測量業務の予定価格を教えてもらう見返りに、総額約500万円相当の贈賄を行ったとして、平成18年6月6日に再逮捕された。
 今般、同専務取締役が、関東地方整備局首都国道事務所課長から予定価格を試算するのに有利な内部資料をもらう見返りに計710万円を無利息・無担保で貸付けたとして、平成18年7月26日、贈賄罪で追起訴された。
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■このように、破産後2年半経過した結果、負債総額約16億円に迫る約13億円がみずほ銀行からの融資詐取だったことが判明しました。しかし、今回のマスコミ各社の報道によれば、他の銀行から詐取した金額も入れると20億円以上になるとしています。

**********毎日新聞 2015年06月03日 18時59分
詐欺:元みずほ銀行員ら逮捕 虚偽書類で4.5億円詐取
 みずほ銀行に虚偽の書類を提出し、融資させた約4億5000万円を詐取したとして、警視庁捜査2課は3日、東京都杉並区にあった測量会社「協立測量」の実質的経営者、阿部善宏(55)=練馬区豊玉中2=と、元みずほ銀行行員で協立測量役員だった丸峰順市(57)=さいたま市桜区神田=両容疑者ら5人を詐欺容疑などで逮捕した。2009〜11年の間にみずほ銀行から総額約13億円をだまし取ったとみて調べている。
 逮捕容疑は09年10〜12月、受注した道路の測量業務の請負代金を約20倍に水増しした虚偽の書類をみずほ銀行荻窪支店に提出し、事業資金名目で約4億5000万円を融資させ、だまし取ったとしている。阿部容疑者ら3人は容疑を認め、丸峰容疑者ら2人が否認しているという。
 同課によると、だまし取った資金は借入金の返済に充てていたが、同社はその後に破産した。
 捜査関係者によると、丸峰容疑者はみずほ銀行荻窪支店に勤務した後、03年に退職して阿部容疑者の協立測量に再就職。書類偽造を指南していたとみられる。【福島祥、宮崎隆】

**********日経 2015/6/3 13:44
みずほ銀から4億5000万円詐取疑い 元行員ら5人逮捕
 みずほ銀行に契約金額を水増しした書類を提出し、事業資金名目で約4億5千万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は3日、元同行行員で測量会社「協立測量」(破産)元役員、丸峰順市容疑者(57)と元同社役員、阿部善宏容疑者(55)ら5人を詐欺容疑で逮捕した。
 捜査関係者によると、丸峰容疑者らは2009年、協立測量が取引先から業務を受注した際、契約金額を水増しした書類をみずほ銀行荻窪支店に提出。事業資金の名目で約4億5千万円の融資を受け、詐取した疑い。
 丸峰容疑者は荻窪支店で勤務していたが03年に退職し、協立測量に再就職して役員を務めていた。同社から融資金は返済されず、みずほ銀が13年、約13億円を詐取されたとして詐欺容疑で警視庁に告訴していた。
 民間信用調査会社などによると、協立測量は1964年設立で主に官公庁向けの測量業務をしてきた。業績悪化で12年に東京地裁で破産手続きの開始決定を受け、経営破綻した。
 みずほ銀行は「退職後の行為とはいえ、元行員が詐欺容疑で逮捕されたことは誠に遺憾。警察の捜査に全面的に協力する」とのコメントを出した。

**********FNN 06/03 18:29
元みずほ銀行の行員ら、20億円以上をだまし取っていた疑い 逮捕
 詐欺などの疑いで逮捕された元みずほ銀行の行員で、測量会社「協立測量」の元役員・丸峰順市容疑者(57)と協立測量の実質的経営者だった阿部善宏容疑者(55)。
 丸峰容疑者ら5人は、2009年10月、測量事業の請負代金を実際より20倍多く記載した偽の契約書を使って、みずほ銀行荻窪支店に融資を申し込み、4億5,000万円をだまし取った疑いが持たれている。
 警視庁は、阿部容疑者らが、複数の銀行から同じ手口で、20億円以上をだまし取っていたとみて、調べを進めている。

**********フジテレビ系(FNN) 6月3日(水)13時2分配信
みずほ銀元行員、再就職先の偽造書類で4億5,000万円詐取 逮捕
 みずほ銀行の元行員が、再就職先の測量会社で偽造書類を提出させ、みずほ銀行から4億5,000万円をだまし取った疑いで、警視庁に逮捕された。
 詐欺などの疑いで逮捕されたのは、元みずほ銀行の行員で、測量会社「協立測量」元役員の丸峰順市容疑者(57)と、「協立測量」元社長の阿部善宏容疑者(55)ら5人。
 丸峰容疑者らは2009年10月、みずほ銀行荻窪支店に融資を申し込む際、測量事業の請負代金を実際より多く記載した、偽の契約書を提出し、融資金として、4億5,000万円をだまし取った疑いが持たれている。
 丸峰容疑者は、銀行に勤めていた当時、阿部容疑者らと知り合い、退職後に協立測量の役員に就任していて、資金繰りを担当する立場で、契約書の偽造などを指南していたものとみられる。
 警視庁は、資金繰りに困った阿部容疑者らが、複数の銀行から同じ手口で10億円以上をだまし取っていたとみて調べている。

**********ANN 2015/06/03 19:14
元銀行員が“手取り足取り” 融資4.5億円“詐取”
 元行員の指南で、みずほ銀行から融資金をだまし取った疑いです。 協立測量の元実質経営者・阿部善宏容疑者(55)ら5人は2009年、みずほ銀行荻窪支店から融資金約4億5000万円をだまし取った疑いが持たれています。警視庁によりますと、阿部容疑者らは、事件前に採用した荻窪支店の元行員の男(57)に審査書類の偽造を指南させていました。そのうえで、実際に取引先から受注した契約金額を約20倍に水増しした偽造書類を作り、融資を引き出していました。警視庁は、阿部容疑者らが合わせて2つの銀行から約20億円以上の融資金をだまし取ったとみて調べています。

**********時事ドットコム(2015/06/03-13:37)
みずほ銀から4.5億円詐取=容疑で元行員ら5人逮捕−警視庁
 みずほ銀行から融資を受ける際の提出書類を偽造し、融資金4億5000万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は3日、詐欺容疑で、同行元行員で測量会社幹部だった男(57)ら5人を逮捕した。
 逮捕容疑は2009年、みずほ銀行から融資を受ける際、受注した事業の契約金額を水増しするなど書類を偽造して4億5000万円を融資させ、だまし取った疑い。
 みずほ銀によると、12年11月に同行への融資返済が滞ったことから書類の偽造が発覚。同様の手口により09〜11年の間に計約13億円を詐取されたという。同行が警視庁に刑事告訴した。
 元行員の男はみずほ銀行荻窪支店の融資担当だった03年3月に同行を自主退職したという。

**********読売 2015年06月03日 16時44分
みずほ元行員ら5人、4億5千万円詐欺容疑
 みずほ銀行から4億円以上の融資を詐取したとして、警視庁は3日、元同行行員で測量会社「協立測量」(東京、破産)元役員丸峰順市(57)(さいたま市)、同社の実質経営者阿部善宏(55)(練馬区)ら5容疑者を詐欺と有印私文書偽造容疑などで逮捕した。
 同社は2009年以降、同行から計約13億円の融資を受けたが、ほとんどが焦げ付いており、同庁で余罪を調べる。
 捜査関係者によると、5人は09年10月、偽造した同社の決算書などを同行荻窪支店(杉並区)に提出し、融資金約4億5000万円をだまし取った疑い。同社が12年12月に破綻した後、測量の請負契約書や決算書などの偽造が判明。同行が13年10月に同庁に告訴していた。
 丸峰容疑者は富士銀行(現みずほ銀行)出身で、1998年に同行荻窪支店に配属され、協立測量を担当した。2003年の退職後、同社に再就職。警視庁は、丸峰容疑者が融資を不正に引き出すための手口を阿部容疑者らに指南したとみている。

**********産経2015.6.3 20:36
みずほ銀元行員ら逮捕 元勤務先から融資詐欺容疑 20億円以上被害か 警視庁
 偽造書類を使って以前務めていた銀行の支店から融資をだまし取ったなどとして、警視庁捜査2課は3日、詐欺などの疑いで、みずほ銀元行員で測量会社「協立測量」(破産)元役員、丸峰順市(57)=さいたま市桜区神田=と同社の実質経営者、阿部善宏(55)=東京都練馬区豊玉中=の両容疑者ら男5人を逮捕した。捜査2課によると、丸峰容疑者ら2人は容疑を否認し、阿部容疑者ら3人は認めている。
 阿部容疑者らは平成19年以降、丸峰容疑者が以前勤務していた同行荻窪支店などに対し、巨額の業務を請け負ったとする偽造の契約書を示して業績を粉飾。計20億円以上の融資をだまし取っていたとみられる。
 阿部容疑者らは4億円しか返済しておらず、残りの融資金は別の借入金の返済や会社の運転資金に充てていた。同社は24年12月に破産手続きを開始。25年10月に同行が阿部容疑者を刑事告訴していた。
 逮捕容疑は21年(2009年)10月、同行荻窪支店に対し、約2600万円で請け負った高速道路測量業務の受注金額を5億3500万円に偽造した契約書を示し、計約4億5千万円の融資を受けたとしている。

**********JC-NET 2015年6月 3日
みずほ銀行/10億円騙し取られる 破産した協立測量に
 警視庁は3日、みずほ銀行が、融資先の協立測量に、貸付要件の契約金額を大幅に水増しした書類を提出され、事業資金の名目で4億5000万円を融資させてだまし取られた事件で、協立測量の元経営者やみずほ銀行の元行員ら5人を詐欺容疑で逮捕した。
 協立測量は10億円を超える融資をだまし取っていたとみて捜査している。
 逮捕されたのは、東京都杉並区にあった測量会社「協立測量」の実質的な経営者だった阿部善宏容疑者(55)や役員の丸峰順市容疑者(57、みずほ銀行元行員)ら5人。
阿部容疑者らは2009年、取引先から道路の測量の業務を受注したが、契約金額を20倍に水増しした嘘の書類を、みずほ銀行の荻窪支店に提出し、事業資金の名目で4億5000万円を融資させ、騙し取ったとして、詐欺の容疑が持たれている。
 丸峰容疑者は荻窪支店に勤めたあと、この会社に再就職しており、銀行に提出する書類の偽造を指南していたという。
<自己破産内容>
 道路・河川の測量設計および土木コンサルの協立測量(株)(東京都杉並区上荻1−15−1、代表:海老原秀行ほか1名)は2013年12月26日、東京地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、北川秀二弁護士(東京都千代田区平河町1−2−2、電話03−3239−7175)が選任されている。
 負債額は約16億円。
 破綻事由:東日本大震災後の業務の受注が遅延したりして売り上げ不振とされていた。

**********朝日新聞デジタル2015年6月3日13時59分
みずほ銀行から4億5千万円詐取した疑い 元行員ら逮捕
 代金を水増しした請負書類を提出し、みずほ銀行から融資金約4億5千万円をだまし取ったとして、警視庁は、元みずほ銀行行員で東京都杉並区の測量会社(破産)の役員だった男(57)ら5人を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で3日、分かった。
 捜査関係者によると、5人は高速道路の測量工事を請け負った際に実際の契約額から代金を水増しした虚偽の契約書などを作成し、みずほ銀行に提出。これらの契約書類を担保に、工事の前払い金の名目で2009年10月、約4億5千万円の融資を受けてだまし取った疑いがある。
 警視庁は、元行員の男が契約書の偽造などを指南する役割で、5人が同様の方法で複数回にわたって同行から総額約10億円の融資を受けていた、とみている。

**********スポーツ報知2015年6月3日15時7分
みずほ元行員ら5人、4億5000万円だましとって逮捕
 契約金額を水増しした書類を提出し、みずほ銀行に約4億5000万円を融資させだまし取ったとして、警視庁捜査2課は3日、詐欺容疑で、みずほ銀行元行員で測量会社「協立測量」(東京都杉並区)の元役員・丸峰順市容疑者(57)と、同社元役員・阿部善宏容疑者(55)ら5人を逮捕した。
 警視庁によると、丸峰容疑者はみずほ銀行を退職後、協立測量に再就職し、銀行に提出する書類の偽造を指南していたとみられる。同社は2012年に経営破綻している。警視庁は10億円以上の融資を詐取し運転資金に充てていたとみて調べている。
 逮捕容疑は09年、受注した測量業務の契約金額を大幅に水増ししたうその書類をみずほ銀行荻窪支店に提出し、事業資金として約4億5000万円を融資させてだまし取った疑い。
 みずほ銀行によると、丸峰容疑者は03年3月に自主退職。同行は12年11月に不正を把握し、内部調査の結果、09〜11年に、同様の手口で約13億円をだまし取られたとみられるという。13年10月、警視庁に詐欺容疑で同社を告訴していた。
 みずほ銀行は「当行退職後の行為とはいえ、元行員の逮捕は誠に遺憾です。警察の捜査に全面的に協力します」とのコメントを出した。

**********日経2015/6/4 1:54
詐欺総額20億円か 逮捕のみずほ元行員ら
 みずほ銀行の元行員らが同行から融資金を詐取したとされる事件で、元行員らが役員を務める測量会社「協立測量」(破産)が、2007年以降に総額約20億円を同行など2行からだまし取ったとみられることが3日、警視庁捜査2課への取材で分かった。経営難の中、融資金の詐取を繰り返し、債務の返済などに充てていたとみている。
 同課が詐欺容疑で逮捕したのは、みずほ銀の元行員で協立測量の元役員、丸峰順市容疑者(57)や同社の実質経営者、阿部善宏容疑者(55)ら5人。
 同課によると、丸峰容疑者は03年にみずほ銀行を退職し、協立測量に入社。融資を受けられるか、阿部容疑者に助言していたとみられる。
 5人の逮捕容疑は09年10〜12月、協立測量が受注した測量業務の請負代金を約20倍に水増しした虚偽の契約書をみずほ銀行荻窪支店に提出し、請負代金を担保にして約4億5千万円の融資を受けて詐取した疑い。
 同課によると、丸峰容疑者ら2人が容疑を否認し、阿部容疑者ら3人は認めている。
**********

■この測量会社は、国交省の旧建設省関係者と強い結びつきが有りました。その筆頭が、2006年5月17日に起きた首都圏中央連絡自動車道の測量業務などに関して、協立測量の海老原秀行社長と阿部善宏専務が国土交通省関東地方整備局北首都国道事務所の伊藤久数副所長ら幹部2人に対し、ゴルフ接待や無担保融資などの見返りに埼玉県幸手市上高野周辺工区の用地量落札予定価格などの入札情報を入手する汚職事件です。

 この事件では、協立測量は指名停止処分を受けたほか、贈収賄に関し有罪判決が下っています(東京地判平18・9・20および東京地判平18・10・4)。

**********中国新聞2006年05月18日
圏央道測量で入札妨害容疑 国交省OBら逮捕
 国が発注した首都圏中央連絡自動車道(圏央道)工事の測量をめぐり、入札予定価格を業者に漏らすなどしたとして、警視庁捜査二課と築地署などは十七日、競売入札妨害(偽計)の疑いで、元国土交通省関東地方整備局北首都国道事務所(埼玉県草加市)副所長伊藤久数(56)=同県川越市、土木測量会社協立測量(東京都杉並区)社長海老原秀行(66)=横浜市、同専務阿部善宏(46)=練馬区=の三容疑者を逮捕した。
 調べでは、伊藤容疑者らは昨年三月、圏央道の埼玉県幸手市上高野周辺工区の用地測量の指名競争入札で、予定価格を事前に協立測量に漏らし、公正な入札を妨害した疑い。伊藤、阿部両容疑者は容疑を認め、海老原容疑者は「副所長に価格を打診しただけ」と否認しているという。
 同社は、入札予定価格千四百七十万円に対し、千四百五十万円で落札した。入札は電子入札で行われ十社が応札。価格超過のため二回応札されたが、同社は一回目でも最低価格だった。
 伊藤容疑者は、指名業者などを決める「入札・契約手続運営委員会」の委員で、設計や積算価格を審査する立場にあり、予定価格を知りうる立場だった。伊藤容疑者は二〇〇三年四月から昨年三月まで副所長を務めた。海老原容疑者も国交省出身で一九九九年に同社に天下っていた。
 同課は十七日未明、同社を家宅捜索。同事務所と関東地方整備局(さいたま市)を同日午前にも家宅捜索する方針。
 民間の信用調査会社によると、協立測量は一九六四年設立で資本金一千万円、従業員は約七十人。

**********中国新聞2006年5月17日19時39分更新
OB会社を優先し発注か 圏央道めぐる不正入札事件
 首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の測量業務委託をめぐる不正入札事件で、競売入札妨害容疑で逮捕された国土交通省北首都国道事務所の元副所長伊藤久数容疑者(56)が、旧建設省や国土交通省のOBがいる測量会社に対し、優先的に仕事を配分していた疑いがあることが17日、警視庁捜査2課の調べで分かった。
 捜査2課は伊藤容疑者が旧建設省OBが社長の協立測量(東京)への発注の見返りに、同社側から金銭の授受があったかどうかについても調べを進めている。
 捜査2課の調べによると、協立測量社長の海老原秀行容疑者(66)は伊藤容疑者のかつての同僚で、1997年3月に旧建設省を退職、99年に同社の社長に就いた。
 同社専務の阿部善宏容疑者(46)も、伊藤容疑者が副所長になる前から付き合いがあったという。
**********

■このように協立測量は、国交省の旧建設省の天下りOBが社長に就き、仕事も公共事業の測量業務が主体であるため、官業の癒着がさまざまな歪みを生みだし、さながらカネと利権の犯罪デパートとして、まともな会社組織とは異質の会社になっていました。
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荻窪駅西側の北口。
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喫茶店ポッケはなく、洋食屋になっている。
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中央億のグレーのビルが丸三ビル。最上階に引っ込んで見えるのが以前、協立測量の事務所だったところ。
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丸三ビルの郵便受け。ガムテープで封鎖されており「郵便受けは隣の第二丸三ビルで管理する」旨の張り紙有り。
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↑同じ通りの東端にみずほ銀行荻窪支店のビルが見える。↑

 その過程で、八ッ場ダム工事事務所に配属されていた元職員と接触したため、斉藤烈事件が発生してしまったのです。斉藤烈事件の詳細は当会の次のブログをご覧ください。
●2010年9月1~5日
八ッ場ダム推進でアブク銭にあずかりたい国交省職員の気持ちを体現した斉藤烈事件(その1)〜(その5)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/522.html
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/523.html
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/524.html
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/525.html
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/526.html

■これほどまでに賄賂、官製談合、そして不正入札と、犯罪を繰り返してきた協立測量ですが、破産後も今度は銀行を巻き込んでの詐欺まで行っていたことが6月3日の報道で明らかになりました。

 一連の協立測量を取り巻く出来事を見ていると、20年前に発覚した安中市土地開発公社のことを連想させます。

 協立測量はいちおう民間会社ですが、その業務はほとんどが国交省発注の公共事業の測量で、社長は国交省からの天下り人物でした。

 一方、安中市土地開発公社は、安中市が100%の出資する特別法人で、理事長も理事、監事そして職員は、安中市長をはじめ、市議、農業委員長、職員OB、そして市の兼務職員でした(20年前に巨額横領事件発覚後は、事件の情報流出防止のため、安中市長、職員OB及び職員という構成に変化)。

 協立測量の場合、事件が相次いで発覚しても、関係者が役人のため、いずれも執行猶予付き判決となり、協立測量自体も短期間の指名停止処分しか課せられず、根本的に会社の癒着体質を変えることのないまま、破産に至りました。そして運転資金の調達でも、みずほ銀行の元行員が、みずほ銀行など複数の銀行に虚偽の融資証明を提出して、20億円以上を詐取していたわけです。

 結果的に、協立測量を食い物にしていたのは、役人とその取り巻きでした。被害者は、入札妨害で失われた公金を支払っていた納税者と、20億円以上をだまし取られたみずほ銀行だった、というわけですが、自分の銀行にいた元職員が協立測量で偽造書類をせっせと作って、それを本物だと積極的に信じ込んで多額の資金を貸し付けていたのですから、本当の被害者といえるかどうか微妙なところです。その意味では、みずほ銀行が多額の貸し付けをしているのを見て、偽造書類を見抜けず同じように貸し付けてしまった他の銀行のほうが被害者の資格があると言えます。

 一方、安中市土地開発公社の場合はどうでしょうか。51億円をこえる詐欺・横領が行われていたことが発覚したにも関わらず、安中市と公社は、タゴ一人だけの単独犯行に仕立て上げ、歴代の公社関係者やタゴの言うなりに偽造書類にハンコを押した市職員らは、誰も責任をとることなく、現在も悠々自適の暮らしをしています。

 本来、貸し借りの管理には厳格なはずの群馬銀行は、ちやほやとタゴに取り入り、盆暮れにはワインセットなどを贈り、子会社のクレジット会社を通じてタゴのゴルフ会員権の購入に便宜を図ったりしました。とりわけ、誰が見ても不自然な融資申込みの偽造書類なのに群馬銀行の本店審査部も見抜こうとせず、巨額の貸し付けを続けていったのでした。本来なら、安中市が横領された51億円余りの損害のうち2分の1をタゴとその一族に返済させ、あとの半分ずつを、安中市と公社の関係者、そして群馬銀行が弁済すれば、103年ローンなどという後世への負の遺産を市民が背負わされる必要は全くなかったのです。

 安中市土地開発公社を舞台にしたタゴ事件では、結局、タゴとその一族は巨額の横領金で豪遊三昧をしたうえに、14億円以上の使途不明金を手にすることが出来ました。民事裁判では公社に敗訴して巨額の債務を抱えていますが、安中市・公社からの返済要求は既になされているのかどうかさえ、市民には伝わってきません。

 タゴから横領金のおこぼれに預かっていた安中市・公社の関係者は誰も責任を取らずに高額の退職金を手にして悠々自適の退職後の人生を送っています。そして、群馬銀行の関係者は、安中支店長だった人物は地元の信用組合の理事長に収まり、群馬銀行は9億円余りを棒引きにしただけで、毎年2000万円ずつ合計24億5千万円を、あと87年間黙っていても安中市・公社から連帯して支払ってもらえるので、勿論勝ち組といえるでしょう。

 唯一、負け組なのがタゴの尻拭いを税金の支払いで安中市・公社にされている安中市民なのです。

 こうしてみるとふたつの事件に共通して、銀行という存在が、犯行金額を大きくしてきた役割を果たしてきたことが分かります。

■犯罪のデパートだった協立測量がかつて入居していた荻窪駅付近のビルをひさしぶりに尋ねてみました。既に2年半前に破産した協立測量の名前は郵便受けにはありませんでした。斉藤烈に賄賂を渡していた喫茶店ポッケも別の洋食レストランになっていました。こうしてカネと利権に塗れていた協立測量の活動の痕跡はあっけなく消え去りましたが、ただ一つ変わらずに営業を続けているのがみずほ銀行荻窪支店です。
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みずほ銀行荻窪支店ビル。
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そして、銀行だけが平然と営業を続けている。
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兵どもが夢の後。公金にむらがり、うたかたの夢に興じた役所の職員、職員OB、業者、そして金融関係者らによる、協立測量を舞台にした公金横領、着服、背任、詐欺事件の接待とカネのやりとりは、すべて荻窪駅から50m以内の場所で行われていた。

 安中市のタゴ事件では、当事者である安中市・公社とその関係者、群馬銀行とその関係者、そしてタゴ一族も全てのうのうと現存しています。その豪遊のツケは、何の関係もない安中市民が背負わされているのです。こんな理不尽なことはありません。

 当会では、安中市・公社が債務のみ返済するのではなく、債権をきちんと回収しているのかどうかをしっかり監視する必要を痛感ています。

【ひらく会情報部】

※参考資料
【協立測量をめぐるカネと利権の時系列表】注:斉藤烈事件関連は赤字で示す。
1964年 阿部善宏専務の父親の阿部三善が協立測量を設立。
1991年ごろ、斉藤烈が横浜国道工事事務所に用地第三係長として勤務当時、同工事事務所発注の測量と営業調査及び建物調査を協立測量が受注したため、業者として出入りしていた同社専務の阿部と面識ができた。
1997年4月 関東地方建設局(当時)用地調整官だった海老原秀行が協立測量に天下り。
1999年8月 海老原が協立測量の社長に就任。同時に阿部善宏が専務に就任。
2000年 斉藤が川崎国道事務所の用地官として勤務当時、協立測量が川崎国道事務所から用地補償技術委託業務を請負って、技術員を派遣していた時、たまたま阿部がサービス業務として新石川立体交差点付近の営業調査算定業務の依頼時に川崎国道事務所を訪れた際に、斉藤と再会。そこで、阿部は「何でも相談してください。力になりますから」と斉藤に話した。
2002年 このころから斉藤が阿部善宏から無担保で融資を受け入ていた。
2002年2月ごろ 斉藤が首都国道工事事務所用地第二課長から異動するという内示あり。4月に異動するには、同僚や飲み屋の借金の清算が必要になり、それらの借金の返済や、借金の金利の支払を工面する必要が生じたため、斉藤はいろいろ悩んだ挙句、協立測量の阿部が日ごろから「何か困ったことがあったら相談に乗るよ」と言っていたことを思い出した。
2002年2月21日 斉藤が阿部に電話し「突然で申し訳ありませんが、150万円ほどお金を貸していただけませんか」とカネを所望した。阿部は会長の阿部三善に話して、150万円の金の工面についてOKをもらい、みずほ銀行荻窪支店の協立測量株式会社名義の普通預金口座から150万円で阿部名義の仮払金として経理処理をして、斉藤の指定口座に振り込んだ。
2002年3月21日 さらに斉藤の要求に応じて、150万円を払い込んだ。
2002年4月1日に、斉藤が川崎国道工事事務所から関東地方整備局霞ヶ浦導水工事事務所の用地官として異動。異動後も阿部にカネを所望し、阿部はその都度会社近くの郵便局の杉並区役所近くの郵便局から毎月50万円、多い時は100万円を振込送金させていた。
2003年4月〜2005年3月 伊藤久数は国交省北首都国道事務所の副所長として勤務。阿部善宏は、伊藤久数が副所長になる前から付き合っていた。
2003年9月11日 その後も斉藤からの借金の申し入れが続いたため、この日、阿部は、東京都千代田区永田町の首相官邸近くにある渡辺の会計事務所のオフィスを訪れ、このとき斉藤も一緒に連れて行き、オフィスで渡辺が、阿部と斉藤に対して「きちんと公正証書を作成して、貸借関係の書類を作成すべき。きちんとした返済計画を立てるべき」とアドバイスするとともに、斉藤にサラ金の残高を教えてくれと伝えた。
2003年9月 このころ、阿部は、東京駅大丸レストラン街の中華料理店で、その年に入社した、丸峰順市・営業推進部長を斉藤烈に紹介した。
2003年10月 斎藤が、サラ金4社の取引明細表を阿部に提示した。内容は「アイク 残高49万9434円」「マルマン 残高49万8595円」「アコム 残高99万9841円」「武富士 残高99万9125円」で残高合計299万6995円。阿部はこの時「あらためて斉藤の金銭感覚の異常さに驚いた」と感想を持った。
2004年2月ごろ その後も斉藤は、ずるずると借金を重ねていき、この頃には、借金の総額は1500万円近くになっていた。
2004年3月 斉藤に八ッ場ダム工事事務所の用地第一課長に就任の内示がでた。関東地方整備局の人事異動の「滲みだし」と呼ばれている内々示の情報が協立測量の阿部の耳にも入り、斎藤が霞ヶ関導水事務所用地間から群馬県にある八ッ場ダム工事事務所用地第一課長に昇任し、異動になることを知った。
2004年3月11日 阿部が、昇任のお祝いの挨拶と金銭借用証書を作成するという連絡の電話を斉藤にした。また、内部資料提供についても、「課長ともなれば、入札関係の内部資料も入ってくるでしょう。資料は何でも送ってください。四半期に1回くらいでもよいですから」と斉藤に依頼した。
 この日、荻窪駅北口の喫茶店ポッケで、阿部と斎藤の2人が出会い、証書を作成した。丸峰順市が同席した。阿部は、「540万円のうち400万円しか都合できなかった。これでサラ金の借金を返してくれ。140万円は後日渡す」と言って、現金400万円を斉藤にその場で渡した。
2014年3月24日に、残りの140万円を阿部が同じく喫茶店ポッケで斉藤に渡した。
2014年11月中旬〜下旬ごろ 斉藤は電話で「寮費を使い込んでしまった。100万円ほど貸していただけませんか」と阿部に100万円の借金を申し込んだ。その際、斉藤と阿部は次のようなやりとりをしている。
**********
斉藤「今、横壁地区と長野原地区の用地調査業務をしている。地元の住民の接待。八ッ場ダムの寮費の使い込みで金がかかってしまった。」
阿部「指名に入れたらいいですけどね。どうなんですか?」
斉藤「横壁地区のほうは、金額が高いが減額されるかもしれない」
阿部「横壁地区のほうがいいね。横壁地区の資料の指名にひとつお願いしますよ。資料でもあれば送って下さい」
**********
 斉藤は、その言葉通り、平成16年横壁地区用地調査等業務(発注1500万円台)の設計費、特記仕様書の写しを阿部の自宅に郵送した。さらに阿部の依頼に答えるために斉藤は「横壁は長野原よりは高い。指名に入れるようにやってみる。設計書なども送る」と約束した。ところが、パソコン操作の苦手な被告は、協立測量を指名業者してパソコン操作でリストに入れるようにトライしましたが、自分でパソコン操作がやれず同僚に頼んだためうまく条件付けができなかった。
2005年1月21日 斉藤は阿部に100万円を送金してもらった。このときも斉藤は「寮費を使い込んだ。100万円貸してほしい」と金を無心した。
2005年6月30日 その後も斉藤から借金の申し入れが続き、阿部はこの日300万円の借用書を喫茶店ポッケで斉藤に書かせて、金を渡した。この時は、営業課長の渡辺の仮払金として処理した。
2005年10月14日 阿部は斉藤に10万円貸した。この時斉藤は「急ぎカネが必要になった。50万円ばかり貸して!」と言ってきた。阿部が返事をしぶると、「50万円なんとかなりませんか。いや40万でも。30万円でも」と斉藤が折れてきて、結局、最後は10万円になった。
2005年11月30日〜12月20日 こうした執拗な斉藤からの金の無心による心労なのかどうかわからないが、阿部は自宅で倒れ、東京厚生年金病院に入院。
2006年2月28日〜3月11日 阿部が再入院した。
2006年3月24日 阿部の退院を待ちかねたかのように、斉藤から阿部に、300万円の借入申込があり、この日阿部は喫茶店「葉山」で200万円を斉藤にとりあえず手渡した。この時の様子を供述調書では次のように表している。
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H18年3月24日、喫茶店「葉山」で200万円を斎藤にとりあえず渡した。斉藤からは300万円借入申込あり。
阿部名義で、300万円仮払い。とりあえず200万円。夕方、斉藤から、今荻窪に着き、北口のマクドナルドで待っている。事務の関口さんに200万円用意してもらった。斉藤も阿部もタバコを吸う。
阿部「なぜそんなに金がかかるのか?」
斉藤「地権者との用地交渉で、飲食代金がかかり地権者に立て替えて貰っている。それでも足りなく寮費を使い込んでしまった」
阿部「今回200万円しか用意していない。今日100万円用意しますから、これまでのカネもあわせて借用証書に署名してください。」
 100+100+100+50+50+10+200=610万円
 これを560万円で作成。
阿部「他の業者もこれくらいはやっているのだ」として、犯行をエスカレート。
***********
2006年4月1日 斉藤が八ッ場ダム工事事務所から関東地方整備局首都国道事務所用地代に課長に異動。後任に今井弘幸が着任。

2006年4月28日 阿部が逮捕されたため、高崎河川国道事務所の発注予定の案件を協立測量として入札を辞退した。
2006年5月17日 警視庁捜査二課と築地署などは、国が発注した首都圏中央連絡自動車道(圏央道)工事の埼玉県幸手市上高野周辺工区の用地測量の指名競争入札で、入札予定価格を事前に協立測量に漏らすなどしたとして、競売入札妨害(偽計)の疑いで、元国土交通省関東地方整備局北首都国道事務所(埼玉県草加市)副所長伊藤久数(当時56)、土木測量会社協立測量(東京都杉並区)社長海老原秀行(当時66)、同専務阿部善宏(当時46)を逮捕。
2006年7月5日 国交省の首都国道事務所用地第二課長だった斉藤烈(当時44)が収賄容疑で逮捕。
2006年7月18日 協立測量の取締役営業推進部長の丸峰順市は、平成18年7月18日に次のように供述した。
**********
@平成18年4月に当社が指名を受け、私がその案件にかかる費用を積算した。
A公表されていない普通作業員の労務単価について阿部専務から具体的な金額の指示を受けて積算したことがある。
Bたまたま、高崎河川国道事務所発注の前橋市内における上武道路8工区用地調査等業務(その5)業務について、平成18年4月28日にFAXで指名通知があった。
C平成18年5月1日に、数量総括表等の資料を被告から受領した。専務の阿部が「いい仕事だなあ。ぜひ取りたいなあ」と口走っていた案件の資料で、そこには「普通作業費」が含まれていた。公表されていない普通作業員の技術者単価を用いて計算ができるようになった。通常は13,500円だが、平成18年5月1日にはっきりと「13,000円で計算してください」と専務から言われた。
D私は阿部専務が「自ら国交省のいわゆる役人に対する接待等をおこなっていた」ことを知っていたので、具体的にはわからないが、阿部専務が何らかの方法によって、このような公表されていない労務単価に関する情報を入手し、それに基づいて、私は普通作業員の労務単価を指図してくれるものと思った。
E私がこの封筒や在中書類を見るのは初めてですが、在中している書類が全て国交省の内部資料であることが一見して分かり、このように内部資料であることが一見して分かり、このような内部資料が外部に漏れ出ていたことを知り、大変驚いている。
Fここには労務単価が13,000円と記載されており、この金額こそまさに、指示通りの数字だった。
G平成18年5月17日で、阿部逮捕によりこの案件の入札は辞退した。
H私は阿部専務が斉藤被告に対して貸し続けたという数千万円にも上るカネに関し阿部の指示により、金銭借用証書等を作成準備し、斉藤被告がこれら借用証書等に著名して阿部に提出した場面に立ち会ったことがあるので、斉藤のことは知っている。
I私は阿部専務が斉藤被告に対して貸し付けたカネに関して、「貸金業でもない当社がただでお金を貸すはずもなく、貸借の形をとっているが、連帯保証人や担保もとっている上、督促をしている様子もなかったことから、通常の貸借とは到底思えず、公共事業を発注する側の職員と受注する側の当社との間で行われたカネのやりとりは、当然当社の利益を課が得て行われたことであり、公共事業の受注を念頭に置き、斉藤から当社に有利な計らいをしてもらうという見返りを受けるのが狙いであったものと認識している。
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2010年9月27日 八ッ場ダム工事事務所元職員の斉藤の第1回公判で、被告の斉藤烈は「生まれ変わってゼロからやり直すつもりです」と述べた。
2010年10月 斉藤烈事件の第2回公判では、被告斉藤の実父と妻が情状証人として出廷し「今は新潟で両親、妻と、2人の子どもらと同居し、両親妻子で本人を指導監督していく」と証言して結審。
2010年10月25日 斉藤烈事件の判決公判。懲役2年6月、執行猶予4年、追徴金710万円(求刑懲役2年6月、追徴金710万円)の判決が言い渡された。巨額公金を投入して進められている超巨大プロジェクトを食い物にした事件なのに、なんと執行猶予付きの判決だった。
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