2015/9/17  23:28

安保法案採決直前の9月17日の国会周辺の模様  国内外からのトピックス

■我が国の国家安全保障を切れ目ないものにすると言い張り、大半の国民の意見に耳を傾けないまま、とうとう安倍政権と自民・公明両党などが、憲法では許してないはずの海外での武力行使を政権の裁量だけで行える法律を可決してしまいました。この背景には、国会で圧倒的多数を占める与党の形成を、国民が選挙で許してしまったことが挙げられます。
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 政治離れだとか、投票率の低下などが指摘されていますが、結果的に今後、海外で日本人が紛争に積極的に参加した場合、一番影響を蒙るのが、現地に駆り出されたり、仕事や私用で現地に渡航したりする機会が多くなる今の若い世代となるわけで、もっと自民党主体政治の危険性を知り、しかるべく投票所に足を運んでいれば、このような自民党による圧倒的多数を背景にした国会でのワンマン運営は抑止できたかもしれません。

 安倍総理をはじめ、今のほとんどの政治家は戦争体験がありません。また、安倍総理が信奉する祖父の岸信介・元首相は戦時中、戦争推進に加担していた側におり、戦争責任があるはずですが、なぜか戦犯とならず、戦後を上手に立ち回った人物です。その直系の孫が、本当の戦争の実態を知るはずが有りません。だから本当の戦争の悲惨さなど、知る由もありません。

 安保法案、いわゆる戦争法案が明日可決された場合、今後は、戦争を知らない政治家集団である自民党とその新派らは、ますます米国の忠犬を目指すことでしょう。

■というわけで、我が国の今後にとって、重大な節目となる9月17日に、実際に法案を審議、可決していた国会の周辺では何が起きていたのかをレポートしました。

 高崎駅の新幹線待合室では、ちょうど午前8時50分に再開予定の理事会の様子を生中継していました。
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 東京駅から丸の内線に乗り換えて霞ヶ関駅で降り、地上に出ると雨がかなり降っていました。歩道を、国会議事堂に向かって歩くと、前に雨合羽を着たり傘をさしたりして中年の女性グループが歩いていました。まもなく国土交通省の前の通りに出て、国会前の交差点まで来ると、警察官の姿が急に増えました。
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 ここから国会正門前交差点までの広い道路の両側には、警備車の列が見え、警察車両も並び、プラカードを持って心配そうに議事堂を見つめている人たちの数が次第に増え、それとともに警察官の数も増えていきました。
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 国会正門前の交差点には両側で、拡声器を使ってシュプレヒコールがひっきりなしに続いていました。
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 国会正門前交差点を横断し、憲政記念館の方に向かって歩道を歩くと、ここも多くの市民が思い思いのプラカードを手に、議事堂を見つめていました。
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 途中で市民と警官との間でひと悶着の現場に遭遇しました。警察が「ここで横断幕を開くな」と指示された市民らが抗議をしていました。市民らの抗議行動は、整然と行われていましたが、警察のほうはかなりピリピリしていたのが印象的でした。
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 抗議のために国会周辺に集まってくる市民の特徴は、普段着のまま、仕事や家事の空き時間を調整して三々五々やってきては、抗議の声を上げて、また職場や家庭に戻っていくことです。車いすで一人でやってきた若い女性もいました。
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 ときどき、前の道路を観光バスが走っていきます。バスの窓を見ると、小学生らが窓から手を振るのが見えました。また大人たちが乗ったバスも同様に、窓から手を振りながら走っていきました。小学生はどの程度、この大群衆をみて、なぜこんなに集まっているのか、その目的をどの程度理解しているのかはわかりませんが、大人たちの多くは、激励を意味している感じがしました。
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■憲政記念館前の交差点を左折すると、国会の土産物やグッズなどを売っている売店がありました。その裏の駐車場には、多数の観光バスが見えました。どうやら、国会見学のための観光バスで、国会議事堂の裏で乗客を降ろした後、ここに駐車して、客の見学が終わるのをここで待機しているようです。
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 駐車場の入口から議事堂を見ると、ちょうど議事堂前を横切る道路が見えました。もちろん議事堂の入口には守衛が大勢並んでいて、中に入る車を厳しくチェックしています。そうこうしている間も、歩きながら拡声器を使って、シュプレヒコールを上げながら通り過ぎていきました。
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 その後、憲政記念館前の交差点に戻り、道路を渡って、今度は国会議事堂側の歩道を通って議事堂正門に向かいました。ちょうど、国会議事堂見学を終えた小学生の一団が次々に向こうから先生の誘導で歩いてきました。
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 「こんにちは!」と元気に挨拶をしてくる児童もあり、ひじょうに微笑ましく感じられたので、こちらからも挨拶を返しました。そして、「たくさんの人が集まっているのを、よく覚えておいてね。今日は大切な日だから」と声をかけると、「うん」と頷いていました。
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 議事堂正門前交差点に戻り、赤信号で歩道を待っていたとき、すぐ脇にいた守衛に、「きょう国会の傍聴は出来るんですか?」と尋ねてみました。守衛は首をひねりながら、「そこで記念写真をしている小学生は国会見学だが、国会の傍聴は出来ないと思う」と答えました。
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 そこから、再び、国会前交差点まで歩道を歩きましたが、たくさんの市民が議事堂に向かって絶えず気勢を上げていました。
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 気付かないうちに雨が激しく降っていました。昨晩、報道番組で見たときよりも、昼だったためか、あるいは雨天のせいか、人数的には少ない気がしました。しかし、そこから霞ヶ関駅まで歩く間にも、議事堂に向かって歩いてくる市民らとすれ違いました。

 昔の学園紛争の時のような激しいデモというのはありませんが、各世代のさまざまな方々が、それぞれのメッセージで議事堂に向かって抗議の声や、あるいは無言でプラカードを掲げる姿が、あたらしい市民デモの形を表しているという感じがしました。

■安倍首相が、よく使う言葉に「切れ目のない安全保障体制で国民を守る」というのがあります。また、今日の夕方、安全保障関連法案の委員会可決後に、ヒゲの隊長こと、参議院平和安全法制特別筆頭理事の佐藤正久(自民)が記者のインタビューに対して「国民の命と幸せな暮らしを守るため、絶対に必要だという思いで与党一丸となって、法案可決ということになった」と答えていました。

 しかし、70年前に経験した大戦の敗戦の責任を、我々の国はきちんと取っていたのでしょうか。我々市民は今度こそ騙されないように気を付けなければなりません。

【ひらく会事務局】
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