2015/9/23  23:23

サンパイ処分場化する群馬県に持ち込まれていた滋賀県からの原発汚染木くずの県内中間処理問題(その1)  前橋市の行政問題

■東京電力福島第1原発事故による大量に放出された放射性物質に汚染された福島県内の森林から発生した膨大な木くずが、いったいどうなっているのか疑問に思っていたところ、案の定、福島県外に持ち出されていたことが分かりました。なかでも、2013年3月中旬から4月下旬にかけて滋賀県の琵琶湖西岸の高島市鴨川河口付近の河川敷に約300トン(約580㎥)の木くずの不法投棄されましたが、地元の住民らが問題視をしたため、そのうち約310㎥分が、なんと、2013年12月から14年2月にかけて群馬県前橋市内に持ち込まれ、市内の産業廃棄物処理業者の施設で中間処理(破砕)され、市外の複数の業者に売却されていたことが、先週報じられました。しかも、滋賀県が前橋市に情報提供したのは2014年12月5日で、前橋市は同日と2015年4月23-24日の計3回にわたり市内業者への立ち入り検査を実施しましたが、これまで市民に公表していませんでした。


 この件に関するマスコミ報道を見てみましょう。

**********NHK関西NEWS web 2015年09月16日23時07分
不法投棄の木くず 前橋へ搬出
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 おととし、滋賀県高島市の河川敷に、原発事故の放射性物質を含む大量の木くずが不法投棄された事件で、滋賀県は、高島市から撤去された木くずが、前橋市にある産業廃棄物の処理施設に搬出されたことを示す文書を初めて公開しました。
 高島市の河川敷におととし、原発事故で放出された放射性物質を含む大量の木くずを不法投棄したとして東京のコンサルタント会社社長が去年、廃棄物処理法違反の罪で、有罪判決を受けました。
 木くずは高島市からこの社長が撤去しましたが、その後の搬出先の自治体名は裁判で明らかにならず、滋賀県も公表していませんでした。
 これについて市民団体の男性が情報公開を請求し、8月、県の審査会が公開すべきと答申したことを受け、滋賀県の三日月知事は、搬出先が前橋市の産業廃棄物処理施設であることを示す文書を初めて公開しました。
 県によりますと、木くずは施設で処理された後、北関東の企業の敷地に運び込まれたということですが、その後の行方は確認していないということです。
 市民団体の池田進代表は、「搬出先を隠し通してきた滋賀県の責任は重い。これをきっかけに木くずがどこに拡散したか、全容が明らかになることを望む」と話しています。
 一方、滋賀県は、「風評被害につながるとして公開しなかった判断は正しかった」と話しています。
 木くずの搬出先については、ことし7月、大津地方裁判所が検察に対して開示を命じる決定を出し、検察がこれを不服として最高裁判所に特別抗告しています。

**********毎日新聞 2015年09月17日 地方版
汚染木くず:前橋で処理 既に市外業者に売却 滋賀県公表 /群馬
 東京電力福島第1原発事故で放射性セシウムに汚染され、滋賀県に不法投棄されていた木くずが、前橋市の産業廃棄物処理施設に運ばれ破砕処理されていたことが16日分かった。滋賀県が、県情報公開審査会の答申を受けて初めて公表した。前橋市によると、木くずは既に市外の業者に売却されたという。滋賀県は最終処分地については明らかにしていない。
 汚染された木くずを巡っては、滋賀県高島市の琵琶湖岸の河川敷に放置されているのが2013年9月に発覚。東電から損害賠償金を受け取るために福島県の製材業者から木くずを引き取り、約310立方メートル分を許可なく捨てたとして、東京都の男性が廃棄物処理法違反罪で執行猶予付き有罪判決を受けた。
 放置された木くずは14年2月までに男性が高島市から撤去したが、滋賀県は搬出先を明らかにしてこなかった。前橋市の産廃処理施設で破砕処理したことも市側に12月まで知らせていなかった。市によると、今年4月になって施設近くで空間放射線量を測定したが、基準値未満の結果だったという。
 滋賀県の住民が、木くずの搬出先の産廃事業者に事業許可を出した自治体名を公開するよう請求。県情報公開審査会が今年8月に公開するよう答申したことを受け、県が16日、前橋市だと明らかにした。

**********毎日新聞 2015年09月19日 地方版
高島の汚染木くず放置:前橋で「適正処理」 売却先は公表せず /滋賀
 東京電力福島第1原発事故で放射性セシウムに汚染され、高島市に不法投棄された木くずが、前橋市に運ばれて破砕処理されていた問題で、前橋市は17日、「木くずは指定廃棄物ではなく、廃棄物処理法の規定に沿って適正に処理されていた」と発表した。処理された木くずの売却先は公表しなかった
 前橋市などによると、2013年12月〜14年2月、木くず約310立方メートル分が市内の産業廃棄物中間処理業者に持ち込まれ、破砕処理された後、市外の複数の業者に売却された。投棄された時点でのセシウム濃度は最大1キロ当たり3900ベクレルで、指定廃棄物の基準値(1キロ当たり8000ベクレル)を下回っていた。市が滋賀県から市内の処理施設に搬入されたと知らされたのは14年12月。既に木くずは売却済みで、施設内の空間放射線量は除染を必要としない値だった。【田ノ上達也】

**********共同通信2015年09月17日 18:41
汚染木くず、前橋で処理 滋賀から持ち込み
 滋賀県高島市の河川敷に放射性セシウムに汚染された木くずが不法投棄された事件で、前橋市は17日、東京のコンサルタント会社が2013年末から昨年2月の間、河川敷から撤去した木くず約310立方メートルを前橋市内の産業廃棄物中間処理業者に持ち込み、処理されたと発表した。
 処理された木くずは市外の業者に売却されたが、市は「風評被害につながる」として売却先を明らかにしなかった。
 市は昨年12月に滋賀県からの情報提供を受けて業者を立ち入り検査したが、違法性はなく、施設内の空間放射線量も問題はなかったという。市は「業者間で適正に処理されたと認識している」と話した。

**********東京新聞2015年9月18日
「前橋の産廃業者が処理」
汚染木くず不法投棄 滋賀県が明らかに
 滋賀県高島市の河川敷に二〇一三年、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性セシウムに汚染された木くずが不法投棄された問題で、県は十六日、撤去された木くずが不法投棄された問題で、県は十六日、撤去された木くずを中間処理したのは、前橋市の産業廃棄物処理業者の施設だったことを明らかにした。県は風評被害の恐れがあるとして自治体名を非公表としていた。
 大津市の市民団体の男性が情報公開会請求し、県情報公開審査会が今年八月、「自治体名を公表すべきだ」と答申したため十六日、県が男性に開示した。業者名や詳しい住所は明らかにしていない。
 県によると、一三年十二月から十四年二月にかけて撤去された木くずは、前橋市内の施設で細かく破砕され中間処理された。処理後の木くずを引き取った別の業者の所在地は「北関東」としか明らかにしていない。

★放射線量は基準値以下 前橋市内の産廃処理施設 1年以上経過し測定
前橋市内の産廃処理施設 1年以上経過し測定
 前橋市は十七日、滋賀県内で不法投棄された木くずを処理した市内の産廃処理施設内で今年四月、空間放射線量を測定したところ、除染が必要となる国の基準値を下回っていたと発表した。
 市によると、この処理施設では一三年十二月から一四年二月にかけて木くずを順次持ち込まれ破砕処理されていた。測定は一年以上経過した後に実施したことになる。処理後は市外の業者に売却されたという。
 市は今年四月までに、この中間処理業者を立ち入り調査したが、サンパイ処理法などの違反は確認されなかった。
 滋賀県から知らされたのは昨年十二月で、市の担当者は「持ち込まれた時点で知らされていれば、その時に線量を測ることもできたが、知る手立てがなかった」と話した。

**********産経ニュース2015年9月18日 07:08
前橋で処理の汚染木くず、放射線量問題なし
 東京電力福島第1原発事故で放射性セシウムに汚染された木くずが滋賀県高島市の河川敷に不法投棄された事件で、前橋市は17日、東京のコンサルタント会社が平成25年末から昨年2月の間、河川敷から撤去した木くず約310立方メートルを同市内の産業廃棄物中間処理業者に持ち込み、処理されたと発表した。
 市は昨年12月5日に滋賀県からの情報提供を受けて同日と今年4月23、24日の計3回にわたり業者への立ち入り検査を実施。その結果、廃棄物処理法や放射性物質汚染対処特措法などの違反はなく、4月24日に行った放射線量の測定でも、施設内で除染を必要とする値は検出されず、問題はなかったという。市は、「業者間で適正に処理されたと認識している」と話した。
 処理された木くずは破砕処理後に市外の業者に売却されたが、風評被害につながるとして市は売却先を明らかにしなかった。
 事件をめぐっては昨年12月、廃棄物処理法違反罪で東京のコンサルタント会社社長が大津地裁で有罪判決を受けた。判決によると、社長は25年3〜4月、木くずを福島県内から持ち込み、滋賀県高島市の河川敷に許可なく捨てた。
**********

■当会では、この事件は東電とその取り巻きの関係者、そして行政とサンパイ業者らが絡んだ廃棄物不法投棄問題として受け止めています。

 報道では、そのときどきの情報を断片的に伝えるだけなので、事件の全容はなかなか認識できませんが、これまでのこの放射能汚染木くず不法投棄問題に関する記事を時系列的に並べてみると、事件の流れが次第に分かってくると思います。

**********福島民友新聞2014年3月4日
汚染チップ放置で関係先を家宅捜索 滋賀県警
 滋賀県高島市野河川敷に、放射性セシウムに汚染された木材チップが放置された問題で、県警が週内にも、廃棄物処理法違反と河川法違反の疑いで、東京のコンサルタント会社など関係先を家宅捜索する方針を固めたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。
 社長が業者に依頼し、本宮市にある製材会社から排出されたチップ約300トンを、高島市安曇川町下小川の河川敷や隣接する民有地に無断で投棄した疑いが持たれている。

**********福島民友新聞2014年3月7日
汚染木くず不法投棄疑い 業者らを家宅捜索 滋賀県警
 滋賀県高島市の河川敷に放射性セシウムに汚染された木くずが不法投棄された事件で、登記に関与した疑いがあるとして、滋賀県警は6月、廃棄物処理法違反などの疑いで、東京のコンサルタント会社など関係先十数カ所を家宅捜索した。
 県警は、押収した帳簿などの資料を分析し、全容解明を目指す。
 捜索したのは、東京の会社のほか、木屑を投棄したとされる滋賀県近江八幡市の業者、両者を仲介した神奈川県の男性宅など。近江八幡市の業者の事務所では県警の捜査員数人がパソコンなどを押収。捜索を受けた後、業者は取材に「(廃棄物の木くずではなく)堆肥だと思っていた」と話した。
 告発状などによると、昨年3月15日〜4月30日ごろ、高島市安曇川町下小川の河川敷に、東京電力福島第1原発事故で汚染された木くず約310㎥を不法に投棄し、土地の形状を変更した疑いが持たれている。

**********福島民友新聞2014年3月15日
市有地に汚染くず 山梨・立ち入り禁止に
 山梨県は14日、富士河口湖町の市有地で、放射性セシウムに汚染された木くず約36立方メートルが見つかったと発表した。県はシートで覆って立ち入りを禁止し、廃棄物処理法に基づいて排出者の特定を進めている。
 県によると、木くずのセシウム濃度は、農林水産省が定めた堆肥などの暫定許容値(1キログラム当たり400ベクレル)を上回る最大3400ベクレル。付近に住宅はないため、健康被害の恐れはないとしている。
 11日に「滋賀県の不法投棄事件の関係者が富士河口湖町を含む数県に木くずを搬入した」と津法が山梨県にあり、県が調査していた。

**********福島民友新聞2015年3月16日
さまよう汚染木くず ビジネス化、問題拡大懸念
本宮から琵琶湖へ・・・経緯は
 滋賀県高島市で見つかった、放射性セシウムに汚染された木くずは、行き場を失って各地をさまよい、最終的に河川敷に不法投棄されていた。「あるはずのない」汚染木くずが、本県からどのような経緯で琵琶湖畔までたどり着いたのか。山梨県富士河口湖町でも関連が疑われる汚染木くずが見つかり、問題が拡大する可能性も出てきた。
 「関東や九州にも捨てている。山梨みたいに僕の知らないところにもあるだろう」。滋賀での投棄に関与した神奈川県の男性は、他の地域にも木くずが持ち込まれたことを示唆した。
 この男性や本件の林業関係者らによると、木くずは本宮市の製材業者から排出された。東京電力福島第1原発事故前、この製材業者は製材で出た樹皮を堆肥の原料などとして販売していたが、事故後は汚染された「木くず」となり商品化できなくなった。
 処分に困り果てた製材業者に、東京のコンサルタント会社の社長が話を持ち掛けた。「自分の農園に敷き、堆肥のようにして使う」。2012年12月中旬、製材業者は社長に処理を依頼した。社長は木くずの処理のほか、東電に対する賠償請求手続きの代行も請け負った。「社長は木くず処理の委託費などでもうけていた。金は東電から製材業者を通じて流れていた」。神奈川県の男性はこう説明する。
 本件の林業関係者は「製材業者は突然、樹皮を産業廃棄物として処理しなければならなくなり、産廃の扱い方を詳しく知らなかったのではないか」と推測する。
■受け入れ拒否
 木くずは12年12月下旬、フェリーで鹿児島県に運び込まれた。しかし、鹿児島県の堆肥業者は、本件由来であることが分かると、それ以上の受け入れを拒んだ。
 コンサルタント会社社長は、琵琶湖畔に木くずを持ち込むことを計画。神奈川県の男性を介して依頼を受けた滋賀県近江八幡地の業者が2013年3月中旬〜4月下旬、木くず200〜300トンを河川敷に敷き詰めた。この業者は「『道を平らにするために堆肥を敷いてくれ』と頼まれた。堆肥は神奈川県から来た」と話し、汚染については知らなかったと強調する。
 ことし2月下旬、河川敷から木くずの撤去が完了。県の測定では木くずのセシウム濃度は最大で1キロ当たり3900ベクレル。一般廃棄物と同様の処理が可能だった。県のモニタリング調査でも水質は魚などへの影響は確認されていない。
■氷山の一角
 本宮市の製材業者は取材に「滋賀県に樹皮のサンプルを提供し、うちの樹皮なのか確認してもらっている。詳しくはコメントできない」と言葉少なに話した。
 滋賀県警は今月6日、コンサルタント会社や本宮市の製材業者など関係先を家宅捜索。全容解明に向け調査が始まった。
 本件の林業関係者によると、本宮市の製材業者の排出量は月200〜300トンと推定される。この関係者は「滋賀県に放置された木くずの量は、1か月分にしかならない。原発事故直後から相当な量があったはずで、氷山の一角だろう」と指摘する。
<汚染木くずの不法投棄の流れ>
●東京電力
↓賠償金など
●本宮市の製材業者
↓委託費、木くずなど ↑営業
●東京のコンサルタント会社社長  →→→木くず→→→関東など?
↓      ↓木くず ↑拒否
↓      ●鹿児島県の堆肥業者
 ↓木くず
(●神奈川県の男性(仲介))
 ↓木くず
●滋賀県の業者
 ↓琵琶湖畔へ投棄

**********ディリ―スポーツ2014年4月4日
東電、コンサルに4億円支払いか
 滋賀県高島市の河川敷に放射性セシウムに汚染された木くずが大量に不法投棄された問題で、関与した東京のコンサルタント会社社長に、東京電力が処理費用などとして賠償金計約4億円を支払ったとみられることが4日、県警捜査関係者への取材で分かった。
 別の関係者によると、木くずは福島県本宮市の製材業者が排出。コンサル社長は、この業者から木くずの処理と東電に対する賠償請求手続きの代行を請け負っていた。
 東電によると、賠償金は、申請書類をもとに支払いの適否を判断するが、広報担当者は「個別の案件については回答できない」と話している。

*********読売新聞 2014年09月26日 10時58分
セシウム木材投棄、元キャリア官僚の社長を逮捕
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河川敷に投棄された放射性セシウムが付着した木材チップ(2013年11月撮影)=滋賀県提供
 滋賀県高島市で昨年、鴨川河川敷に放射性セシウムが付着した樹皮などの木材チップが投棄された問題で、県警は25日、経営コンサルタント会社社長の田中良拓容疑者(42)(東京都中野区)を廃棄物処理法違反と河川法違反の疑いで逮捕した。
 容疑を否認している。
 発表によると、田中容疑者は神奈川県内の男、滋賀県内の建設会社社長の2人と共謀。昨年3〜4月、高島市安曇川町の鴨川河川敷に長さ約570メートル、幅約5メートルにわたり、廃棄物であるチップ約300立方メートルを県の許可なく廃棄、土地の形状を変更した疑い。
 県によると、検出された放射性セシウムは1キロ当たり最大3900ベクレルで、国の指定廃棄物の基準(1キロ当たり8000ベクレル超)は下回っていた。今年2月までに撤去され、県などが告発していた。
 捜査関係者らによると、チップは福島県内の製材会社の所有だったが、東京電力福島第一原発事故後、田中容疑者が無償処理を持ちかけ、製材会社から引き取った。田中容疑者はその後、チップの処分費用として東電から約4億円を受け取った。しかし、チップは結局、処分されず、一部が鴨川河川敷に投棄されたという。東電は「個別案件については答えられない」とする。
 捜査関係者によると、田中容疑者は旧郵政省の元キャリア官僚。神奈川県の男を通じ、滋賀県の建設会社社長にチップの処分を依頼したとされる。これまでの読売新聞の取材に対し、神奈川県の男は「放射性物質に汚染されたものとは知らなかった」と説明。滋賀県の社長は「(神奈川県の男から)河川敷に運んでほしいと言われただけだ」と話していた。県警はこの2人からも事情を聞いている。

**********共同通信2014/11/06 18:12
汚染木くず5千トン放置 「関東や九州」と検察指摘
 滋賀県高島市の河川敷に放射性セシウムに汚染された木くずが不法投棄された事件で、廃棄物処理法違反などの罪に問われた東京のコンサルタント会社社長田中良拓被告(42)の初公判が6日、大津地裁(赤坂宏一裁判官)であった。検察側は高島市だけでなく、木くず約5千トンが関東や九州に不法投棄され、現在も放置されていると指摘した。
 田中被告は起訴内容を認め、検察は懲役2年、罰金100万円を求刑し、公判は結審した。判決は12月2日。
 検察の冒頭陳述によると、田中被告は、東京電力福島第1原発事故で汚染された木くずの処理を委託され、高島市や関東、九州などに搬出して投棄した。

**********毎日新聞 2014年11月20日(水)15時0分配信
最終更新:11月20日(水)15時0分
<汚染木材>放射性セシウム、滋賀県の4倍検出 NPO測定
 滋賀県高島市の琵琶湖畔に放射性物質に汚染された木材チップが放置されている問題で、京都のNPO法人がチップから1キロ当たり約1万2000ベクレルの放射性セシウムを検出したことが20日、分かった。県が公表した濃度の4倍にあたり、国が処分する指定廃棄物の基準値8000ベクレルを超えていた。県の濃度が低かった理由として、台風の後で雨水を大量に含んだ状態での測定が原因とみられ、専門家は「やり方が不適切だ」と指摘している。
 一方、県は「汚染の疑いが強まった時期が雨の後だった。測定方法に問題はないと考えているが、撤去する際に再調査も検討したい」としている。
 問題のチップは約300トン(約580立方メートル)あり、今年3月から高島市の鴨川河川敷に勝手に置かれ、一部は袋入りで放置されている。県などの調べでは、東京都の会社経営者が東京電力福島第1原発事故で汚染された木材チップを、福島県の製材会社を通じて、滋賀県内に運び込んだとみられる。
 今回、測定したNPO法人「市民環境研究所」(京都市)代表の石田紀郎(のりお)・元京都大教授(環境毒性学)らメンバーは10月31日、放置現場4地点でチップを採取。含まれた水などを3日間自然乾燥させた後、測定装置で調査。1キロ当たり約1万2000ベクレルの放射性セシウムを検出した。
 一方、滋賀県は9月6日に7地点でチップを採取。県衛生科学センターで測定し、1キロ当たり約3000ベクレルの放射性セシウムを検出したと同17日、公表した。しかし、気象庁などによると、現場周辺は台風17号などの影響で、県がチップを採取した前々日までの4日間に約100ミリの雨が降っていた。このため、県によると、チップは含水率60〜70%の状態だったという。
 木材チップを巡っては、滋賀県が9月以降、放置現場周辺の河川水や近くの川に生息する魚を調べているが、いずれも放射性セシウムは検出されていない。【千葉紀和】
◇「雨後の県測定、不適切」
 汚染濃度測定について、環境省廃棄物対策課は「雨後など極端な状態での測定は適切ではない」と指摘。汚染濃度の測定法マニュアルを策定した山本貴士・国立環境研究所主任研究員も「含水率70%は試料の取り方としてあり得ない」と話す。
 ただ、環境省が3月に示した放射能濃度測定のガイドラインには、木材チップの測定に関する基準がない。そのため、滋賀県廃棄物監視取締対策室は「ありのままを測るべきと考えた」と説明する。
 一方、放射能測定に詳しい塚田祥文・福島大特命教授(環境放射生態学)は「水分を大量に含むと1キロ当たりの値が下がるため含水率が変わりやすいチップなどは風乾(自然乾燥)後に測るのが一般的。被災地のがれきなどはそのまま測ることもあるが、行政が影響を正しく住民に伝えることが目的なら、常識的な測定で濃度を公表すべきだ」との考えだ。
 放射性物質汚染対処特別措置法は、被災地から離れた場所に放置された汚染物質を想定しておらず、木材チップの放射性セシウムの汚染濃度が8000ベクレルを超えたことが確認されれば、今後、国との協議も必要になる。測定したNPO法人の石田紀郎代表は「住民の不安を解消するには正確な再測定を直ちに行うべきだ」と指摘している。【千葉紀和】
【ことば】指定廃棄物
 東京電力福島第1原発事故で発生した、1キロ当たり8000ベクレル超の放射性セシウムを含む焼却灰や汚泥などの廃棄物。放射性物質汚染対処特別措置法に基づき環境相が指定し、国が責任を持って発生した都道府県内で処分するのが基本方針。今年8月末現在、11都県で計13万2738トンに上り、各地で処分場不足が問題化している。

**********【時事ドットコム】2014年12月2日 16:59
放射能木くず投棄で有罪=「原発事故被害の拡散」−大津地裁
 滋賀県高島市の河川敷に、放射性物質に汚染された大量の木くずが不法投棄された事件で、廃棄物処理法違反罪に問われた経営コンサルタント会社社長田中良拓被告(42)の判決が2日、大津地裁であり、赤坂宏一裁判官は懲役1年6月、保護観察付き執行猶予3年、罰金100万円(求刑懲役2年、罰金100万円)を言い渡した。
 赤坂裁判官は、同被告が東京電力福島第1原発事故で汚染された木くずを処理する事業がうまくいかず、処置に困って投棄したと指摘。「原発事故の被害を拡散させて利益を得たと見ることも可能で、責任は軽視できない」と述べた。
 判決によると、田中被告は昨年3〜4月、原発事故で汚染された木くず約310立方メートルを河川敷に投棄した。

■次の記事は、放射能汚染問題とは直接の関係は有りませんが、滋賀県高島市から排出された焼却灰(ばいじん)に高濃度のダイオキシンが含まれていたのに、同市が検査データを改ざんして神戸市沖の埋め立て処分場に搬入していた問題についての報道記事です。神戸市は、高島市から搬入された焼却灰(ばいじん)の放射線量も計測して確認したのでしょうか。不安があります。

**********神戸新聞2015/3/27 10:15
高島市ダイオキシン問題 搬入停止解除へ 神戸市沖
 滋賀県高島市が、基準値を超えるダイオキシンを含むばいじんを神戸市沖の埋立処分場(同市東灘区)に持ち込んでいた問題で、処分場を管理する大阪湾広域臨海環境整備センターは26日、高島市に対する搬入停止措置を30日付で解除する方針を固めた。解除は10カ月ぶり。設備の改良や職員研修といった同市の改善策などを踏まえ、再発の恐れがないと判断したという。
 高島市は2007年以降、1グラム当たり3ナノグラム(ナノは10億分の1)の基準値を超えるダイオキシンを含んだばいじん計600トン超を、検査データを偽って処分場に搬入。センターは、昨年5月に同市から報告を受け、受け入れを停止していた。
 同市は、措置の解除に向けて第三者調査委員会を置き、職員の安全衛生研修など再発防止の取り組みを開始。センターは、同市への立ち入り調査や昨年11月〜今年2月のダイオキシン検査なども踏まえ、安全性を確認できたと判断した。
(小川 晶)
**********

■このように高島市に不法投棄された福島県から持ち込まれていた大量の放射能汚染木くずは、さまざまな方面にトラブルを与えていますが、まさか群馬県の前橋市内にも持ち込まれていたとは、驚きです。なぜ前橋市はすぐに公表しなかったのでしょうか。

 つづいて、放射能汚染木くず問題を更に掘り下げていきたいと思います。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告・この項続く】
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