2017/12/17  23:01

大同有毒スラグ問題を斬る!・・・渋川市で有害スラグにフタをする工事が落札されない!?  スラグ不法投棄問題


■群馬県中にダンプトラックで不法投棄された有害スラグは、本来であれば群馬県廃棄部・リサイクル課が廃棄物処理法に則り、しかるべき命令や指示を発出し、撤去にて片付けなければなりません。
 ですが、工事を担当する役所(工事実施主体と呼ぶそうです)が集まり“鉄鋼スラグ連絡会議”という何の権限も責任もない怪しい組織を立ち上げ、アスファルトで有害スラグにフタをする工事を彼方此方で実施しているのが実情です。
 鉄鋼スラグ連絡会議は、国土交通省・群馬県県土整備部・渋川市で構成されています。この鉄鋼スラグ連絡会議の方針に従う群馬県農政部が、東吾妻町萩生川西地区において有害スラグで出来た農道を、スラグを撤去せずアスファルト舗装でフタをしてしまいました。そこで当会は「この工事は無駄な支出だ」として、無駄に出費した舗装工事費を支払わせるべく、群馬県を相手取り住民訴訟を係争中です。
 ところが鉄鋼スラグ連絡会議のメンバーである渋川市も群馬県農政部の真似をして、市内の農道に敷かれた有害スラグにフタをしようと、アスファルト舗装工事の入札を行ったところ、世にも珍しい異常事態が起きているとする情報が当会にもたらされました。関係者の皆さん、大変ですよ!
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群馬県や市町村が共同で運営する入札情報公開システム。渋川市を選択し、年度「2017年」、工事場所「上郷」などを入力して入札結果を検索してみよう。アドレスはこちらです。↓↓
https://portal.g-cals.e-gunma.lg.jp/ebia/servlet/p?job=AcDantaiZIndex


 すると次の画面が現れます。

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このとおり、まことに不思議なことに次の3件の同じ工事が検索できます。
入札方式:指名競争入札
案件番号:2017245
工事名:市道1-4265号線舗装被覆工事
工事場所:渋川市渋川(上郷)地内


■何やら“きな臭い”工事であるようです、詳しく見ていきましょう。

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まず工事場所は、以前このブログで取り上げた“畑の中を走る農道であるらしい”とのことです。詳しくはこちらをご覧ください。↓↓
〇2017月11月19日:大同有毒スラグ問題を斬る!・・・スラグ徘徊調査「渋川市の農道もスラグだらけだった」↓ 
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2465.html#readmore

■一件ごとに入札情報を見ていきましょう。

●最初は11月13日に行われた入札情報です

工事名:市道1-4265号線舗装被覆工事
入札方式:指名競争入札
入札種別:電子案件
案件番号:2017245
調達案件番号:201702080004952
工事場所:渋川市渋川(上郷)地内
開札日:2017年11月13日 10時15分
予定価格:4,450,000円
参加者13業者
備考:入札者がなかったため中止する


●続いて11月29日に行われた入札情報です

工事名:市道1-4265号線舗装被覆工事
入札方式:指名競争入札
入札種別:電子案件
案件番号:2017245
調達案件番号:201702080005391
工事場所:渋川市渋川(上郷)地内
開札日:2017年11月29日 10時00分
予定価格:4,450,000円
参加者6業者
備考:記載なし


●さらに、12月15日に行われた入札情報です

工事名:市道1-4265号線舗装被覆工事
入札方式:指名競争入札
入札種別:電子案件
案件番号:2017245c
調達案件番号:201702080005768
工事場所:渋川市渋川(上郷)地内
開札日:2017年12月15日 09時45分
予定価格:4,450,000円
参加者30業者
備考記載なし


■いずれの入札も、入札方式が指名競争入札の方法を採用し、めでたく渋川市より指名されたにも関わらず、ほとんどの業者が入札を辞退または失格しています(失格の理由については情報が無く不明です)。

 面白いのは、大同特殊鋼と結託し群馬県中に有害スラグを不法投棄した張本人である、(株)佐藤建設工業も入札に参加し「辞退」していることです(12月15日に行われた入札情報参照)。

 有害スラグの不法投棄を通じてスラグに慣れ親しんだ張本人、いわば有毒スラグの取り扱いに関してはプロ中のプロと言うべき(株)佐藤建設工業も尻込みするのは、いかなる理由によるものでしょうか?

■この渋川市という自治体は、ものすごく役人様が“威張っている”印象を受けます。

 それは、1回目の入札で参加者13業者に工事を断られると、すぐさま次の6業者に同じ工事を請けさせるべく入札を実施し、それでも落札者がでないと、内容を見直すこともせず、今度は参加者30もの業者を指名し、入札を実施していることから窺えます。

 お役人様が意地になって威張り散らしている様子が目に浮かんで来るようです。そこには、アスファルト舗装が得意な建設業者を選定するなど、中身のある配慮など皆無で、なんでもいいから行政区域内の全ての業者に、「あたって砕けろ!」「(渋川市が)忖度する大同特殊鋼様をがっかりさせるようなことはするな!」などの鼻息も荒々しい掛け声の飛びかう様が、当会には聞こえてくる(?)かのようです。

■当会なりに、なぜ渋川市内の建設業者が、有害スラグにフタをする工事を請け負わないのか考えてみました。

理由その@ 群馬建設工事必携に違反する工事内容であること

●群馬県内の建設工事は、群馬建設工事必携を遵守して行うことが求められています。
 この群馬建設工事必携は、群馬県土木工事標準仕様書などをまとめたもので、日本全国共通のものだそうです。渋川市においても平成29年4月に「渋川市建設工事品質証明ガイドライン」を定めるなど群馬建設工事必携の遵守を重ねて求めています。
 「渋川市建設工事品質証明ガイドライン」はこちらをご覧ください。↓↓
http://www.city.shibukawa.lg.jp/sangyou/nyuusatsu/youkouyouryou/p001870_d/fil/hinsitusyoumei.pdf

●問題の市道1-4265号線舗装被覆工事は、萩生川西地区の農道と同じ有害スラグの敷砂利舗装の上にアスファルト舗装を施す工事であり、一度使用済みのスラグ敷砂利舗装をそのまま利用し、補足材を足してアスファルト舗装にする工事と考えることができます。
 一度使用した建設資材をそのまま現場内利用することは認められていますが、条件があるようです。群馬建設工事必携を見ていきましょう。
**********
12.建設工事で発生する建設副産物の 現場内利用の取扱いについて
http://www.dobokunews.pref.gunma.jp/cgi-bin/cbdb/db.exe?page=DBDownload&did=420&rid=24&fid=96&ct=1&fileext=.pdf

1.建設副産物の現場内利用の取扱いについて
「群馬県建設リサイクル推進計画2002」−第4章具体的施策−1.排出抑制の推進 −(4)建設廃棄物の排出抑制により現場内利用を推進しているところであるが、取扱いについて下記により対応することとする。

○性状について
 現場内利用する場合、性状は市場に出回っている資材と同等の性能を有し、土壌・水質 等の環境に影響を及ぼさない性質であること。 ※木質チップについては、現場内利用上の制限があるため、資料『木質チップによるマルチング指導指針』(廃棄物政策課)に従い利用すること。

**********

 このように、一度使用された建設資材を現場内で利用する時は、毒が入っていないことが求められています。建設業者は群馬建設工事必携に違反するような工事を請け負い、もし住民監査請求を起こされた場合などを想定して、工事を請け負いたくてもできない状況であると言えるでしょう。渋川市のおバカ役人に付き合っていられない状況と言い換えることもできるでしょう。問題なのは渋川市のお役人様です。鉄鋼スラグ連絡会議の方針をお念仏のようの後生大事に、忖度する大同特殊鋼様の御ため、なりふり構わず有害スラグにフタをしたいのでしょうが、「渋川市建設工事品質証明ガイドライン」に記載された群馬建設工事必携に違反するようでは、ダブルスタンダードと言われても何も言い返すことができないでしょう。

理由そのA 建設会社の社長様は従業員が可愛くて仕方がない

●大同特殊鋼由来のスラグには毒が含まれていると、今回の登場お役所である「渋川市」が調査結果を発表しています。
〇平成27年3月6日:鉄鋼スラグを含む砕石の使用状況調査結果について↓
http://www.city.shibukawa.lg.jp/kurashi/gomi/suragusaiseki/p001606.html
〇平成26年6月16:日鉄鋼スラグを含む砕石の使用状況調査結果について↓
www.city.shibukawa.lg.jp/kurashi/gomi/suragusaiseki/p001605.html
 大同スラグには六価クロムやフッ素など、人体に影響を及ぼす有害物質が環境基準を超えて含まれています。この事実を「渋川市」自身が調査し公表しているのです。

●有害スラグにアスファルトでフタをする場合、一般にスラグを少し削り、平らに形成して補足材を足しアスファルト舗装をかけます。次の写真をご覧ください。

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萩生川西地区の有害スラグをそのままに現場内利用し、補足材を足してアスファルト舗装を施した様子。着工前は有害スラグを利用して敷砂利舗装で完成した道路であり、スラグは一度使用した建設資材である。使用済みの建設資材は廃棄物と考えられ、そのまま現場内利用することは認められているが、毒がある状態では使用することはできない。工事関係者の健康も保護されなければならない。

●スラグには有毒物質が含まれているため、その表面を削るなどした場合、有害な粉じんが発生します。工事関係者の健康を考える時、粉じんを労働者に吸い込ませたくないと考えるのは、当たり前のことです。

 渋川市においては建設会社の経営者が、労働者の健康を十分に考慮して仕事をしていることがうかがえます。建設労働者も人間です。奴隷などでは決してありません、しかし渋川市のお役人様は、下々の者など奴隷も同然、労働者が有害スラグの砂ホコリを吸い込うことなど、さぞかし、なんとも思っていない(?)ことでしょう。

■3回にわたる入札の結果、応札者が現れないという異常事態が、渋川市で繰り広げられているようです。

 内容を変更せず、威張り続ける異常なお役人様の姿をみるとき、この方々達は市民という存在をどのように考えているのでしょうか?

 その不遜な態度が招くもの、それはきっと、怖いほど悲劇的な結末にほかならない、と当会は想像することができます。

 当会はオンブズマンとして、お役人様が自らの権限を勝手に行使して、ルールを自らの都合に合うように捻じ曲げてしまうことの無いように、引き続き監視と指導に邁進してまいります。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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