2018/3/24  21:49

タゴ51億円事件の尻拭い103年ローン…「私的な質問には応じない」と当会に回答した群銀のリスク管理  土地開発公社51億円横領事件

■1995年は1月17日に阪神・淡路大震災が起き、3月20日には東京で地下鉄サリン事件が発生しました。そして、5月18日に安中市役所の土地開発公社で密かに空前絶後の巨額詐欺横領事件が発覚し、翌6月3日に新聞報道され、それ以来、安中市民の苦難が始まったのでした。そのうち特に悲惨なのは、西暦2013年まで毎年2000万円ずつ、元職員の豪遊のツケ払いを群馬銀行に和解金の名目で支払わなければならないことです。不幸なことに、歴代の市長はこの巨額詐欺横領事件の真相解明と責任の所在明確化には消極的で、徹底的に真相究明を唱えて立候補した当会事務局長は、市長選4連敗の憂き目にあいましたが、事件発覚後23年を経てもなお、この事件による負の遺産を後世に継承することを回避すべく活動を継続しています。
 その一環として、先日、群馬銀行を訪れ、2018年12月25日に103年ローンの20回目の支払いが迫るこの時期に、群馬銀行に対して和解条項の解消について再考するつもりはあるのかどうか、文書で公開質問をしました。そして本日、群馬銀行から次の内容の回答書が届きました。
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 当会は、群馬銀行のトップ宛てに公開質問状を出したつもりでしたが、群馬銀行から届いた回答書は「リスク統括部」からのもので、責任者の氏名も書いてありません。当会が先日、公開質問書を提出した際に応対したのは、リスク統括部の職員2名のかたがたで、おひとりはコンプライアンス統括室所属の方でした。

 群馬銀行では、2016年(平成28年)6月24日付で、同年4月に「2016年 中期経営計画『Value for Tomorrow』〜価値ある提案を明日に向けて〜」を開始し、めざす企業像である「地域とお客さまの明日をサポートし、ともに成長する地域金融グループ」の実現に向けて、本部組織の一部改定を実施した際に、コンプライアンス・リスク管理部門において、コンプライアンス部とリスク統括部を統合し、「リスク統括部」へコンプライアンス・顧客保護・リスク管理機能を集約することで、内部管理態勢の高度化を図った経緯があります。

■今回、当会の公開質問に対して、群馬銀行リスク統括部がよこした回答の内容は次のとおり、こちらの質問内容を完全に無視しています。

****回答書******PDF ⇒ 20180324qns.pdf
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                       平成30年3月23日
小川 賢 様
                   前橋元総社町194番地
                   株式会社群馬銀行リスク統括部

               回答書

 貴殿からの平成20年3月16日付「公開質問状」に対し、株式会社群馬銀行(以下「当行」という。)よりご回答申し上げます。
 当行は、当行と安中市及び安中市土地開発公社との間の前橋地方裁判所平成7年(ワ)第599号貸金・保証債務履行請求事件にかかる訴訟上の和解(平成10年12月9日成立)は、十分な審理を経て適法に且つ適正に成立したものであり、今後共厳正に順守されるべきものと考えます。
 つきましては、今後本件に関する貴殿の私的なご質問には応じかねることご回答申し上げます。
                            以上
**********

■この回答内容は、3年半前にも同じように当会が群銀に出した公開質問に対する2014年11月11日付の次の回答書とほぼ同じ内容となっています。

**********
2014年11月11日 11時03分 Mail(株)群馬銀行コンプライアンス室 No.9384 P2/2
                     平成26年11月11日
安中市野殿980番地
 小川 賢 殿
                    前橋市元総社町194番地
                        株式会社群馬銀行
                        お客様サポート室
                    電話;027・252・1111(代表)

          回答書

 貴殿の平成26年11月6日付「公開質問状」に対し、株式会社群馬銀行(以下「当行」という。)よりご回答申し上げます。
 当行は、当行と安中市及び安中市土地開発公社との間の前橋地方裁判所平成7年(ワ)第599号貸金・保証債務履行謂求事件にかかる訴訟上の和解(平成10年12月9日)は、十分な審理を経て適法に且つ適正に成立したものであり、今後共厳正に遵守されるべきものと考えます。
 つきましては、今後本件に関する貴殿の私的なご質問並びに面談及び検証要請等には応じかねることご回答申し上げます。
                    以上
**********

■上記のとおり、群銀安中支店を舞台に安中市土地開発公社元職員により行われた巨額詐欺事件から23年が経過してもなお、安中市民としての最小限の切実な質問に対して、群馬銀行では「私的な」ものと見なして、一切の接触には応じられない、という、非常にそっけない返事です。

 もっとも、群銀側にも多くの落ち度があるわけで、それらについて、住民からあれこれ追及されるのは、銀行としてのイメージダウンになるわけで、それならいっそのこと、没交渉の立場を貫いた方が得策だという判断が文面からうかがえます。

 これで、群馬銀行側が、住民との話し合いには相変わらず応ずるつもりのないことが再確認されたわけで、今後ともタゴ51億円事件における群馬銀行の関係者の元職員との接点から垣間見られるおよそコンプライアンスとは縁遠かった実態について、当会の独自の見解を発表していきたいと思います。

■この事件では、地方銀行である群馬銀行の安中支店を舞台に、安中市土地開発公社の元職員タゴが支店長室に呼びこまれ、群銀がちやほやした挙句、元職員に対して盆暮れにお中元・お歳暮を欠かさず送り、行員の結婚式にタゴを招いたりしていました。

 このほか、ゴルフ好きのタゴのために群銀子会社を通じてゴルフ場会員権の購入資金を斡旋するなど、およそコンプライアンスとは縁遠い関係を続け、タゴが偽造した明らかに不自然な金額の記入欄を見ても何ら疑念を抱かず、ちっぽけな次長公共団体にすぎない安中市の特別法人である土地開発公社に、法外な資金を次々に貸し付けていたのでした。

 そして、その合計は延べ51億円あまりにのぼり、安中市・公社との民事訴訟では途中で密室裁判となり、挙句の果てには103年ローンという、ギネスブックにも記録されるべき長期返済で和解金として元職員の尻拭いを安中市に課しています。

■このように、地元を代表するこの金融機関は自らの不祥事について、口を固く閉ざし、反省の色さえ外部には示さない本質が再確認されたわけですが、今回も群馬銀行リスク統括室からの回答は、当会のような「私的な」立場の質問には応じない、という内容になっています。

 すなわち、「公的な」立場からの質問には応じる姿勢を示唆していることになります。

 このことから、安中市長や安中市選出の県会議員、あるいは安中市議会議員らから質問や面談等の要請が群馬銀行に対して示された場合には、群銀として応じる用意があるとみられます。

■今回出馬表明をしている岡田義弘・前市長は、103年ローンの10回目の支払いが終わり、第2ラウンドとなる11回目から20回目の支払いを約束した「証」について、群馬銀行と交渉したことがありますが、市民への説明の前に、群銀とさっさと「証」を締結していました。

 かつて元職員タゴと一緒に公社の監事・理事として不正決算書にメクラ判を押していたのに、事件発覚後、この忌まわしいタゴ51億円事件を他人事のように批判するのみで自ら事件の真相をまったく語ろうとしない岡田義弘・前市長に比べれば、茂木英子・現市長の場合はタゴ51億円事件のしがらみを持っていないことは事実です。しかし茂木市政のこれまでの4年間に、市土地開発公社の理事長に任命された茂木一義・元群馬県農政部長がタゴに債務の履行を求めた結果はわずか3万円と5万円の2件合計8万円にすぎません。

 来月予定の市長選で選出される次期市長は、群銀との103年ローン解消に向けた交渉が委ねられることになります。当会からの申し入れに対して、群銀は「貴殿の私的な質問に回答するつもりはない」と門前払いしましたが、多くの安中市民としては、この忌まわしく恥ずべきタゴ事件の巨額の負の遺産である103年ローンの解消に向けて、群馬銀行と粘り強く交渉して、早期に決着を付けてほしいと願っていることは事実です。

■なお、4月8日告示の安中市長選には、あらたに安藤広幸氏が出馬の意向を示していることが報じられています。

**********上毛新聞2018年3月21日一面
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安中市長選 安藤広幸氏が出馬へ
 任期満了に伴う群馬県の安中市長選(4月8日告示、15日投開票)で、建設会社社長の安藤広幸氏(68)=原市=が出馬の意向を固めたことが20日、分かった。再選を目指す現職の茂木英子氏(58)=野殿、前市長の岡田義弘氏(79)=同=が出馬表明している。
 安藤氏は上毛新聞の取材に「北朝鮮の核ミサイルによる脅威や自然災害から市民の命を守りたい」と述べた。公約として(1)公共施設の地下に核シェルター設置(2)公共施設に太陽光パネルを設置し、売電益による市政運営(3)市の財政立て直し(4)碓氷病院の経営改善―などを挙げた。
 安藤氏は1975年、91年の市長選で落選。2000年の衆院選で群馬5区から自由連合公認で立候補し敗れた。高崎工業高卒。
**********

 安藤候補の公約にも、ぜひ「タゴ51億円事件の103年ローンの早期解消」を加えていただきたいと存じます。

【ひらく会情報部】
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