平成最後のXマスまであと44日・・・安中市公社タゴ51億円事件の103年ローンの行方が決まるカウントダウン  土地開発公社51億円横領事件

■毎年12月25日になると巡ってくるクリスマス。しかし、安中市民にとってこの日は、1995年に安中市土地開発公社を舞台に起きた巨額横領事件で、元職員タゴをはじめ、タゴの取り巻きの家族、親族、愛人、知人、同僚、出入り業者、金融マン、役人、政治家、暴力団などの懐に消えた総額51億円余りの巨額横領事件の尻拭いとなる群馬銀行への和解金24億5000万円のうち、和解直後の初回支払い4億円を除く20億5000万円を延べ払いで、安中市と土地開発公社が連帯して、毎年2000万円ずつ、103年間にわたって返済することになっている履行日でもあります。そして、今年は10年毎に和解金支払のための群銀への証文の更新年にあたります。これまで安中市・公社は、20年間和解金を支払い続けており、その金額は最初の4億円を含め、総額8億円に上ります。
 ここで、我が国の自治体や公的組織で発生した「横領事件」や「着服事件」のうち、犯行金額の多い順に並べてみましょう。

1.安中市土地開発公社巨額横領事件(1995年5月発覚)51億1250万円
2.和歌山県下津町財政調整基金横領事件(1984年11月)約30億円
3.長野県建設業厚生年金基金巨額横領事件(2010年9月)28億8000万円
4.兵庫県川西市土地開発公社横領事件(1992年6月)19億9000万円
5.青森県住宅供給公社横領(通称アニータ)事件(2001年10月)14億5900万円
6.高知県土佐山村横領事件(2001年1月)13億5000万円
7.茨城県国民健康保険団体連合会横領事件(2008年4月)11億8100万円
8.外務省機密費流用事件(2001年)9億8800万円
9.河内長野市職員生活保護費横領事件(2013年10月)2億6000万円以上
10.山梨県消防協会横領事件(2013年9月)1億4000万円

 このように、安中タゴ51億円事件は、我が国の公的組織における横領額で断トツの巨額犯罪だということがわかります。

 横領とは他人や公共の金品を不法に自分のものとする事で、刑法252条から254条において「横領罪」として規定されており、 「単純横領罪」「業務上横領罪」「遺失物等横領罪」に分類されています。単純横領罪は他人の金品を横領した場合で懲役5年以下の罰則、業務上横領罪は業務上で占有している他人の金品を横領した場合で 懲役10年以下の罰則、遺失物等横領罪は遺失物や漂流物などの金品を横領した場合で1年以下の懲役または10万円以下の罰金刑となります。

 着服とは他人の金品をひそかに盗み取って自分のものにする事ですが、ここでは「横領」と「着服」は同じ意味として扱っております。

 安中市の元職員タゴが単独犯として逮捕され、その後送検、起訴され、刑事裁判で業務上横領、詐欺、公文書変偽造・行使など併合罪で14年(未決勾留200日含む)の実刑判決を受け、千葉刑務所で服役後、現在高崎市西部に居住しているようですが、この事件の異常さは、真相解明が尻切れトンボとなり、責任の明確化がなされないまま、誰も損害賠償をしないまま、結局、市民の財産である土地開発公社の金庫から、群銀にクリスマス・ギフトとして毎年2000万円がタゴの尻拭いとして支出されています。つまり、本来、安中市民の財産として市民の為の行政サービスに使われるべき資産が、タゴの豪遊やそれにたかっていた取り巻き連中の利得の穴埋めとして、同じく事件の当事者である群馬銀行に流出しているのです。

 その20回目の支払いが、今年12月25日に履行されるとともに、その後10年の証文を安中市と土地開発公社が連帯して群馬銀行との間で交わすことになれば、2030年まで、この忌まわしい負の遺産を、次の世代に背負わせることになり、最悪103年ローンの満期となる2103年まで、つまり、私たちの孫やひ孫の世代まで先送りする道筋につながりかねません。

 当会は、平成最後の年でもあり、また10年毎の群銀への証文の3回目の更新のこの時期に、平成の忌まわしい安中市の負の遺産を解消すべきであると考えて、既にこのブログでも公表した通り、安中市長と群馬銀行の会長・頭取に直訴状を提出しました。しかし、今のところ、両者がどのような協議を進め、どのような結論に達したのか、皆目わかりません。

■こうした中で、11月3日・4日の地元紙の報道記事によれば、安中市原市に本店を持つ群馬県信用組合(通称「けんしんよう」)で、職員の着服事件が発生しました。この報道で、「けんしんよう」理事長が「新野正行」と報じられているのに当会は注目しました。

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安中市原市の「けんしんよう」の本店営業部。

**********上毛新聞2018年11月3日
群馬県信組の30代職員が計1100万円着服 藤岡のJAでは86万円
◎掛け金の一部入金せず遊興費に…群馬県信用組合
 顧客の定期積金の掛け金の一部を入金せず、総額約1100万円を着服したなどとして、群馬県信用組合(安中市原市、新野正行理事長)は2日、甘楽町支店に勤務する30代の男性職員を懲戒解雇処分にしたと発表した。8月30日付。全額を弁済しており、同信組は刑事告訴しない方針。
 同信組によると、元職員は2013年11月〜今年3月、担当していた顧客13人の定期積金38口の掛け金の一部を入金せず、着服した。12年8月〜17年3月には、営業成績を上げるため、利用者60人の名前を使って貯蓄預金と定期積金の口座計103口を無断で開設した。
 元職員は金を着服した口座にその後入金するなどして、発覚を免れていた。
 今年5月、顧客の依頼を受けて定期積金の満期処理をしようとしたが掛け金の入金遅れにより処理できず、不正が発覚した。内部調査をし、被害に遭った顧客に説明したという。
 元職員は「パチンコなどに使った」と話しているという。
 新野理事長は「内部管理態勢を見直し、信頼回復に取り組みたい」とした。
◎支店次長を懲戒解雇 刑事告訴を検討…JAたのふじ
 融資先から返済金として受け取った現金86万円を着服したとして、多野藤岡農業協同組合(JAたのふじ、浦部正義理事長)は2日、支店の男性次長(60)を懲戒解雇処分にしたと発表した。10月25日付。被害は弁済されておらず、同JAは刑事告訴も検討している。
 同JAによると、元次長は本店と支店に勤務していた2008年4月〜17年10月、約20回にわたって融資先の男性が返済のために手渡した現金を着服した。JAの定める「受取書」を使用せず、市販の領収書に支店の印鑑を押して男性に交付。支店の窓口担当者には返済金の全額を渡さなかったり、一部を入金しただけで領収書の控えを渡さなかったりした。
 男性が領収書の金額とJAへの入金額が違っていることに気付き、今年9月に発覚した。
 元次長は「住宅ローンや公共料金の支払いなどに充てた」と話しているという。同JAは、他に同種の行為がないか、調査している。
 浦部理事長は2日、藤岡市内の同JA本店で記者会見し、「組合員をはじめ関係者にご迷惑をお掛けしたことをおわびしたい。コンプライアンス体制を立て直し、二度と起きないよう最大限努力したい」と話した。

**********NHK News Web2018年11月02日18時30分
信用組合職員 着服で懲戒解雇
 群馬県信用組合の甘楽町支店に勤めていた営業担当の職員が、顧客から預かった積み立て金、合わせて1000万円余りを着服していたことがわかり、信用組合は、この職員を懲戒解雇の処分にしました。
 群馬県信用組合によりますと、甘楽町支店に勤務していた営業担当の30代の男性職員は平成25年11月からことし3月までの間、顧客が毎月定期的に行う積み立て金を集める際、13人分、合わせて1000万円余りを着服していたということです。
 ことし5月、この職員が別の支店に異動したあと、ほかの職員が顧客の満期の確認をしたところ、毎月決められた日に行うはずの入金が遅れていたことから組合が調査して着服がわかったということです。
 この職員は全額弁済をしましたが、組合の調査に対し「掛け金を流用してパチンコなどの遊興費に使った」と着服を認めているということです。
 信用組合は、この職員をことし8月に懲戒解雇の処分としました。
 群馬県信用組合の新野正行理事長は「多大なご心配とご迷惑をおかけすることになり深くおわび申し上げます。今後は再発防止に努め、信頼回復に全力を挙げます」とコメントを出しました。

**********東京新聞2018年11月3日
県信組 元職員1100万円着服 懲戒解雇、遊興費に使う
 県信用組合(安中市)は二日、甘楽町支店の元男性職員(32)が、顧客の資金を積み立てる「定期積金」を十三人分、計約千百万円着服して遊興費に使ったとして、懲戒解雇処分にしたと発表した。着服額は元職員が全額返済して顧客に実害はなく、組合は刑事告訴しない方針。組合は元職員を八月末に処分していたが、公表は約二カ月遅れた。 (菅原洋)
 組合によると、元職員は二〇一三年十一月から今年三月、積金計三十八口の掛け金の一部を入金せず、パチンコやスロットなどに流用。積金が満期を迎えると、別の顧客の掛け金などで穴埋めしていた。
 元職員は三月に異動し、五月に後任の職員が着服された顧客から満期の処理を依頼され、過去の手続きに異常があったために発覚。元職員は異動の際、不足分を全額返済していた。
 元職員は着服とは別に、一二年八月〜一七年三月に営業成績を上げようと顧客六十人の口座も無断で開設していた。組合は元職員を処分し、その後に顧客へ説明に回っていたために公表が遅れたという。
 常勤役員六人は十月の役員報酬を最大で一割減額し、当時の支店長や上司らも減給処分にした。組合は「心より深くおわびし、厳粛に受け止めたい」と謝罪している。

**********産経2018年11月4日 07:00
群馬県信組職員が1100万円着服 JAたのふじでは横領
 県内の信用組合、農業協同組合で着服などの不祥事が相次いで発覚した。県信用組合(安中市)では、甘楽町支店(甘楽町)で営業担当として勤務していた30代の男性職員が顧客の定期積金の一部掛け金を入金せず、総額約1100万円を着服したほか、営業成績を上げるため、顧客60人の名前を使って貯蓄預金、定期積金の口座を無断で開設。多野藤岡農業協同組合(JAたのふじ、藤岡市)でも、支店次長の男性職員(60)が融資先からの返済金86万円を横領していた。いずれの職員も懲戒解雇された。
 県信組の元職員は平成25年11月〜今年3月、客13人の定期積金38口の一部掛け金を入金せず、着服。今年5月に別の職員が不正に気付き、発覚した。金はパチンコやスロットゲームに使ったという。
 JAたのふじの元職員は20年4月〜昨年10月に約20回にわたり、融資先の男性顧客からの返済金を横領。男性が領収証の金額と、返済したはずの金額が違うのに気付き、今年9月に発覚した。元職員は「住宅ローンの返済など生活費に充てた」などと話しているという。
**********

■というのは、「けんしんよう」理事長は長年、「松井誠」が務めていたからです。ネットで検索して調べると、どうやら昨年の6月に退任しているようです。

 この「松井誠」は1995年5月当時、群馬銀行安中支店の支店長だった人物です。元職員のタゴが群銀安中支店で毎回1千万円単位で現金を下ろす際に、支店長室に招き入れて、タゴと懇意にしていたことでも知られています。

 タゴ51億円事件が発覚後、責任を取る形で群銀内では閑職におかれていましたが、自ら構築した人脈をつてに、「けんしんよう」理事長に就任し、以来昨年まで20年近く理事長職にありました。その人物も、平成最後の年を待たずに、一線から退いたことになります。

 タゴ51億円事件で、当時の関係者で未だに現役なのは、公立碓氷病院の事務部長に就いている竹田清孝氏だけとなりました。竹田氏もおそらく来年3月で退職する可能性が高いと思われます。

■このように、来年4月末で平成の元号が消滅するこの時期に、平成バブル崩壊の申し子のようなタゴ51億円事件が、次の新元号に引き継がれてしまうのか、それとも、平成の終焉とともに、この忌ましい地元の役所の犯罪にくぎりをつけるのか、安中市長と群銀首脳部のトップ同士の判断結果が注目されます。

【ひらく会事務局】
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