2018/12/18  23:18

大同スラグ控訴審…1月9日の第3回口頭弁論が迫り被控訴人群馬県から控訴審第1準備書面が到来!  スラグ不法投棄問題

■当会が東吾妻町萩生地区の圃場整備事業で、農道に大同のフッ素・六価クロム入り有毒生スラグが敷砂利として投棄されていた現場をはじめて2014年6月1日に確認して以来、4年半が経過しました。「臭いものに蓋をしないでほしい」と農道舗装工事施工主体である吾妻農業所長に電話で懇願したにもかかわらず、その直後、有害スラグを撤去せずに舗装工事が行われたため、住民監査請求を2015年1月30日に提出しました。しかし、棄却されたため、2015年4月30日に住民訴訟を提起しました。以来ほぼ3年が経過しようとしていた2018年3月16日(金)午後1時10分に前橋地裁21号法廷で開かれた判決言渡弁論において、裁判長の「主文 原告らの請求を棄却する。訴訟費用は原告らの負担とする」という発声が法廷に響き渡りました。この判決を確定させてしまうと、さまざまな方面で収拾のつかない事態が発生し、我が国の土木建設業界のみならず、生活及び営農環境面に甚大な影響を及ぼしかねないため、当会は2018年3月26日(月)に、前橋地裁で控訴手続きをとり、その後、舞台を東京高裁第22民事部424号法廷に移し、同8月15日(水)午後2時に第1回口頭弁論、10月31日(水)午後2時に第2回口頭弁論が東京高裁第22民事部424号法廷で開かれました。次回、2019年1月9日(水)午前10時からの第3回口頭弁論が迫る中、12月17日に被控訴人から控訴審第1階準備書面が届きました。
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本件裁判では、なぜか関夕三郎弁護士からは、所属法律事務所の名前の無い定型封筒で裁判資料が普通郵便で送られてくる。準備書面の日付は12月14日だが、郵送したのは12月15日であることがわかる。


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 一審敗訴以降のこの件に関する情報は、次の当会のブログ記事を参照ください。
○2018年3月27日:大同スラグ裁判・・・3月16日に前橋地裁が言渡した判決を不服としてオンブズマンが3月27日に控訴状提出!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2604.html
○2018年5月15日:大同スラグ裁判・・・3月16日の前橋地裁での敗訴判決を受けて、東京高裁に控訴理由書を提出!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2640.html
○2018年5月26日:大同スラグ裁判・・・控訴審の第1回口頭弁論が8月15日に東京高裁で開廷が決定!
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2648.html
○2018年8月3日:大同スラグ控訴審…8月15日の第1回口頭弁論が迫り、被控訴人群馬県から控訴答弁書が到来!(前編)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2714.html
○2018年8月3日:大同スラグ控訴審…8月15日の第1回口頭弁論が迫り、被控訴人群馬県から控訴答弁書が到来!(後編)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2715.html
○2018年10月3日:大同スラグ控訴審…10月31日の第2回口頭弁論に向けて控訴人準備書面(1)を提出!(前編)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2768.html
○2018年10月3日:大同スラグ控訴審…10月31日の第2回口頭弁論に向けて控訴人準備書面(1)を提出!(後編)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2768.html
○2018年10月31日:大同スラグ控訴審…10月31日に開かれた第2回口頭弁論で次回結審が決定!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2798.html

■内容は次の通りです。

*****送付書兼受領書*****PDF ⇒ 201812141etir1.pdf
東京高等裁判所第22民事部ニに係 御中
ご担当 神 山 書記官 殿
控訴人
小 川  賢  様
                           平成30年12月14日
                      前橋市大手町3丁目4番16号
                      被控訴人訴訟代理人
                       弁護士 関   夕 三 郎
                      TEL027-235-2040/F AX027-230-9622
              送  付  書

   事件の表示 :御庁 平成30年(行コ)第139号住民訴訟控訴事件
   当 事 者 :控 訴 人 小 川  賢
          被控訴人 群  馬  県
   次 回 期 日 :平成31年1月9日午前10時30分(←当会注:これは10時が正しい)
  下記書類を送付致します。ご査収の程,宜しくお願い申し上げます。
       1 控訴審第1準備書面      1通
       2 乙34〜36        各1通
       3 証拠説明書(乙34〜36)  1通

                                 以 上
---------------------------- 切らずにこのままでお送り下さい ---------------------------

              受  領  書

 上記書類、本日受領致しました。
                       平成30年12月17日

                  控訴人  小 川   賢  印

東京高等裁判所第22民事部ニに係(神山書記官殿)御中:FAX03-3580-4885
石原・関・猿谷法律事務所(弁護士 関夕三郎)  御中:FAX027-230-9622

*****控訴審第1準備書面***** PDF ⇒ 201812141etir1.pdf
<P1>
平成30年(行コ)第139号 住民訴訟控訴事件
控 訴 人  小  川    賢
被控訴人  群   馬   県
            控訴審第1準備書面
                       平成30年12月14日
東京高等裁判所 第22民事部二に係  御中

              〒371−0026
               群馬県前橋市大手町3丁目4番16号
               石原・関・猿谷法律事務所(送達場所)
               TEL 027-235-2040 / F AX 027-230-9622
                  被控訴人訴訟代理人
            被控訴人訴訟代理人弁護士  関  夕  三  郎
              同    指定代理人  富  澤  貞  夫
              同    指定代理人  篠  原  孝  幸
              同    指定代理人  澤  下     勲
              同    指定代理人  稲  木  一  秀
              同    指定代理人  油  井  祐  紀

 控訴人の平成30年10月2日付け控訴人準備書面(1)のうち必要と思われる部分について,以下のとおり反論する。

<P2>
第1 「第2 他県の類似事例」について
1 「1 岐阜市の不法投棄事件」について
 当該事案は,標高約60メートルから標高約140メートルにかけての広い範囲にわたり,膨大な量の産業廃棄物が山積みにされた事案のようであり(甲87・17頁),本件とは事案を異にする。
2 「24都道府県にわたるフェロシルト事件」について
 当該事案は,有害物質を含むフェロシルト(廃硫酸等から精製する赤土のような形状・外観の固形物。甲88・3頁参照)が造成地の盛り土等に用いられた事案であるが,これが雨によって河川に流れ出て河川が真っ赤に染まり,地域住民から苦情が出るなどの事情が認められたというのであり(甲88・6頁),本件とは事案を異にする。

第2 「第3 控訴答弁書に対する反論」について
1 はじめに
 控訴人の主張のうち,反論が必要と思われるのは,以下の2点と思われる。
  @ 「鉄鋼スラグに関する連絡会議」は,建設関係部門のみで構成されており(乙31,甲90),環境部局が関与していないから,会議としての公正性・適格性に欠け,引いては,同会議で確認された対応方針(乙31添付の議題1「鉄鋼スラグを含む材料の対応方針(案))は不当な内容である(控訴人準備書面(1)・36ないし39頁)。
  A 独立行政法人水資源機構は渋川工場スラグを撤去したのであり(甲63),それ以外にも,国土交通省は八ッ場ダム関連工事で使用された鉄鋼スラグを撤去しており,民間も基本的には大同特殊鋼株式会社によって撤去が行われており,それらと本件農道は同様に扱われるべきである(控訴人準備書面(1)・30頁)。
 以下,順に反論する。
2 @について

<P3>
 (1) まず,「鉄鋼スラグに関する連絡会議」が設置された時期は,規約(甲90)の施行日を設置日とみれば,平成26年11月26日である。これは,最初の立入検査から約10か月後である。
   その構成員は,控訴人が指摘するとおり,群馬県,渋川市及び国土交通省関東地方整備局の各建設部門であり,群馬県の環境部局は加わっていなかった(甲90の別紙−1)。これは,「鉄鋼スラグに関する連絡会議」は,公共工事の実施主体が情報を共有し,対応を検討するための場として設けられたものだったことによる(乙34)。
   そして,「鉄鋼スラグに関する連絡会議」は,会議設置から約1年後である平成27年11月13日,同日開催の第3回会議において,基本方針を確認した(乙31)。
 (2) 他方,群馬県の環境部局は,渋川工場スラグの問題が発覚した後,平成26年1月から2月にかけて,大同特殊鋼株式会社渋川工場等に立入検査を実施し,所要の調査を行った後, 最初の立入検査から約1年8か月後の平成27年9月11日,一連の調査結果を公表した(甲57)。そして,その中で,「判明した使用箇所はすべて県がリスト化し今後も継続して,地下水の常時監視の中で,環境への影響について監視を行っていく。」との方針を示している(同3項)。
 (3) ここで,「鉄鋼スラグに関する連絡会議」が基本方針を確認したのは,上述のとおり平成27年11月13日であったが(乙31),これは,群馬県の環境部局が上述の方針を公表した平成27年9月11日(甲57)から約2か月後であった。
   そして,「鉄鋼スラグに関する連絡会議」が確認した基本方針は,群馬県の環境部局が公表した方針に反するものではなかった。
   なお,群馬県の環境部局は,「鉄鋼スラグに関する連絡会議」から対応方針について相談を受けたが,事柄の性質上,個別の状況に応じて助言すべきものであるため,環境部局として統一的な方針は示さなかった(乙34)。
 (4) 以上から,「鉄鋼スラグに関する連絡会議」は,その構成員に環境部局が加わっていなかったが,会議の設置目的に照らしてそのこと自体が会議の公正性・適格

<P4>
性を失わせるものではなく,また,同会議が平成27年11月13日に確認した対応方針は,群馬県の環境部局が方針を公表してから約2か月後に確認しており,その内容は上記方針に反しないものであるから,何ら不当なところはない。
3 Aについて
  独立行政法人水資源機構については,平成26年3月に実施した路盤に使用されていた渋川工場スラグの調査(8か所)では,8か所で、ふっ素の含有量と溶出量がいずれも基準値を超過し,3か所で六価クロムの溶出量が基準値を超過するという結果であったが,同じ時期に実施した土壌調査(3か所)では環境基準値以下の結果が得られ),水質試験でも基準値を超えることはなかったので(乙35の2・2頁),客観的に撤去が不可欠な状況とまでは言えなかったが,農業用水・水道用水の水源に近く,水道事業者等からの強い撤去要望があったことから,撤去が行われたものであり(乙35の1),本件とは事情が異なる。
  また,八ッ場ダム関連工事については,群馬県の所管ではないため,渋川工場スラグが撤去された場所を特定するには至らなかったが,渋川工場スラグが使用された場所の中には水没予定地が含まれていたとのことであり(乙36),路盤材として使用された本件とはやはり事情が異なる。
                          以 上

*****証拠説明書(乙34〜36)*****PDF ⇒ 201812142i3436j.pdf
平成30年(行コ)第139号 住民訴訟控訴事件
控 訴 人  小  川    賢
被控訴人  群   馬   県

           証拠説明書(乙34〜36)

                       平成30年12月14日
東京高等裁判所 第22民事部ニに係 御中

            被控訴人訴訟代理人弁護士 関   夕 三 郎

●号証:乙34
○標目(原本・写しの別):平成28年第2固定例県議会 環境農林事務局会 議事記録(抜粋)・写し
○作成年月日:
○作成者:群馬県議会事務局
○立証趣旨:平成28年6月8日開催の群馬県議会定例会環境農林常任委員会の議事記録(群馬県議会のHPで公表されているもの)のうち,渋川工場スラグ問題が採り上げられた部分の抜粍。「鉄鋼スラグに関する連絡会議」の構成員に環境部局が含まれていない理由など。
●号証:乙35の1
○標目(原本・写しの別):鉄鋼スラグの撤去工事について・写し
○作成年月日:H26. 6.11
○作成者:独立行政法人水資源機構群馬用水管理所
○立証趣旨:水資源機構の広報資料。水資源機構が管理する管理用道路等に使用されていた渋川工場スラグが撤去された理由など。本件とは事情が異なる。
●号証:乙35の2
○標目(原本・写しの別):鉄鋼スラグの撤去工事方法等について・写し
○作成年月日:H26.6.11
○作成者:独立行政法人水資源機構群馬用水管理所
○立証趣旨:乙35の1と一体となる水資源機構のの広報資料。水資源機構が平成26年3月に実施した緊急調査の結果など。
●号証:乙36
○標目(原本・写しの別):第2回鉄鋼スラグに関する連絡会議 議事概要
○作成年月日:H27.1.28
○作成者:群馬県県土整備部建設企画課
○立証趣旨:八ッ場ダム工事関係で、渋川工場スラグを撤去したのは,使用場所に水没地などが含まれていたからであること。本件とは事情が異なる。
                        以 上

*****書証目録*****PDF ⇒ 201812143e34.pdf
東京高等裁判所第22民事部ニは係
平成30年(行コ)第139号 住民訴訟控訴事件

          書 証 目 録

     乙第34号証 乃至 乙第36号証

         上正写致しました
           弁護士   関   夕 三 郎


=====乙第34号証=====PDF ⇒ 201812143e34.pdf
環境農林常任委員会(環境森林部)
1.開催日時
平成28年6月8日(水)10時00分開始 16時02分終了
2.開催場所
403委員会室
3.出席委員
委員長:金井康夫、副委員長:高橋正
委員:関根圀男、委員:黒沢孝行、委員:須藤昭男、委員:新井雅博、委員:星名建市、委員:伊藤祐司、委員:金子渡、委員:井田泰彦
4.欠席委員
なし
5.主な質疑
(1)あっせんの申し立てについて
星名委員
 あっせんの申し立てについて、東電が支払いを拒んでいるとのことだが、何を、どのような理由で拒んでいるのか。
浅野きのこ普及室長
 臨時職員の共済費、県庁職員の時間外手当、放射性物質検査機器の校正費が、係争案件となっている。理由としては、共済費は雇用者が支払うべきもの、時間外手当は明確に分からないため、校正費は当初から認めないとしており、支払いができないとのことである。県としては因果関係が明白であるため、今回議案を提出し、承認されれば、紛争解決センターにあっせんを申し立てたいと考えている。
(2)部長の抱負と意気込みについて
関根委員
 部長は、4月に新しく県の環境森林行政のトップとなった。部長として、群馬県の環境森林行政をこれからどのようにしていくのか、豊富と意気込み、所信を伺いたい。
井田環境森林部長
 環境森林行政の舵取りを任され、身の引き締まる思いでいる。私一人で、ということではなく、環境森林部の職員が一丸となり、環境森林行政の推進に遷進していくことが基本である。この基本に立ち、県総合計画、県総合戦略を羅針盤とし、「環境県ぐんま」、「林業県ぐんま」を実現していきたい。「環境県ぐんまの実現」では、持続可能な循環型社会の構築に重点を置いて施策を推進したい。また、「林業県ぐんまの実現」では、林業が生業として自立し、森林資源を循環利用していける仕組みを本県に根付かせ、林業の成長産業化を目指したい。これらの達成のため、部長、課長、所長のマネジメント力を最大限発揮させ、環境森林部としての総合力を蓄え、発揮させていきた・・(中略)・・
(9)渋川県産材センターについて
星名委員
 渋川県産材センターの実績はどうか。
山崎林業振興課長
 渋川県産材センタ←の特徴として、3メートルに採材し、A、B材だけでなく、C材を含め、曲がっている材も全て受け入れ、定額で買い取りをする全国でも画期的な取組をしている。そのため、事業量が非常に順調に伸びている状況にある。入荷量は、計画量は3万立方であったが、開場した平成23年度には3万7干立方、27年は5万立方となっていて、順調に伸びている。材の内容は、これまでのA、B材が約半分、それ以外が半分という状況にある。
星名委員
 C材を受け入れるごとは、山側にとっては良いことだが、効果はどうか。
山崎林業振興課長
 C材の受け入れには、これまで山に置いてこられたような材が使われるということなので、資源の有効利用という面からは、非常に良い効果だったと考えている。それだけでなく、単位面積での生産量が増加することにより生産効率がアップし、山元に利益が還元できていると考えている。また、定額買取で出荷者は採算の見通しを立てるごとができ、生産意欲の向上にもつながっていると考えている。
星名委員
 渋川県産材センターは、計画の数字を上回っている。渋川県産材センターのあり方も含め、流通・加工施設の整備について、どのように考えているのか。
山崎林業振興課長
 40万立方の素材生産量の達成には、県産材の利用をしっかり行うことが、重要と考えており、低質材を増やすため、渋川県産材センターのような集荷拠点は重要な施設だと考えている。今年度から低質材の流通施設、特に中間土場のような流通施設の整備に取り組んでいきたいと考えている。また、加工施設の整備は、時間をかけながら決めるべきものと考えている。渋川県産材センターの機能強化という問題もあり、事業者、関係者と良く話し合って、引き続き関係施設の整備に取り組んでいきたい.
(10)鉄鋼スラグについて
伊藤(祐)委員
 有害鉄鋼スラグの問題であるが、スラグはどのように使われていたのか。
岩灘廃棄物・リザイクル課長
 鉄鋼スラグの使用箇所は、平成27年9月11日に公共工事225箇所、本年5月13日に公共工事100箇所、民間工事48箇所の使用箇所を公表している。公共工事では、道路や公共施設に使われているものが多く、民間工事では、敷き砂利等で使われているものが多い。
伊藤(祐)委員
 鉄鋼スラグの処理はどのくらい進んでいるのか。
岩瀬廃棄物・リザイクル課長
 判明した使用箇所はすべて県がリスト化し、環境への影響について監視を行っていく方針であり、使用箇所への対応状況もリストに含めることとしている。現在のところ、各工事実施主体において対応措置中のところ、又はこれから対応箔置を講じるところが多数あるため、対応の状況については、今後、報告を求めていきたい.
伊藤(祐)委員
 具体的な使用箇所として、渋川市の大崎緑地公園があるが、公園の看板には、公園管理者の渋川市のお知ら世で、「県の指導に基づく適切な対応を実施していきます」と警かれている。県はどんな指導を行うのか。
岩瀬廃棄物・リザイクル課長
 これまでの調査結果では、地下水への影響は認められないことから、直ちに「廃棄物処理法」に基づく措置命令が必要になる状況ではない。ただし、スラグが露出している部分があり、直銭経口摂取による健康影響への懸念があるので、そのようなところは、「土犠汚染対策法」の技術的なガイドラインに定められた方法で、工事実施主体に指導していきたいと考えている。
根岸環境保全課長
 対応箇所はかなりの数があり、大崎緑地公園について、どのような確認をしたのかは、直ちにお伝えできない。ただし、スラグは「土壊汚染対策法」の対象にはならないが、露出しているということで、経口摂取による健康への影響が懸念されることから、「土壌汚染対策法」の技術的な基準に照らして、きちんと対応していきたい。
伊藤(祐)委員
 大同特殊鋼は、自分たちの排出するスラクに有害物質が含まれていることを承知しており、脱法行為的に天然砕石と混ぜ、全体として「土壌汚染対策法」の基準値を下回れば良いとしてやった。それを県が告発した。この場所は、混ぜてもいないスラグの捨て場として利用した場所である。このようなことに対して、何も言わないのか。
岩瀬廃棄物・リサイクル課長
 廃棄物・リサイクル課では「廃棄物処理法」を所管しており、「廃棄物処理法」に違反するとのことで、昨年9月に大同特殊鋼らを県警に告発した。法律に基づいて対応している。今回についても「廃棄物処理法」において、生活環境保全上、支障があれば撤去等の措置命令ができるので、法律に基づいて対応する方針である。
伊藤(祐)委員
 環境に影響力えなければ、捨て得という考え方なのか。環境行政は.こういう問題に毅然とした態度を取ることが必要ではないか。
岩瀬廃棄物・リサイクル課長
 「廃棄物処理法」等の関係法令に基づき、適正に対応していく方針である。
伊藤(祐)委員
 部長はどう考えるか。渋川市に対し、指導するべきではないか。
井田環境森林部長
 市が管理している公園については、一義的には市がどう対応するか考える問題である。県は相談があれば助言する立場である。
伊藤(祐)委員
 市のお知らせ看板には、「県の指導に基づく、適切な対応を実施します」と書いてある。県に指導してほしいと言っているではないか。
井田環境森林部長
 県に指導を求めたかどうか、手元の資料では、お答えできない.
伊藤(祐)委員
 スラグが捨てられていると分かってから1年半以上たっている。このように放置されていることを部長はどのように思うか。
井田環境森林部長
 県が認識したのは、昨年9月である。それ以前の認識は分からない。この箇所にどのような指導をしたか、この箇所をどの時点で把握したかは、特定できない状態なので、この場では、お答えできない。
伊藤(祐)委員
 私たちは2年以上前から、大量のスラグが放置されていると県にも伝えている。半年だとしても、このままで良いと考えているか。
根岸環境保全課長
 どういう経緯であるかは、多くの事案がある中で、直ちに答えることはできない。「廃棄物処理法」あるいは「土壌汚染対策法」に基づき、相談に対して箇所ごとに技術的な検討を行い、助言していきたいと考えている。
伊藤(祐)委員
 鉄鋼スラグの処理方針を決める「鉄鋼スラグに関する連絡会議」が、国と渋川市と県土整備部でつくられている。環境森林部は会議に参加していないのか。
岩瀬廃棄物・リザイクル課長
 「鉄鋼スラグに関する連絡会議」は、国土交通省と県土整備部と渋川市で構成され、公共事業実施主体として情報を共有して、対応を検討するための場と聞いている。県環境森林部は、連絡会議での対応方針について相談を受けた。
伊藤(祐)委員
 どのような相談があったのか。
岩瀬廃棄物・リサイクル課長
 対応方針が3つあったと思うが、それについて相談を受けている。
伊藤(祐)委員
 対応方針は県の指導で決まったのか。
岩瀬廃棄物・リサイクル課長
 環境森林部としては、スラグの含有量や溶出量が使用されている場所により異なるので、統一的な方針を示していない。個々の場所について、公共事業実施主体の対応案に対して、生活環境保全の面から助言している。
伊藤(祐) 委員
 なぜ統一的な方針を示せないのか。それが環境を守る環犠森林部の役割ではないか。
岩瀬廃棄物・リサイクル課長
 使用された場所によって色々な状況がある。それらを踏まえ、公共事業実施主体で方針を出し、それについて助言をするのが、環境森林部の役割だと考えている。
伊藤(祐)委員
 個別のところは相談を受けて、助言しているとのことだが、古巻小学校や橘北小学校のスラグは、市で検査し、基準値以下であったため、アスフアルトで蓋をした。相談を受けて、認めたのか。
根岸環境保全課長
 今指摘の小学校については、手元に資料がなく、お答えできない。相談を受けた場合、県は経口摂取による健康被害の防止のため、「土壌汚染対策法」の技術的な基準に照らして助言をしている.
伊藤(祐)委員
 これは、大同特殊鋼が処理しなければならない産業廃棄物を、砕石に混ぜ、あるいは、そのまま捨てたというのが本質である。本来なら「特定産業廃棄物に起因する支障の除去等に関する特別指置法「の範疇の事件ではないか。「土壌汚染対策法」で対応というのは、県民は納得しないと思うがどうか。
岩瀬廃棄物・リサイクル課長
 「廃棄物処理法」では、生活環境保全土支障がある場合は、撤去等を命じることができるが、今までの調査結果によると、そのようなものはない。ただし、スラグが地上に露出している状態で使用されている箇所があり、常時立ち入ることで経口摂取による健康影響への懸念がある。スラグは土壌ではないが、「土壊汚染対策法」に含有量を超える土壌がある場合のルールがあるので、それをスラグにも用いて箇所ごとに対応を助言している。
伊藤(祐)委員
 警察が送検した理由は、運送や埋め立てた業者が無資格ということだった。資格業者であれば、県は指導できるのか。
岩瀬廃棄物・リサイクル課長
 「廃棄物処理法」に基づく許可を持っている業者には、行政処分等の措置が可能である。
伊藤(祐)委員
 資格がなければ、環境森林部はタッチしないというのは、おかしい。法の不備もあるかもしれないが、県が環境を守る立場に立たないと、問題は解決できないと思う。部長はどう考えるか。
井田環境森林部長
 資格の有無で議論をしているが、「廃棄物処理法」の適用を受ける業者については、「廃棄物処理法」の適用をする。警察には「廃棄物処理法」の適用ができない業者も含めて、関係者を告発している。
伊藤(祐)委員
 県民の願いは、違法な行為でばらまかれたスラグを撤去してほしいということであり、それに応えられないことが問題だということである。どうか。
井田環境森林部長
 廃棄物・リサイクル課長の答弁のとおりである。
伊藤(祐)委員
 八ッ場ダムのスラグ使用問題であるが、スラグが掘り出され、住民が国土交通省に調査を依頼したが何もせず、大同特殊鋼に調査を依頼し、半年たって、うちのものか分からないと回答があったということだった。この事例について承知しているか。
岩瀬廃棄物・リサイクル課長
 承知していない。
伊藤(祐)委員
 県土整備部や大同特殊鋼、国土交通省に聞いてもらっても良いが、そういう実態がある。佐藤建設工業は、スラグを乱暴に混ぜており、佐藤建設工業自身が、どこにどのくらいスラグを持って行ったか、分からない。環境部門として、佐藤建設工業のダンプが般入した土砂を全て調査をしてほしいが、どうか。
岩瀬廃棄物・リサイクル課長
 佐藤建設工業からは、「廃棄物処理法」に基づき、運搬記録を提出させている。それを元に、各市町村と記録がある国の関係機関等に調査を依頼した。集約中であるが、その中で把握できるものがあると考えている。また、住民からの依頼で、廃棄物・リサイクル課で直接現場を確認している事案が何件かあり、八ッ場でも何件かある。具体的な情報を提供してもらえば、工事実施主体と大同特殊鋼に情報提供し、調査を依頼する。
伊藤(祐)委員
 渋川広域圏の一般廃棄物最終処分場であるが、県の調査では、スラグの使用箇所になっていない。この場所にスラグが使われていることをずっと追及しており、私たちは何回も調査しているが、県として、調査をしてもらいたいがどうか。
岩瀬廃棄物・リサイクル課長
 渋川地区広域市町村圏振興整備組合からは、現在、調査中との報告を受けている。調査結果を待って、対応していきたい。

=====乙第35号証の1=====PDF ⇒
      鉄鋼スラグの撤去工事について

○独立行政法人水資源機構(みずしげんきこう)では、当機構が管理する群馬用水幹線水路沿いの管理用道路等の鉄鋼スラグに、基準値を超えるふっ素等が含まれることについて、3月27日に緊急調査結果を公表したところです。その後、当機構ではバリケードにより立入を制限するとともに、群馬県等の環境部局の助言を踏まえ、その対応について主務省、利水関係者等と調整してまいりました。

○その結果、今般、これらの鉄鋼スラグについて、
@水道用水等の水源として利用される用水路等の直近に基準値を超えるふっ素等を含む鉄鋼スラグが使用されていること、
A群馬用水を使用している水道事業者等から強い撤去要望があること、等の状況を踏まえ、全量を撤去することとしました。

○撤去工事は、すべての鉄鋼スラグ(16箇所、別紙参照)を対象とするものであり、6月中に工事契約の手続きを開始し、概ね半年程度で工事を完了する予定としています。撤去した鉄鋼スラグについては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に従い適正に処理いたします。また、管理用道路等については、アスファルト舗装で復旧します。

平成26年6月11日
独立行政法人水資源機構 群馬用水管理所
発表記者クラブ:刀水クラブ、テレビ記者会
問い合わせ先:独立行政法人水資源機構群馬用水管理所
所長代理 林(はやし)
住 所:群馬県前橋市古市町386
電 話:027(251)4266

=====乙第35号証の2=====PDF ⇒
       鉄鋼スラグの撤去工事方法等について

1.工事概要

○鉄鋼スラグ部分を掘削除去し、砕石及びアスファルトで舗装復旧します。
※工事箇所については別添のとおり。
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2.土壌調査
○今回撤去する鉄鋼スラグの下の土壌について、鉄鋼スラグ撤去工事に併せふっ素及び六価クロムの土壌に関する調査を行うこととしています。
※3月に調査した3箇所の土壌調査結果は、すべて基準値以下であり、鉄鋼スラグの下の土壌まではふっ素及び六価クロムは拡散していませんでした。

3.水質調査
○工事期間中、群馬用水の水質について、榛名幹線で1箇所、赤城幹線で3箇所の継続調査を行っていくこととしています。
※これまでの調査ではふっ素及び六価クロムの分析を行った結果、すべて基準値以下でした。

〔参考〕
○群馬用水の管理用道路等に使用している鉄鋼スラグについて、3月に8箇所で、緊急調査を行った結果、
@ふっ素については含有量、溶出量ともに全8箇所で基準値(※1)を超過しており、
A六価クロムについては、含有量は全8箇所とも基準値(※1)以下であったものの、溶出量は8箇所中3箇所で基準値(※1)を超過していました。
○鉄鋼スラグの下及び盛土斜面下の土壌について、3月に3箇所で緊急調査を行った結果、ふっ素及び六価クロムの溶出量及び含有量は全て基準に定める基準値(※2)以下でした。
○群馬用水の水について、3月に2箇所で緊急調査を行った結果、ふっ素及び六価クロムの溶出量及び含有量は全て基準値(※3)以下でした。
※1 JIS A 5015 環境安全品質基準
   (平成25年3月21日に環境安全品質基準を追加改正)
※2 土壌汚染対策法に基づく指定基準
※3 環境基本法に基づく水質汚濁に係る環境基準

=====別紙1=====
鉄鋼スラグ撤去箇所位置図
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=====別紙2=====
別紙2 鉄鋼スラグ撤去箇所

             開水路等名称    市町村  鉄鋼スラグ使用の道路延長等
榛名幹線 管理用道路   長岡第2開水路   榛東村  100m
赤城幹線 管理用道路   小暮第1開水路   前橋市  105m
             小暮第6開水路   前橋市  330m
             小坂子第1開水路  前橋市  430m
             小坂子第3開水路  前橋市  135m
             小坂子第4開水路  前橋市   80m
             小坂子第5開水路  前橋市  190m
             横沢第4開水路   前橋市   80m
             堀越第3開水路   前橋市   20m
             柏倉第1開水路   前橋市  175m
             大前回第1開水路  前橋市  140m
             馬場開水路     前橋市  160m
             合計            1,945m
赤城幹線 管理用道路以外 西部揚水機場    渋川市  1箇所(約230m2)
             米野第1開水路   前橋市  1箇所(約220m2)
             東部支線      前橋市  1箇所(約180m2)
             東部3号支線    前橋市  1箇所(約71Om2)
             合計                (約1,340m2)

=====乙第36号証=====PDF ⇒
第2回 鉄鋼スラグに関する連絡会議
1.日時
平成27年1月28日(水)13時00分〜13時30分
2.場所
群馬県庁29階第一特別会議室
3.出席者
五道 仁実(関東地方整備局 企画部長)
高橋 克和(関東地方整備局 企画部 技術調整管理官) (※注)
原  和利(関東地方整備局 企画部 技術調査課長)
古橋  勉(群馬県 県土整備部長)
倉嶋 敏明(群馬県 県土整備部 技監)
小此木 哲雄(群馬県 県土整備部 建設企画課長)
荒木 健一(渋川市 建設部長)
丸山  隆(渋川市 建設部 副部長兼土木管理課長)
山本 俊彦(渋川市 建設部 副部長兼都市計画課長)
(※注)「高」は「はしごのたか」だが、機種依存文字のため「高」と表記
4.議事
議題
1. 取り組み状況及び今後の進め方について
■関東地方整備局企画部技術調査課長から会議資料議題1に基づき以下について説明
 ・分析試験の対象工事
 ・分析試験結果について
 ・現在の取り組み状況について. 今後の予定
■群馬県県土整備部建設企画課長から会議資料議題lに基づき以下について説明
 ・群馬県の取り組み状況
 ・今後の進め方
■渋川市建設部長から会議資料議題1に基づき以下について説明
 ・群馬県渋川市の取り組み状況
 ・現在の調査状況
 ・今後の予定
2. その他
 ・次回の開催は、各機関の調査結果が取りまとまった段階で開催
<構成員からの意見等>
[質問:群馬県]
 ・「八ッ場ダム工事事務所の発注工事において、基準に定める基準値を超えた工事の施工箇所については、土地の所有者や関係機関の意向を踏まえて、基本的に当該材料を撤去することで調整中です。」という説明だが、現在どのような状況か。
[回答:関東地整]
 ・八ッ場ダム関係については、民地や水没地があり、先行して撤去することで調整している。撤去後に、土壌汚染対策法等に準拠し、安全確認を行う。
 ・関係機関と協議しながら撤去作業を行うための準備を行っている。
 ・徹去費用の負担を行う旨、大同特殊鋼より申し入れが有った。
 ・道路等の箇所については、連絡会議構成員の事業と同様な対応を行うことが重要と考える。
・今後の対応については、特に、群馬県環境部局の意向が重要と考えている。
[質問:関東地整]
関東地方整備局では、土壌汚染対策法に準じた分析試験を実施中であるが、群馬県の今後のスケジュールについて教えていただきたい。
[回答:群馬県]
・平成21年度以降で鉄鋼スラグの使用が確認できない18工事については、各部局に関わる工事があるため、調査を指示したところ。
・具体的には、設計図書と出荷記録との整合などから、鉄鋼スラグを使用した工事箇所の特定を早急に行う。
・また、他の機関との情報共有も合わせて進めている。
会議資料
・第2回 連絡会議資料
PDFファイル
1. 議事次第(pdfファイル: 29KB)
2. 出席者名簿(pdfファイル: 6KB)
3. 席次表(pdfファイル: 30KB)
4. 議題1 (関東地方整備局)(pdfファイル:724KB)
5. 議題1 (群馬県) (pdfファイル: 30KB)
6. 議題1 (渋川市) (pdfファイル: 23KB)
7. 規約(pdfファイル: 11KB)
このページについてのお問い合わせ
県土整備部建設企画課
〒371-8570前橋市大手町1-1-1
電話027-226-3531
FAX 027-224-1426
E-mail: kensetsukika@pref.gunma.lg.jp
**********

■生活環境と密接に関係する営農環境の保全が求められる東吾妻町萩生川西地区の農業地帯にある農道に、有毒なフッ素・六価クロムを含む鉄鋼スラグが大量に敷砂利として投棄されたにもかかわらず、群馬県農政部農村整備課は、吾妻農業事務所長に、それを原因者に撤去させず、不十分な簡易舗装を公費で行わせたことについて、相変わらず全く反省しようとしません。

 当会が、産業廃棄物の鉱滓である有害スラグは廃棄物処理法に基づき適切に最終処分しなければ、住民の生活環境や営農環境は保全できないと主張しているのに対し、群馬県農村整備課は、土壌汚染対策法の基準値以下であり、舗装したので埃もたたないし、地下水が汚染されても付近に井戸がないから大丈夫だと、相変わらず主張を続けています。

 しかも、当会が、他の類似事案で有害スラグが撤去されている事例として、「1 岐阜市の不法投棄事件」と「2 24都道府県にわたるフェロシルト事件」をそれぞれ例示したことに対して、驚くべきことに群馬県は、「当該事案は,標高約60メートルから標高約140メートルにかけての広い範囲にわたり,膨大な量の産業廃棄物が山積みにされた事案のようだ(甲87・17頁)」とか「当該事案は,有害物質を含むフェロシルト(廃硫酸等から精製する赤土のような形状・外観の固形物。甲88・3頁参照)が造成地の盛り土等に用いられた事案であるが,これが雨によって河川に流れ出て河川が真っ赤に染まり,地域住民から苦情が出るなどの事情が認められた(甲88・6頁)」だけなので、「両事件とも本件とは事案と異にする」と断言してしまったのです。

 そこには、住民の生活環境・営農環境を守る、という姿勢は微塵もありません。

■さらに極めつけは、当会が「群馬県が“臭いものに蓋”の拠り所としている『鉄鋼スラグに関する連絡会議』には環境部局が関与していないから,会議としての公正性・適格性に欠け,引いては,同会議で確認された対応方針(乙31添付の議題1「鉄鋼スラグを含む材料の対応方針(案))は不当な内容である(控訴人準備書面(1)・36ないし39頁)」との指摘や、「実際に有害スラグを原因者負担で撤去した事例」の摘示をしたにもかかわらず、両方とも反論してきたことです。これには、納税者として仰天してしまいました。

 最初の件では、「鉄鋼スラグに関する連絡会議」の構成員に環境部局が加わっていなかったことを認めているくせに、群馬県は「県環境部局が鉄鋼スラグに関する連絡会議から対応方針について相談を受けたが,事柄の性質上,個別の状況に応じて助言すべきものであるため,環境部局として統一的な方針は示さなかった(乙34)」ので、「会議の設置目的に照らしてそのこと自体が会議の公正性・適格性を失わせるものではなく,また,同会議が平成27年11月13日に確認した対応方針は,群馬県の環境部局が方針を公表してから約2か月後に確認しており,その内容は上記方針に反しないものであるから,何ら不当なところはない」として、生活環境や営農環境の保全の意識が全くない県土整備部の方針に、環境部局である環境森林部や農政部が「ノー」という姿勢を貫けなかったことを正当化していることは、現在の群馬県の環境行政が機能不全に陥っていることを端的に示していると言えます。

 続いて、実際に有害スラグを原因者負担で撤去した事例として、独立行政法人水資源機構の場合について、群馬県は「平成26年3月に実施した路盤に使用されていた渋川工場スラグの調査(8か所)では,8か所で、ふっ素の含有量と溶出量がいずれも基準値を超過し,3か所で六価クロムの溶出量が基準値を超過するという結果であったが,同じ時期に実施した土壌調査(3か所)では環境基準値以下の結果が得られ),水質試験でも基準値を超えることはなかったので(乙35の2・2頁),客観的に撤去が不可欠な状況とまでは言えなかったが,農業用水・水道用水の水源に近く,水道事業者等からの強い撤去要望があったことから,撤去が行われたものである(乙35の1)」とし、八ッ場ダム関連工事の場合は、「群馬県の所管ではないので,渋川工場スラグが撤去された場所を特定できない。また,渋川工場スラグが使用された場所の中には水没予定地が含まれていたとのことであり(乙36),路盤材として使用されたものではない」として、これまた「本件とは事情が異なる」と結論付けてしまったことです。

■東吾妻町羽生川西地区では、農業用水の水源に有害スラグが撒かれたのに、「水道事業者等からの強い撤去要望が出ない」ことを理由に撤去しなかったことを、群馬県が認めたことになります。農村整備課は、農業地帯にある道路は農業用水と隣接していることを知らないようです。

 また、八ッ場ダム関連工事については、「群馬県の書簡ではない」と主張していて、さらに「埋め土や盛り土の材料として有害スラグが使われたものであって、路盤材として使用したものではない」と主張しており、埋め土や盛り土に有害スラグを使ってもよいが、路盤材はダメ、という支離滅裂な反論となっています。

 このような部署が、農村地帯の土地改良事業を今後も行おうとするのですから、群馬県の営農環境はもはや「風前の灯」にあると言えます。

 来年1月9日の第3回口頭弁論で裁判長は本件を結審させる予定であることを表明しています。12月25日頃までに、群馬県のこの滅茶苦茶な主張に対して、最後にもう一度反論をしたためておかねばならないと思う次第です。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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