2019/1/16  23:25

館林市選出県議の公選法違反にかかる告発について前橋地検が不起訴処分「起訴猶予」決定!  政治とカネ

■館林選出の多田善洋県議が、地元有権者の親族の葬儀に生花を贈った事件で、当会会員で館林支部長が2018年7月20日付で公選法違反だとして告発していたところ、同12月20日付で前橋地検から「処分通知書」が到来し、不起訴処分になったことが判明しました。そこで当会会員は、不起訴処分の理由について同12月22日付で前橋地検に「不起訴裁定主文及びその理由についての確認請求」を提出したところ、同12月27日付で「不起訴処分理由告知書」が地検から届きました。これを受けて、当会会員は、2019年1月15日付で前橋検察審査会に「審査申立書」を提出したと報告がありましたのでご紹介します。


 なお、この事件に関する当会会員(館林市支部長)のブログ記事をご覧ください。
○2018年5月16日:地元県議 公職選挙違反をどうする。
http://town18.blog.fc2.com/blog-entry-1101.html
○2018年6月7日:地元県議 公職選挙違反をどうする。その2
http://town18.blog.fc2.com/blog-entry-1123.html
○2018年7月28日:地元県議 公職選挙違反をどうする。その3
http://town18.blog.fc2.com/blog-entry-1171.html
○2018年7月29日:地元県議 公職選挙違反をどうする。その4
http://town18.blog.fc2.com/blog-entry-1172.html
○2018年8月6日:地元県議 公職選挙違反をどうする。その5
http://town18.blog.fc2.com/blog-entry-1180.html
○2018年12月24日:検察から県議の公職選挙法違反棄却の連絡
http://town18.blog.fc2.com/blog-entry-1302.html
○2018年12月25日:検察から県議の公職選挙法違反棄却の連絡 その2
http://town18.blog.fc2.com/blog-entry-1303.html
○2018年12月30日:検察から県議の公職選挙法違反(不起訴処分理由告知書)が届く
http://town18.blog.fc2.com/blog-entry-1308.html

■この事件は、昨年5月に提起され、県警にも相談した結果、所轄の館林署に告発状を提出するように指示があり、その後、当会会員が粘り強く交渉した結果、警察が告発状を受理し、その後、前橋地検に送検し、地検で罰状について慎重に検討し判断した結果、次のとおり不起訴処分となったものです。

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 この「不起訴処分」というのは、検察官が被疑者を起訴しないという決定をしたことと意味しますので、被疑者は刑事裁判にかけられることがありません。晴れて「無罪放免」になったのとほぼ同じことになります。したがって、多田県議の経歴に公式に汚点がつくことはありません。

 しかし、不起訴処分にした理由については、これだけではわかりません。なぜなら、不起訴処分の主なケースとして、次の4種類が想定されるためです。
 「罪とならず」
 「嫌疑なし」
 「嫌疑不十分」
 「起訴猶予」


○罪とならず
 この「罪とならず」は、そもそも犯罪の構成要件に該当しない場合です。通報を受けて、警察が「刑事事件」と判断して検察官に送致したけれども、検察官がよく調べてみると、犯罪が成立していなかった、というパターンです

○嫌疑なし
 この「嫌疑なし」は、犯罪を認定する証拠がない場合や、人違いのケースです。警察が間違えて逮捕した「誤認逮捕」のケースでも、「嫌疑なし」となります。嫌疑がないのに逮捕してしまったということになりますから、警察にとってはメンツを失いかねない不起訴理由です。

○嫌疑不十分
 この「嫌疑不十分」は、「嫌疑がないわけではないけれども、立証するだけの証拠が不十分」だという意味です。たとえば、窃盗犯として逮捕してはみたものの、いざ調べてみると、十分な証拠を発見することができず、このまま起訴しても有罪にすることができない場合などに、嫌疑不十分となります。嫌疑不十分となる事件の多くは身柄事件です。この場合、被疑者の身柄を勾留したまま捜査が進められますが、身柄勾留できる期間は最大23日間に限定されます。この中で、勾留期間は20日間のみですから、その20日の間において、検察官は裁判を維持するだけの証拠を集める必要があります。この期限が切れてしまうと、被疑者を釈放するか不起訴処分にするしかありません。そして、嫌疑不十分となって不起訴になれば、被疑者は同じ罪によって逮捕される心配はなくなります。

○起訴猶予
 この「起訴猶予」は、犯罪を犯したことが事実であり、その証拠もあるけれども、被疑者の年齢や境遇、性格や犯罪の内容、軽重、社会に戻したときの更生可能性などに鑑みて、検察官が裁量によって起訴を見送ることです。たとえば、比較的軽い犯罪で、被害者と示談ができている場合などには、起訴猶予になりやすいです。実際に、不起訴処分の9割以上が起訴猶予だといわれています。この起訴猶予の場合、完全に無罪放免になったのではありません。単に「起訴を見送られた」だけであるからです。もし、その後に何らかの事情変更があり、「やはり起訴すべきである」と判断されたら、起訴されてしまう可能性もあります。ですが、実際には、起訴猶予となった場合、後日に起訴される、ということは比較的少ないです。そこで、被疑者としては、被害者との示談や被害弁償、贖罪寄付などをして、できるだけ起訴猶予にしてもらうための対処をしておくことが重要だとされています。

■このように、単に「不起訴処分」だけでは、上記の理由のどれなのか、はっきりしません。そこで、当会では、以前、小渕優子元経産相の政治資金規正法違反などで東京地検特捜部に告発した時の経験をもとに、当会会員にアドバイスをしました。

 その根拠は刑事訴訟法第261条[告訴人等に対する不起訴理由の告知]の定めである「検察官は、告訴、告発又は請求のあつた事件について公訴を提起しない処分をした場合において、告訴人、告発人又は請求人の請求があるときは、速やかに告訴人、告発人又は請求人にその理由を告げなければならない。」という条項です。ちなみに次のブログを参照ください。
○2015年5月13日:「姫」らの不起訴処分の理由確認のため、東京地検に確認請求書を発送
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1612.html

 その結果、当会会員は2018年12月25日付で次の文書を前橋地検に送付しました。

**********
                     平成30年12月25日
〒371-8550 群馬県前橋市大手町3丁目2−1
前橋地方検察庁
 検察官検事  寺 尾 智 子 様

                  告発人
                   〒374−0068
                   群馬県館林市台宿町1−31
                    小 林 光 一  ㊞

     不起訴裁定主文及びその理由についての確認請求

 御庁から平成30年12月20日付けで郵送された処分通知書について、告発人は、刑事訴訟法第261条に基づき、不起訴処分とされた下記被疑事件に関して、貴殿が判断した不起訴裁定主文及びその理由について、ここに確認の請求をいたします。

         記

1 被疑者     多 田 善 洋
2 罪名      公職選挙法違反
3 事件番号    平成30年検 第2099号
4 処分年月日   平成30年12月20日
5 処分区分    不 起 訴
                         以上
**********

 その結果、2018年12月27日付で次の「不起訴処分理由告知書」が地検から送られてきました。

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■その後、当会会員は実際に地検を訪れて、なぜ「起訴猶予」扱いにしたのか、その詳しい理由を聴取しました。その結果、当該県議の今回の不起訴処分の理由は「初犯だから」ということが分かりました。

 しかし当会会員によれば、当該県議はこれまでにも、後援会主催の会費制イベントなどでかかった費用の半分を負担することが恒例化していたことなど、およそ「初犯」とは程遠い状況を鑑み、きちんと起訴してもらうことが、再発防止の観点から有効であるとして、検察審査会への審査申立を行う必要があると考えています。

 また、一般常識からいえば、たとえ不起訴処分であっても、起訴猶予の場合は、しばらく謹慎するのが選良としての道義的な対応だと考えるべきです。そうであれば、来る4月の統一地方選挙への出馬は控えるのが、選挙民からの信頼回復の獲得に向けた第一歩だと思われます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報「群馬県議会議員 多田善洋」
**********URL ⇒ http://www.pref.gunma.jp/gikai/s07g_00023.html
【議員の紹介】群馬県議会議員 多田善洋
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群馬県議会議員 多田善洋の写真
氏名 多田 善洋(ただ よしひろ)
生年月日 昭和35年3月11日
選挙区 館林市 当選1回
所属会派 自由民主党
郵便番号 374-0024
現住所 館林市本町4-14-1
電話番号 0276-72-7515
FAX 0276-72-7525
【現所属委員会】
厚生文化常任委員会副委員長、公共交通・観光振興特別委員会、議会基本条例推進委員会
【略歴】
昭和53年 佐野日本大学高等学校 卒業
昭和57年 日本大学経済学部 卒業
昭和57年 シャープ(株)入社
平成10年 (株)クリエイト誠和 代表取締役 就任
平成12年 まちづくりを考える研究グループ 会員
平成13年 東毛法人会青年部連絡協議会 会長
平成14年 館林市都市計画マスタープラン策定会議員
平成17年 館林東西駅広連絡通路整備検討会議 会長
平成18年 館林市議会議員初当選
平成19年 館林商工会議所青年部 会長
平成25年 館林商工会議所 常議員
平成26年 館林市議会 副議長
平成28年 館林市議会 議長
平成29年 群馬県議会議員初当選
<モットー>
 今日も生涯の一日なり
<活動報告>
広域合併の推進・実現に向けて活動を行っています。
※多田善洋議員のホームページ(外部リンク)↓
http://www.tadanet.jp/
**********
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