2019/1/25  23:35

倉嶋副市長を解任した山本龍前橋市長の業界背後に透けて見える目糞鼻糞ドッチモドッチ  前橋市の行政問題

■昨年12月以降、前橋市では市長と副市長の確執が取りざたされており、12月31日に市長が副市長を解職しました。もともと倉嶋副市長は、山本市長が2期目の市政運営に臨むにあたり、三顧の礼をもって副市長への就任を依頼した経緯があります。昭和30年7月9日生まれで60歳となったのを契機に県庁の群馬県県土整備部長をリタイアした倉嶋氏のことを、山本市長は「ゴルフと日本酒が大好きで、大らかな方です」と評していました。そのうえで「土木事業のスペシャリストそして活躍してこられた倉嶋副市長には、私が1期目で練り上げてきたプラン(本町五差路の改良工事、道の駅の建設、日赤病院跡地の開発、中心市街地、主要幹線道の早期完成など)の実行・実現にご尽力いただけると期待しております。」と自身の後援会事務所が主催する政党支部活動支持団体「至誠の会」の第1号レポートの末尾に紹介記事を書いていました。
※参考UR「至誠の会」第1号レポート
http://www.yamaryu.net/wp-content/uploads/2016/09/report01.pdf



 そうした背景がありながら、なぜ山本市長は片腕ともいうべき副市長を更迭したのでしょうか。巷間ではさまざまな憶測が飛び交っていますが、中には信憑性の高い情報があります。それらの情報をまとめてみました。

■報道記事によれば再開発を巡る確執での更迭とありますが、巷の噂では、再開発に関して、倉嶋副市長と関東建設工業梶i太田市)と間で癒着があったといわれています。この関東建設というのは、業界では、そもそも談合に応じずに、入札ではダンピングして仕事を確保するやり方で知られており、その観点から言えば、官製談合を通じて倉嶋副市長と癒着しているのではないか、という見方は当たらないことになります。
※参考URL「関東建設工業株式会社」↓
http://www.kanto-k.co.jp/aboutus/company-profile.html

 一方、更迭を決断した山本龍市長のほうはどうでしょうか。歴代の前橋市長は、それぞれ地元の土建業者とのつながりが取りざたされてきました。
※参考「歴代の前橋市長」
 萩原弥惣治  1996.2〜2004.2
 高木 政夫  2004.2〜2012.2
 山本  龍  2012.2〜現在-


 萩原弥惣治市長時代、市長と懇意にしていたのは泉野建設と平田建設で、後者が談合の采配を振るったと言われています。このことについて業者はだれも逆らわずに業界は円満に纏まっていたそうです。
※参考情報「泉野建設」:〒371-0035 群馬県前橋市岩神町2丁目20−14
TEL027-231-0663、業種/建設業・土木建築工事


 続いて就任した高木政夫市長に近い存在は、選挙応援をしていた岩上建設でした。この時特徴的だったのは談合金の存在でした。談合金は、公共事業の入札に関連して、参加業者が談合の上、落札業者を決め、その落札業者が他の業者に対して支払う金銭のことです。 談合自体が違法なため、談合金の支出もまたあってはならない性格のものですが、現実には、一部の業界等で依然行われているようです。

 そのため、この頃においても岩上建設の仕切り術は卓越しており、土建業界は円満だったと言われていました。勿論仕切り役の岩上建設は高木市政のもとで事業をどんどん伸ばしました。

 ところが、その後に山本龍市長が就任したため、岩上建設は一気に凋落しました。そのため、岩上建設の社長の息子で県会議員の岩上憲司はもともと自民党で平成19年からリベラル群馬の共同代表を務めていましたが、高木市政の終焉でバックの岩上建設が干上がったため、5年後の平成29年に自民党に復党を余儀なくされました。

 そして山本龍市長になったら、今後は前橋地建が著しく業績を伸ばしています。そのため、現在の前橋市の土建業界は前橋地建が仕切っているとみられます。同社はかつて業績が大変悪化した状況もあったようですが、今では地元の雄である佐田建設に肩を並べるような大きな仕事も受けるようになっています。

 山本市長はかねがね県知事選に立候補する野心を持ち続けていますが、昨年12月5日に自民党群馬県連会長の山本一太参院議員今年7月の群馬県知事選に出馬する意向を表明したため、あえなく頓挫してしまいました。もし、大澤県政の後、山本龍知事が実現していれば、前橋地建も4年間、さらに安泰になっていたことでしょう。

 倉嶋副市長は、県庁時代、大同特殊鋼のスラグを一手に引き受けていた佐藤建設工業に対して、スラグに砕石を混合した「混合スラグ再生砕石」なるシロモノを公共工事に使用してもよい、とするお墨付きを与え、大同特殊鋼と佐藤建設工業に多大な貢献をした御仁であることは言うまでもありません。そのため、当然、土建業界との強固なパイプはそのまま維持していたはずです。それが前述の関東建設工業だというのが巷間情報です。

 となると、互いに土建業界と癒着し合っている同士ですから、山本市長としても、自分の意に沿った行政事務事業を副市長にやってもらわないと、不満が募ってくることは当然の成り行きです。

■こうして見ると、今回の山本市長による倉嶋副市長の更迭劇は、山本市長曰く「政策手法の違い」などと説明しているものの、実態はまさに利権の覇権争いの様相を呈していて、「目糞鼻糞を笑う」とか「猿の尻笑い」あるいは「五十歩百歩」といった言葉が評価に相応しいのかもしれません。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考報道記事「市長による副市長の解職」
**********東京新聞2018年12月26日
【群馬】「政策手法の違い理由」 前橋市長 倉嶋副市長の解職表明 31日付
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倉嶋敬明副市長の解職について説明する山本龍市長=前橋市役所で
 前橋市の山本龍市長は二十五日、倉嶋敬明副市長を三十一日付で解職することを明らかにした。考え方の違いなどを理由に挙げた。一方、市議からは「解職の理由が見つからない」と山本市長の判断に反発する声が相次ぎ、今後の市政運営に混乱も予想される。(市川勘太郎)
 この日開かれた定例会見で山本市長は「政策手法で違いがあり、報告や相談が不足しており、意思疎通の欠如があった」と解職の理由を説明。「政策を進めていく上で支障が出ると判断し解職を決めた」と話した。
 倉嶋副市長が主に担当していた中心街再開発計画では、前橋商工会議所が計画の見直しを求める要望書を市に提出。計画の事業者の公募手続きを見直す事態になり、解職の背景には山本市長が倉嶋副市長に不信感を持ったことも一因とみられる。
 自らの処分について問われると、「今ここでは明確には申し上げられないが、検討している。しかるべき時期に報告する」とした。
 山本市長は十七日に倉嶋副市長に解職の意思を伝えており、二十五日正午に中島実副市長を通じて辞令を交付したという。後任の副市長は置かず、当面副市長は中島副市長だけになる。
 倉嶋副市長は二〇一六年四月、市議会の選任を得て四年間の任期で就任。
 倉嶋副市長は「市長からの説明を聞いていないのでコメントは控えたい」と書面でコメントを出した。

**********東京新聞2018年12月28日
【群馬】前橋 倉嶋副市長、解職受け入れ 市議会聞き取り 理由は納得せず
 前橋市の山本龍市長が倉嶋敬明副市長を三十一日付で解職すると明らかにしたのを受け、同市議会は二十七日、各派代表者会議に倉嶋副市長を呼び、解職までの経緯などを聞き取った。
 倉嶋副市長は解職に関し「市長の権限なので構わない」と、受け入れる考えを示した。
 しかし、山本市長が解職理由を「政策手法の違い」と説明したことに対しては「市長の政策を進めるために仕事をしてきた。溝も感じていなかった」と反論。「意見の相違を指摘されたことは一度もない」と強調した。
 倉嶋副市長は、山本市長から十一月十五日に「一緒にやっていけない。年内に辞めてもらいたい」と求められ「辞任しないなら解職する」と言われたと説明。十二月五日には、解職の理由について「外で私の悪口を言ったというのが耳に入った」と説明を受け、その後、もう一回市長と会ったが、解職理由に納得はできていないと述べた。
 市議からは倉嶋副市長を擁護する声が相次いだ。長谷川薫氏(共産)は「山本市長の解職理由は納得できない」と述べ、小曽根英明氏(創生前橋)も「突然の解職は名誉を傷つけることになる」と話した。 (市川勘太郎)

**********上毛新聞2019年1月16日
中心街再開発の判断過程を調査 前橋市長
 前橋市の山本龍市長は15日の定例会見で、市政運営方針の違いから昨年末で倉嶋敬明副市長を解職したことに関連し、中心市街地の再開発など倉嶋氏が関わった事業の政策判断の過程について、担当部局の職員から聞き取りしていることを明らかにした。
 倉嶋氏から事業経過の報告がなかったことによる不信感を解職理由の一つに挙げており、意思疎通を欠いた経緯を明らかにする。2月初旬までに聞き取りを終え、市議会に報告する方針。
 これまでの聞き取りから山本市長は「副市長自ら説明するので、担当職員からの説明は不要と言われた旨の発言があったが、説明は受けていなかった」と述べた。
 再開発の事業計画づくりを担う事業者の新たな公募要項については、25日に地権者の準備組合に提示する考えを示した。副市長2人制だが、後任は考えていないとした。
 倉嶋氏は昨年末の市議会各派代表者会議で、「溝はあまり感じていなかった」「市長は(再開発の)システムをよく理解していない」などと話していた。

**********産経新聞2019年1月16日
再開発で新たな公募方式 前橋市長、25日に地権者に説明
 前橋市の中心市街地再開発事業の業者選定について、山本龍市長は15日の定例会見で、計画策定と建築を行う業者を分ける新たな公募方式を25日に地権者に説明し、理解を得たい考えを明らかにした。
 また、政策方針の違いで倉嶋敬明副市長を解職する事態に発停した経緯などについて、事業の関係者に面談で聴き取りを行い、市議会に内容を説明する意向も示した。
 山本市長は、倉嶋氏について「手法に大きな違いがあった」と改めて強調。関係者への聞き取りは2月上旬に終わる予定だとし、「なぜ手法の違いが開き、報告連絡不足によって信頼関係を失ったのかを確認していきたい」と述べた。
 倉嶋氏の後任については「市全体で頑張っていけばどうにかなる。1人の副市長でもこなせるだろうと思っている」と現状維持する方針を示した。
 事業をめぐり、市などでつくる準備組合は、計画策定と建築を一括して行う業者を昨年11月8日から公募した。しかし、1社からも応募がなく、前橋聴講会議所が同月29日に計画見直しを求める意見書を提出。公募が中止に追い込まれるなど混乱が表面化した。
 山本市長は12月25日、倉嶋氏と一部業者との関係に疑念があると指摘。手法の違いから円滑な市政運営に支障をきたすと判断した▽相談や報告の不足により信頼が損なわれた―の2点を理由に、倉嶋氏を31日付で解職した。
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