2019/4/28  1:31

【スラグ報道】前橋市は有害スラグを撤去!大同スラグ投棄問題  スラグ不法投棄問題


■平成27年9月11日に群馬県は大同特殊鋼が排出し、佐藤建設工業が群馬県中にばら撒いた有害スラグを廃棄物に認定しました。しかし群馬県環境森林部はその後、投棄された有害スラグ=廃棄物の対策をどうするか、方針を未だに示していません。県民の生活環境を守るはずの群馬県環境森林部は、いまだに不作為を貫いているのです。
 また群馬県環境森林部は佐藤建設工業の廃棄物処理の許可を取り消す行政処分を行いましたが、廃棄物撤去の措置命令を発出していません。こちらも不作為を貫いている格好です。
 そんな中、廃棄物について自ら権限を持つ中核市である前橋市が「大同スラグを撤去した」、とする新聞報道がありました、見ていきましょう。
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**********平成31年(2019)4月24日上毛新聞
鉄鋼スラグ問題 市道の工事完了 前橋市
 鉄鋼メーカー、大同特殊鋼渋川工場(渋川市)の鉄鋼スラグ問題で、前橋市は23日、環境基準を超えるフッ素が検出されたスラグが使われた同市富士見地区の市道8路線の対策工事を終えたと明らかにした。
 2014年に調査結果を公表後、16年度から対策工事をしてきた。路盤材として鉄鋼スラグが使われた市道は計1261メートル。スラグの撤去と処分、路盤材の費用約5千万円は同社が負担した。市は地下水の水質など環境への影響がないか、監視を続ける。同日の市議会建設水道常任委員会で報告した。
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 この報道内容について、いつものとおり、ポイントを整理していきましょう。

ポイント@基準値を超えたスラグが使用されたこと。

ポイントA対策工事の内容は「撤去と処分」であること。

ポイントB市は地下水の水質など環境への監視を続けること。


■では、それぞれについて検証してみます。

ポイント@基準値を超えたスラグが使用されたこと。

 前橋市のホームページを見ると、前橋市も「鉄鋼スラグ連絡会議」の対策方針に沿ってスラグ対策を考えていることが分かります。
※前橋市のホームページ↓
https://www.city.maebashi.gunma.jp/sangyo_business/1/3/3/10036.html

 この「鉄鋼スラグ連絡会議」なる名称の組織は、廃棄物について何の権限も持っておらず、したがって、その対策方針はもともと間違った内容となっています。

 その最大の間違いは、スラグとスラグでない物を混合したまま、環境分析することです。今回の富士見町の8路線は環境基準値を超えていた路線となっているらしく、そのせいで撤去となったようですが、他の6路線は「環境基準を満足している」として、撤去せずにそのまま放置されているようです。

 本来であれば他の6路線は、有毒スラグとスラグでない物を分離してからスラグを撤去しなければならないハズです。分離が不可能なら、全てを撤去するべきです。前橋市の対応策は間違っています。

ポイントA対策工事の内容は「撤去と処分」であること。

 「路盤材として鉄鋼スラグが使われた市道は計1261メートル。スラグの撤去と処分、路盤材の費用約5千万円は同社が負担した。」と報道されています。この約5千万円の対策費用は「大同特殊鋼が負担した」となっています。

 当会の見解では、対策費として5千万円は、他の場所と比べて安いような気がします。
「本当に撤去したのか?」と疑問を抱いてしまうのは当会だけでしょうか。

 とはいえ、いずれにせよ「スラグの撤去と処分」が行われたのは、正しい姿だと言えます。群馬県環境森林部が大同スラグを廃棄物に認定したわけですから、「廃棄物処理法に基づいて最終処分場に処分する」ことこそが、「適正に処理する」ということになります。渋川市などは、環境基準値をはるかにオーバーしようとも、アスファルトでフタをし、廃棄物処理法を無視し続けているのですから、言語道断です。

ポイントB市は地下水の水質など環境への監視を続けること。

 「市は地下水の水質など環境への影響がないか、監視を続ける。同日の市議会建設水道常任委員会で報告した。」と報道されています。オヤッと頭をかしげる方もいらっしゃることでしょう。

 ポイントAで、「前橋市は、スラグを撤去と処分・路盤材での現状復旧を行った」ことを紹介しました。ところがその一方で、「前橋市はスラグを撤去・処分した」にもかかわらず、「市は地下水の水質など環境への影響がないか、監視を続ける」と表明しています。

 前橋市は本当にスラグを撤去したのかどうか、疑ってしまうのは当会だけでしょうか?また、有害スラグに汚染された土壌をそのまま存置してしまっている、というのでしょうか?

■大同特殊鋼が排出し佐藤建設工業が群馬県中にばら撒いた有害スラグが廃棄物認定されて、スラグが適正に処理されると、県民として期待したにもかかわらず、行政が行ったスラグ対策の報道に接するにつけ、失笑を禁じ得ない対策ばかり読まされています。

 大同スラグ問題に取り組んでこのかた5年の歳月が経過しました。そろそろ廃棄物処理法に則った適正な処理にお目にかかりたいものです。ちなみに当会が大同スラグ問題を取り上げた最初のブログ記事です。↓
〇2014年3月8日:大同特殊鋼渋川工場が排出した鉄鋼スラグから有害物質が溶け出した事件でオンブズマンが県に情報開示請求
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1228.html

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考資料1:大同特殊鋼(株)渋川工場から排出された鉄鋼スラグに関する廃棄物処理法に基づく調査結果について
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 平成27年9月11日廃棄物の監督官庁である群馬県廃棄物・リサイクル課は、有害スラグは“有価物”だとする大同の主張を全面否定し、廃棄物と認定しました。しかしその後の廃棄物・リサイクル課の担当者が「一概に廃棄物とは言えない」などの戯言を繰り返したり、「環境省が発出した行政処分の指針に必ずしも従わなくてもよい」と発言するなど、今日に至ってもスラグを適正に処理する対策を示していません。最近の担当者はどうやら、「スラグの適正処理はこれから・・・」など嘘ぶく始末であることらしい。
スラグ廃棄物認定はこちら↓↓
http://www.gunma-sanpai.jp/gp26/003.htm

※参考資料2「県による佐藤建設工業への行政処分」
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 (株)佐藤建設工業は、大同有害スラグを天然石と混合したことで群馬県より廃棄物の許可を取り消される行政処分を受けた悪質建設資材販売業者です。
 また(株)佐藤建設工業は豊富なスラグマネーを背景に建設業にも手を広げ、ソフトバンクソーラー造成工事(榛東村)、ビックカメラソーラー造成工事(安中市)、八ッ場ダム関連建設工事などを請け負い、その工事でスラグと知りながら積極的に有害物を使用しました。
 (株)佐藤建設工業は産業廃棄物の処理や運搬する許可を群馬県から受けていたので、廃棄物について熟知しており、スラグを取り扱うことが違法であることを知りながら、悪意で建設工事に有害スラグを使い続けていたのです。せめて自ら請け負った工事に使用したスラグは(株)佐藤建設工業に撤去片づけさせなければなりません。

 行政処分の内容はこちらです。↓↓
○2016年08月05日:【速報】佐藤建設工業に行政処分
http://blog.livedoor.jp/lytton_cyousadan/archives/5289331.html
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