2019/10/5  21:34

明確で詳細な答弁のないまま県議会総務企画常任委でゴーサイン…一太知事いちおしの1億円動画スタジオ  県内の税金無駄使い実態

■副知事公舎を大澤前知事の愛人のための妾宅化にすべく3千万円をかけた大澤前知事ですが、週刊誌のネタにされてからは、せっかく血税で整備した施設が現在放置されています。今年7月に山本一太・新知事が就任して、動画スタジオ設置構想をぶち上げたことから、この妾宅だった副知事公舎を動画スタジオに活用する絶好の機会と考えた当会は、これまで県の広報課や財政課に、強く検討を促してきました。しかし、残念ながら山本知事は9月10日、一般会計で44億5742万円となる2019年度9月補正予算案を発表し、この中に県庁内に19年度中に完成を予定する動画スタジオの整備費を含ませてしまい、10月2日の県議会総務企画常任委員会で賛成多数で同委員会付託分の本年度一般会計9月補正予算案を賛成多数で可決してしまいました。そのことを報じたマスコミ記事を見てみましょう。
クリックすると元のサイズで表示します

**********東京新聞2019年10月3日
【ウオッチ!一太県政】
与野党議員から疑問や注文 1億円超動画スタジオ
県議会常任委 算定根拠は?/効果重要

 県議会の総務企画常任委員会が二日開かれ、山本一太知事が提案して約一億二千万円かけて県庁に整備する動画スタジオに対し、与野党の県議から「一億円もかけて本当に必要なのかという県民の声もある」「費用の基準や根拠が分からない」などと疑問や注文が相次いだ。
スタジオは県庁三十一階の展望ホールにガラス面を多用して広さ約四十八平方メートルで整備し、来春に稼働する予定。県の情報や魅力を発信する動画を制作し、市町村にも利用を促す。開会中の県議会定例会に提出した補正予算案に盛り込んでいる
 席上、酒井宏明県議(共産)は「拙速ではないかなどとの県民の声もある。知事のトップダウンとの印象が否めない。議論の積み重ねが必要だ」と求めた。
 薬丸潔県議(公明)は「拙速とは思わないが、適正な支出と確認できるようにしてほしい」と指摘。相沢崇文県議(自民)も「スタジオの有用性は感じるが、機材などがなぜ六千二百万円になるのかが分からない。リースも考えられるのではないか」とただした。
 費用の基準や根拠に関する県側の明確で詳細な答弁はなく、広報課の吉田高広課長は「職員が操作できる範囲の機材だ」と説明。吉田課長はリースについては「機材は全体がシステムになっており、(全体や)部分的なリースは難しい」との見解を示した。
 金沢充隆県議(せんたく)が「(動画により)どういう効果が出るのかが重要だ」と問うと、吉田課長は「効果は出づらいが、目標や評価を表す数値も必要」と答えた。
 金沢県議は「情報の流しっぱなしや、一方通行にならないようにしてほしい」と注文を付けた。
(菅原洋)

**********上毛新聞2019年10月3日6:10配信
クリックすると元のサイズで表示します
山本一太知事 肝いりの動画スタジオ 1億1700万円は必要? 群馬県議会委員会で質問が集中
クリックすると元のサイズで表示します
先月10日の記者会見で9月補正予算案の説明をする山本知事。動画スタジオも主な新規事業として盛り込まれた(9月11日付より)
 2日の群馬県議会総務企画常任委員会で、県が県庁32階に計画する動画スタジオについての質問が集中した。建築工事や機材購入などに約1億1700万円を見込む山本一太知事肝いりの新規事業。情報発信の強化に期待する意見が大半だったものの、予算額の適正さや整備効果などさまざまな角度から委員が発言した。
◎賛成多数で可決も7人が相次ぎ質問
 計画では、展望ホール南西側にスタジオ部分(28.8平方メートル)とミキサー室(19.2平方メートル)を一体的に整備する。県政情報や県の魅力に関する動画、県産品のPR動画などを制作し、インターネットでの生放送にも対応。来年4月の運用開始を目指している。
 こうした概要説明に対して7人が相次いで質問。ある委員は「新たな取り組みに大いに期待する」としながらも、事業費が適正なのかをただした。県側は既存スペースに新たな部屋を造るため、防災設備や空調設備の大幅な改修が必要になるなどと答弁した。
 委員会はスタジオ整備の関連費用を盛り込んだ本年度一般会計9月補正予算案(同委員会付託分)を賛成多数で可決した。反対した委員は「本当に必要なのかという県民の声が結構寄せられている。1億円以上かけるのは拙速ではないか」と批判した。
**********

 この件の経緯については次のブログも参照ください。

○2019年8月27日:ネット動画発信を目論む山本一太新知事が県庁内に動画スタジオを設置検討か!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3011.html
○2019年9月2日:ネット動画発信を目論む山本一太新知事に動画スタジオは県庁最上階でなく副知事公舎に設置を提唱!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3014.html
○2019年9月11日:ネット動画発信を目論む山本一太新知事の動画スタジオに、なんと補正予算1億1684万円!!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3018.html

■実は、当会はこれに先立ち9月20日の昼頃、県庁の最上階を訪れて、あらためて一太知事がイチオシの動画スタジオの設置予定場所を調査しました。

クリックすると元のサイズで表示します
県庁最上階のエレベーターホール。
クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
県庁最上階の南側のこのあたりが動画スタジオ設置予定場所。なるほど天井にはスプリンクラーなどなさそうだ。タワリングインフェルノになったら確かに知事の安全リスクが大きい。
クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
確かに南側の日当たりと関東平野の見晴らしは悪くはないけど。だからといって6千万円もの血税を注ぎ込む意味があるのだろうか。↑
クリックすると元のサイズで表示します
あるいは6千万円あれば、こんなところにユニット式のスタジオを設置してみてはどうか。超見晴らしがよいに違いない。
クリックすると元のサイズで表示します
クリックすると元のサイズで表示します
北側は日陰だが、まぶしくないので、こうして絵画の展示物も置ける。
クリックすると元のサイズで表示します
北側の景色も、上州の山々が遠望できるので決して遜色ない。
クリックすると元のサイズで表示します
当会がイチオシの副知事公舎。上から見下ろすと前橋市役所とマンションに挟まれて窮屈そうだが、周りは緑にかこまれ、SECOMのシステムも完備しており、消防車のアクセスも容易だ。既に防音設備等に3000万円も血税が投じられており、有効活用が望ましい。
クリックすると元のサイズで表示します
広報課の吉田課長に会う前に、管財課の坂本次長にも当会の考えを説明した。

 その後、管財課と広報課を訪れて、動画スタジオの設置場所について再考を強くお願いするとともに、1億円以上経費が掛かる理由と補正予算案として提出した見積もりの内訳を教えてほしいと要請しました。

 しかし、本件担当部署である広報課の吉田課長は、「現時点ではまだ予算案の段階なので、これからはじまる9月議会で採決を経ない限り、未成熟な事業の情報なので公開対象とならない」とする独自の理論を展開し、「情報が知りたければ、しかるべき開示請求手続きをとってはどうか」と当会にアドバイスをしました。

クリックすると元のサイズで表示します
広報課のあと、2階の県民センターで公文書開示請求書2通を提出。これは費用内訳を求める開示請求書。
クリックすると元のサイズで表示します
もう1通は、動画スタジオの設置場所の選定過程に関する情報の開示請求書。
クリックすると元のサイズで表示します
県民センター閲覧室の書架に置いてある9月議会の議案書。
クリックすると元のサイズで表示します
議案書をめくっていくと、動画スタジオ関連らしき「インターネット広報 62225千円」と記したぺージが見つかった。
クリックすると元のサイズで表示します
本来は副知事公舎がベストだが、百歩譲って、最上階をややこしく改装するより、県民の出入りがもっとも多い1階ロビーが良いのではないだろうか。写真は県庁の正面玄関。
クリックすると元のサイズで表示します
1階ロビーの正面玄関を入り、すぐ右手のデッドスペースであるこのあたりなら、火事になっても消防車がすぐ消し止めてくれる。
クリックすると元のサイズで表示します
あるいは反対側のこのあたりのデッドスペースでもよいかも。

 そこで当会は、さっそく県庁2階の県民センターに降りていき、担当者と面談。実施機関である管財課と広報課でのやりとりを説明した後、次の2通の公文書開示請求書をその場で作成し、提出しました。

 その後、10月2日(水)14:47に群馬県県民センターから電話があり、「広報課と管財課のほうで、請求された情報の開示の準備が揃ったので、開示の都合の良い日時を指定してほしい」との依頼がありました。そこで、当会からは「少し間が開きますが、10月16日の午後2時でお願いします」と申し入れたところ、承諾を得ています。

■今回の10月3日の新聞報道や、現在の群馬県HPの公表資料を見る限り、動画スタジオの軽費内訳は次の通りであることが分かりました。

**********
事業名:動画スタジオ整備/広報課・管財課
金額:116,840(単位千円)
説明:・動画による県政情報・県の魅力の発信を強化するため、新たに動画の撮影・編集・配信に対応できるスタジオを県庁内に整備。
   ・スタジオ機材購入・設置   62,225千円
   ・スタジオ整備(設計・工事) 54,615千円

**********

 9月20日に県庁を訪れた際にも、県民センターで9月議会の議案書を見せてほしいと頼んだところ、2階の県民センターの書架に置いてあることが分かりました。さっそくチェックしたところ、インターネット広報経費として62,225千円との記載箇所がみつかりました。どうやらこれがスタジオ機材の調達費用で、もうひとつのスタジオ整備(設計・工事)が54,615千円ということが現時点で把握できます。

 この他にも、一太知事は動画発信に関連した編集等のアドバイザー=助言役などを新たに任命しています。当会は、今回の1億円余りの動画スタジオを巡る補正予算案に、それらの人件費も含まれていると予想していましたが、実際には含まれていないことがハッキリしました。このアドバイザー任命については次の記事を参照ください。

**********東京新聞2019年8月31日
【ウォッチ!一太県政】助言役、首席補佐官を任命 知事、報酬は明言せず
クリックすると元のサイズで表示します
(左から)片貝首席補佐官、宇佐美アドバイザーと、自己紹介する森原アドバイザー=県庁で
 山本一太知事は三十日の定例記者会見で、同日付で二人のアドバイザーと首席補佐官一人を任命したと発表した。山本知事は三人の報酬について「国や他の自治体のアドバイザーらと同じ水準」と明言を避けた。知事のアドバイザーを巡っては、千葉県の森田健作知事が高額の報酬を与えて問題化したこともあり、山本知事の判断が注目される。
 森田知事は二〇〇九年、知人を政策アドバイザーに就けて二万〜三万円の日当を与え、県議会で「税金の無駄遣い」「公私混同」と厳しく追及された。
 山本知事は任命した三人の報酬に触れ「常勤ではない臨時の職員。週に何回来てもらうか分からず、今は確定的なことは言えない」と述べた。
 任命したのは、情報発信を担当する「ネットメディア戦略アドバイザー」にネット番組プロデューサーの宇佐美友章(ともゆき)(55)、民間企業の知見で支える政策アドバイザーに総務省出身の森原誠(39)、県職員の首席補佐官に財政課次長の片貝和晶(48)の三氏。
 山本知事は「宇佐美氏には、県庁に近く設ける動画スタジオを助けてもらう。森原氏には、シンクタンクやコンサルティングの経験も生かし、先進モデルをつくる際に自分の考えを字や絵にしてもらう」と説明。片貝氏については「特命事項を庁内を横断して担当してもらい、若い職員の知恵も吸い上げてほしい」と求めた。(菅原洋)
**********

■いずれにしましても、10月16日(水)午後2時からの県民センター2階での情報開示の際には、担当部署である広報課と管財課の職員が同席するというので、いろいろ関連質問をしてみたいと思います。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

0



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ