【安中市役所庁舎建替えを巡る利権?】安中市幹部職員ら主導の市民懇談会の運用に疑問符  茂木市政

■今年6月に市庁舎建て替えの市民懇談会というのがスタートしたという新聞記事が先日掲載されました。それによると、わずか5回の会合で10月には市長に答申を出すことになっています。市民懇談会の委員も一般公募の市民は、大学生2名の他は1名のみとなっており、高価な買い物である市庁舎の方向性を、短期間で安易に決めてしまうのは問題と思う、との声が市民から寄せられました。

 他市町の同様な事業例と比べ、地方自治体では史上最高額の51億円という横領事件を起こした安中市の場合、「市民の意見を聞きました」というアリバイ操作が体質的に身についているため、結論ありきの市民懇談会であってはなりません。

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現在の安中市庁舎。7月29日撮影。

 お隣の富岡市が新市庁舎を建てた際の事例では、市民検討委員会は、全11回で1年1ヶ月をかけて議論されました。経緯は次のURLをご覧ください。
https://www.city.tomioka.lg.jp/www/contents/1527062448225/index.html


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旧庁舎。
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中庁舎。
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新庁舎。

 富岡市の市庁舎検討委員は、公募市民5名を含む20名、事務局4名で、名簿も議事録も市民に開示されています。ちなみに、松井田町の例では、広報まついだバックナンバーの記事によると町民各界・各層から選出された36名の委員が2年をかけて検討を重ねてきた意見や要望を集約した庁舎建設基本構想とあります。

 安中市の場合の一般公募市民の少なさと会議の回数の少なさは異様です。巨額横領事件の真相と責任の所在を曖昧にしたことがあるだけに、市民の意見を蔑ろにして、合併特例債に間に合う令和7年度竣工に突き進むのではないか、という懸念が払しょくできません。

 そうした市民のかたがたから当会に対して、本件についてもっと情報を安中市に開示させてほしいという要請がありました。

 さっそく、必要な資料の入手を図るべく、安中市長宛に情報開示請求を行いました。

※2020年7月6日:行政文書開示請求書 ZIP ⇒ 20200706r1ssjisskaj.zip

 すると、まもなく部分開示決定通知が、市長から届きました。
※2020年7月16日:行政文書部分開示決定通知書 ZIP ⇒ 20200716ssjmisvzj.zip

 開示決定日は7月27日を予定していましたが、都合により7月29日に市役所で情報開示を受けました。

■開示された情報は次のとおりです。

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<市庁舎に関わる市民懇談会に関連する次の情報>
1.令和2年6月23日(火)午後6時30分から安中市役所本庁3階委員会室(安中市安中1丁目23番13号)で開かれた第1回会議の録音記録
⇒【1】庁舎に関わる市民懇談会第1回議音声記録MP3(視聴のみ)(全部開示)
  ZIP ⇒ 20200623ssk1c.zip
2.第1回会議で配布された全ての資料
⇒【2-1】第1回懇談会議資料纏め(資料13を除く)(全部開示)
URL⇒ https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/soumu/kikaku/choushakondankai.html
https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/soumu/kikaku/files/1choushasiryou1-12.pdf
⇒【2-2】資料13_本庁舎の配置図(全部開示)
URL⇒ https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/soumu/kikaku/choushakondankai.html
https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/soumu/kikaku/files/1choushasiryou13.pdf
3.18名の委員のうち、令和元年12月2日に公募した「募集人員3人(大学生男女各1人、他1人)」とする設定条件がどのようにして決まったのかがわかる内部討議資料(起案書、回議書、打合せメモ、応募人数などに関する情報を含む)
⇒【3-1】市長との打合せ事項(令和元年10月16日)(全部開示)
  ZIP ⇒ 2020072931_20191016sij.zip
⇒【3-2】ホームページの更新について(令和元年11月25日付け決裁)(全部開示)
  ZIP ⇒ 2020072932_20191125zywxv.zip
⇒【3-3】安中市庁舎に関わる市民懇談会の公募市民委員の決定について(令和2年2月25日付決裁)(部分開示)
  ZIP ⇒ 2020072933a_20200225ssks.zip
2020072933b_20200225sksise9ilj.zip
2020072933c_20200225sksise9ilj.zip
4.加えて、それ以外の15名の委員のうち、「公募市民委員」と称する2名の委員がどのようにして(追加特別公募?)決まったのかがわかる情報(なお、起案書、回議書、選考手続き、選考評価結果、内部打合せメモ、実際の追加特別公募?への応募者人数もしくは想定候補者、などに関する関連情報を含む))
⇒【4-1】安中市庁舎に関わる市民懇談会に関わる公募市民委員の選考について(伺い)(令和2年2月14日付け決裁)(部分開示)
  ZIP ⇒ 2020072941_20200214sskwsil.zip
⇒【4-2】市民懇談会市民公募委員の辞退について(R・C・Cシート)(令和2年3月4日付け報告)(部分開示)
  ZIP ⇒ 2020072942_20200304sks.zip
5.それ以外の15名の委員の選考過程が分かる内部討議資料(起案書、回議書、打合せメモなど含む)
⇒【5-1】安中市庁舎に関わる市民懇談会委員の市民団体宛推薦依頼について(令和元年11月19日付け決裁)(全部開示)
  ZIP ⇒ 2020072951_20191119ssksce.zip
⇒【5-2】安中市庁舎に関わる安中市庁舎に関わる市民懇談会委員(大学職員)の就任に係る大学学長及び理事長宛て許可依頼について(令和2年1月31日付け決裁)(全部開示)
  ZIP ⇒ 2020072952a_20200131skacwwweiqyj.zip
2020072952b_20200131skacwwweiohkyj.zip
⇒【5-3】第1回安中市庁舎に関わる市民懇談会の開催及び委員委嘱について(令和2年2月26日付け決裁)(部分開示)
  ZIP ⇒ 2020072953a_202002261sskjy.zip
2020072953b_202002261sskjy.zip
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■このうち、最初の1番の「庁舎に関わる市民懇談会第1回会議録音声記録」については、安中市企画課により「視聴のみ」とされました。理由は「安中市庁舎に関わる市民懇談会運営方法として傍聴人には『写真、動画等を撮影し、又は録音等をしてはならない。』を遵守事項としているため、写しの交付は致しかねます。」というのです。

 しかし、実際の運営方法としては、「会長が傍聴や録音等を認めればその限りではない」と定めていることから、録音したデータのダウンロードを強く求めました。ですが、安中市企画課では、頑なに拒否の姿勢をとりました。そこで、当会から「会長の小竹准教授に、きちんと確認したのでしょうか?」と質問したところ、「していない」との回答がありました。

 会長に「傍聴者の録音について、OKでしょうか?」と確認もしないのに、「の録音データのダウンロード(コピー)をしてはならない」と当会に断言してくる安中市の対応は、市民にひらかれた市政とは真逆です。そのため、「小竹先生にはしっかりと録音の是非を確認しもらいたい」と市企画課に強く申し入れました。田中企画課長は「わかりました」と返事をしましたが、現時点でまだ結果確認の回答連絡がありません。

 確かに会議録はホームページで開示されていますが、実際の録音を聞かないと、発言のやり取りがすべて正確に会議録に反映されているとは限らないからです。そのため、実際に視聴すべく8月11日の午前8時半に市役所に行き、録音を視聴しました。会議録と照らし合わせながら録音を聞いていると、ずいぶん、実際の発言と会議録との間に相違があることがわかりました。会議録のほうが、大幅に発言内容を簡略化しているからです。

 正確に反映させようと録音をなんども聴き直しましたが、結局12時までに全部確認できませんでした。当会が全体の半分くらい視聴したところ、ずいぶん発言内容を端折っているなあ、と感じました。残念ながら、聞き取ったとおりの修正版を全体の1割程度作成したのですが、パソコンに記憶し忘れてしまいました。安中市にはすべて録音も市のHPに掲載することが、市民の信頼ヲ得るために求められています。市が公表した第1回安中市庁舎に関わる市民懇談会会議録を以下に示します。

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     第1回 安中市庁舎に関わる市民懇談会会議録

開催日時:令和2(2020)年6月23日(火)午後6時30分から午後9時6分まで
開催場所:安中市役所本庁舎3階 委員会室(安中市安中一丁目23番13号)
出席委員(敬称略):小竹裕人(会⾧)、小川博(副会⾧)、吉田茂、河井香織、小林和樹、高橋正章、前島正樹(代理:佐藤俊樹)、三好建正、恩幣宏美、半田樹衣、藪ほの郁、久米史可、石井清和、北野敦則、大石祐子(計 15 人)
欠席委員 (敬称略):佐俣利幸、竹内佳重、三辻茂(計3人)
事務局等:粟野副市長、阿部総務部長、地域力創造アドバイザー大山氏
[企画課]田中課長、大野係長、金田主任
[建築住宅課]櫻井課長、田嶋係長
傍聴者:1人
公開日:令和2(2020)年7月2日(金)

●会議内容は次のとおりです。

1 開会 (午後6時30分開会)

2 市長あいさつ 安中市長 茂木英子
<あいさつ要旨>
 本日は、夕方からの会議で大変お疲れのところ第1回の安中市庁舎に関わる市民懇談会にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。新型コロナウイルスの関係で、当初3月末の予定であった第1回会議を約3カ月延期して、皆様のご協力で開催できましたことに心より感謝申し上げます。
 この安中市役所の庁舎は後で内覧もしていただきますが、この会議室は平成 13 年に建った新庁舎の3階にありますが、一番古い旧庁舎は昭和34年に竣工し約60年経過、その他中庁舎など付け足しで増築してきました。老朽化が進み、昨今の巨大地震など自然災害の大規模化があるなかで、今まで考えてこなかった庁舎について考えていくには、市の庁舎は市民の財産であるので、まずは市民の皆様のお考え、機能性などご意見をいただいた上で、まだ先は長いのですが、市が方向性を決めていきたいと考えています。今後会議も計5回ほど開催されますが、ぜひ市役所への想いなども含めてご議論いただければと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。大変お世話になります。

3 委員紹介 名簿の順に自己紹介(自己紹介後、市長退席)

4 会長・副会長の選出
[会長]小竹裕人委員 [副会長]小川博委員 に決定

5 会長・副会長あいさつ
会長:前橋の美術館のワークショップなど何回かワークショップの会長を務めさせていただいたことがあります。出来レースでなく、皆様のご意見をいただきながらバランスよく話し合いたい。会の雰囲気は柔らかく、会の議論はシリアスに、という形で忌憚のないご意見をいただければと思います。よろしくお願いします。
副会長:普段は区の仕事に追われており、あまり専門的なことはわからないが皆様のご協力を得ながら、少しでも多くのお力添えをいただければと思っております。よろしくお願いします。

6 議事[議長:会長]
(1) 懇談会設置要綱、懇談会の運営等について
[事務局より資料 No,1、2、3、4により説明]
<説明要旨>
・運用方法(案)(資料1)は、会議録は発言者名を伏せて作成すること、傍聴人の制限などについて説明し、委員一同より了承を得た。
・設置要綱(資料2)は、令和元年 12 月1日付けで施行しているが、第2条の所掌事務、第3条の組織、第4条の任期の内容について報告した。
・検討フロー(案)(資料3)は、全5回でどのような検討を行うのか、流れについて説明した。なお、第3回懇談会テーマ:今後の方向性についてはあくまでも整理のイメージとして紹介した。第4回・第5回会議で提案書案をまとめて、市長に提出する。
・開催スケジュール(案)(資料4)は、6/23 以降月に1回のペースで会議を開催し、10月下旬市長に提案書の提出を予定しているが、新型コロナウイルス対応や進み具合などで変更の可能性がある。会議資料は事務局で可能な範囲内で準備する旨を説明した。
[質疑応答等]
会長:資料2は報告で特段委員が提案するものでもなく、資料3、資料4は案ということだが、今日了承を得て資料のタイトルから「案」が取れるというものでもなく、引き続き会議を進めていきながら弾力的に、目安、イメージとして柔らかく捉えていただくものとの事務局の説明である。内容について質問などあるか。
会長:なければよろしいということで、次に進める。

(2) 庁舎に関わるこれまでの経緯について
[事務局より資料No.5、6、7により説明]
〈説明要旨〉
・これまでの経緯(資料5)は、平成19年2月23日の本庁旧庁舎と中庁舎の耐震診断判定結果通知が出されたことから始め、庁内事前準備組織で3か所(埼玉県北本市、茨城県稲敷市、長野県小諸市)に視察に行ったが選定理由は人口規模が似ていて、特徴的な機能があり、近場で新しい庁舎であること、その後報告書が提出されたことを紹介。その他市報(広報あんなか)に3回掲載後、市民懇談会の委員募集などの経過を紹介した。
・「庁舎建替に関する報告書」の写し(資料6)は、平成29年に庁内事前準備組織が市長に提出したもので、視察資料は割愛したが、会場内に備え付けてある。現時点において市の公式な考えとして「参考としますが、この内容に拘束されることはない」と位置付けている。報告の経緯、構成員、会議、視察、内容、検討結果、事業費・財源の積算、工程表、庁舎面積の算出について準備組織で検討した内容の概略を説明。財源について合併特例債はほぼ不可能との記載があるが、現時点で令和8年3月末までに延長された旨も説明した。
・これまでの広報(資料7)は、災害に備えるというテーマで全3回掲載した。初回の掲載では耐震性能ランクについてもわかりやすくまとまっているので、確認をお願いしたい旨を説明した。

[質疑応答等]
会長:資料6については、その内容に拘束されることはないとの説明だったが、資料5〜資料7までで、なにか質問などあるか。
委員:資料7で旧庁舎がDランク、中庁舎がCランクとのことだが、新庁舎、保健センター、西庁舎は耐震診断をしなかったのか。
事務局:耐震診断を行う義務付けがあるのは昭和56年以前に旧耐震基準で建築されたもので、新庁舎は平成13年、保健センターは昭和61年、それぞれ新耐震基準において建築されたもののため、実施してないが、耐震は大丈夫であろうと思われる。昭和39年建築の西庁舎での耐震診断の状況、経緯は次回までに確認し、報告する。
委員:どこが良くてどこが悪いのかわからないと、どういうものを建てればいいかわからない。10年前の試算で9500uの庁舎面積だが、人口減少も進んでいて、実際にどのくらいの規模が必要なのかを出してもらわないと会議をしてもわからない。
会長:資料6の面積は試算値ではあるけれども、現状に照らすとどうなのか確認する必要があるとのご指摘でもあるし、少子高齢化などで今の職員数、現員のままでよいのか、組織変更なども込みで考えると、長期的な部分では疑問が残るということかと思う。第2回懇談会で必要な機能・役割について検討する段で意見出しして揉んでいくなかで、将来的な組織変更など勘案しながら微修正していくこととなっていくのかな、資料も事務局と相談しながら出せるところまで出していくということになるのかなと思う。
委員:高齢化がすすむにつれ、平らで建築面積が横に広いような建物で歩く距離が長くなるより、コンパクトでエレベーターなどで縦に高いほうが仕事もしやすくいいように感じているし、松井田庁舎にしても広くて歩くのが大変なので、階によって部署をわけることで来庁者も便利でいいのかなと思う。
会長:色んな意見があるなかで、事業費でいうと縦に長いほうがコストがかかるなどの色んな事情もあるであろうが、一緒くたに意見を出しながらみんなで考えるということになるかと思う。
委員:国土交通省方式にしろ総務省方式にしろ事務職員数で必要面積を出しているが、旧松井田町と旧安中市が合併したという事情もあり現在の職員数は適正かわからない部分もあるので、市の人口規模から必要な面積を出したほうがこれからはいいと思う。
会長:この算出基準は役職によって必要面積を分けて考えてもいるようだが果たしてこれでよいか、安中的なやり方もこれからの議論で考えていくのでもあるが、「よすが」としてこの基準で市は算出したのであろう。意見出しではこれにひっぱられないでよいとも思う。資料6によれば本庁舎の現在地は第1種住居地域の指定で、建蔽率、容積率があまり高くないなどの制約があるようだが、指定は群馬県が行うのかどうか。
委員:最終的には県で決定かと思う。用途地域は商業地域や工業地域、住居系地域などあるが、あちこちに色んなものがあると街並みとしてよくないとか、環境整備として建てられる建築物の規模をそれぞれの地域で決めている。用途地域のほか農業系の地域などの制約もある。現在地が第1種住居地域となっている経緯はわからないが、土地の広さに対してあまり大きなものは建てられないという状況かと思う。商業地域であれば大規模な建物が建てられる。
会長:用途地域の網掛けも変えることができるのかゆくゆく気になるポイントでもある。委員:職員数の関係で質問があったが、行政職520人、医療職120人の計640人、臨時職員と嘱託職員は計491人という議会の広報資料による報告があったようである。
委員:人口規模で役所の庁舎を決めたらいいのではという話は、庁舎に一番長く滞在しているのは市の職員だが、一人当たりどのくらいのスペースが必要か基準を示してい
るのが、国交省や総務省。大体全国の市町村の庁舎の面積を決めるときは、これにならって決めているというのが基本。そのなかで市側で市の職員がこんなにいらないとなれば庁舎面積も減るし、まちが発展していきもっと職員数が必要であれば増える、将来展望を見据えて決まってくるのであろう。その増減の判断にあたり人口規模も間接的に関わってくるのであろう。
会長:地方交付税交付金もそうだが、標準的な団体があって、それを増やしたり縮めたりで予算が決まってくるが、ベースとなる標準的な自治体の人口であったり、子ども、高齢者の数であったりで予算増減をしている。庁舎の建設にあたっても基準があって、それが職員数などとなっているが、これに拘泥される必要があるのか事務局と相談する。なにか質疑あれば引き続き受け付けるが、一旦休憩を挟んだのち次の議事をすすめる。(8分休憩)

(3) 庁舎に関わる現状と課題について
[事務局より資料No,8、9、10、11、12 により説明]
〈説明要旨〉
・現庁舎の概要(資料8)は、主に老朽庁舎(旧庁舎・中庁舎)の竣工年、経過年数、構造(RC(鉄筋コンクリート)造)、Is値、耐震性能ランクについて説明した。
・県内12市の竣工状況(資料9)は、安中市の旧庁舎が県内12市で一番古く、中庁舎は伊勢崎市の本館に続き5番目に古い旨を説明した。
・計画上の位置づけ(資料10)は、第2次総合計画、公共施設等総合管理計画、新市建設計画上での庁舎整備の位置づけについて紹介した。
・現庁舎の課題として考えられること(資料 11)は、耐震性の不足、老朽化(平成27年度〜平成31年度にかけて空調設備改修、ボイラーの更新等で約4800万円の修繕費がかかっているほか、雨漏りも発生しているなど)、市民利用への配慮不足(旧庁舎・中庁舎にはウォシュレット便座はなく、全体でも3割程度であるなど)、防災拠点としての機能不足(防災無線や情報通信機器が耐震性の低い旧庁舎にあるなど)、その他(老朽化対応や省エネ機能がないための維持管理コスト増など)が一例として挙げられることを説明した。
・耐震診断業務委託報告書の写し(資料12)は、一部を抜粋したものであるが、原本は会場に備え付けてある。旧庁舎、中庁舎併せて委託料として577万5千円を支払い調査した。それぞれ結果通知書記載の判定結果、耐震診断概要(Is値、耐震性能評価(性能ランク等、ランク上昇・下げ要因、上げ下げ後のランク)、調査状況写真などを説明、紹介した。

[質疑応答等]
会長:資料12の目次の見え消し部分は、今回資料から割愛したから線が引いてあるという理解でよいか。
事務局:目次の見え消し部分は、そもそも今回の検査対象となっていないため、調査をしていないから線が引いてある。更に今回調査している部分についても資料を割愛しているが、原本は会場内に備え付けてある。
会長:隠すというわけではないとのことなので、ご確認いただきたい方はご確認していただければということである。
委員:資料12について補足すると耐震診断業務は建築会社が行うが、群馬県建築技術センター建築物耐震診断判定委員会という国から認められている機関が建築会社の行った診断業務が正しいかどうかきちんと判断して出した結果であるため、他の会社に依頼すれば別の結果が出るというものではない。
 耐震診断は1次〜3次診断まであるが、1次診断は簡易的な診断で、2次診断でより詳細に、建物の一部をくり抜き強度や劣化具合を写真のとおり測ったりする。3次診断はもっと専門的で複雑な計算などするが、基本的には2次診断の結果を使っているのが現状。
 Is値が耐震性能があるかどうかの指標で、Iso=0.70 というのがあるが、一般の建物であると 0.60 である。0.60 以上あればまあまあ耐震はいいですということになるが、公共、行政の施設というのは、一般の建物よりも強くつくらなければならない。災害が起きた時に行政が先頭を切って市民の安全を守らなければならないなかで、その建物が先に壊れてしまうわけにはいかないから少し多めに、国の基準で決まっている。0.70 を下回ると耐震性能がないということである。
 X方向、Y方向というのは建物の南北方向か東西方向か、⾧手方向か短手方向かということで考え、旧庁舎はPH(ペントハウス)のY方向で 0.14 でほとんど耐震性能がない、他の階でも 0.70 に到達しているのは1つもないので、かなり耐震性能は低いということになる。
 耐震性能ランクのAランクは大地震が来たときに無傷ではないが、建物が倒壊する可能性はほぼないであろう、Bランク(0.60 以上)はある程度建物にひび割れなど出るが、崩壊する可能性は低いが、施設の機能が使えなくなる可能性がある、Cランク(0.30 以上 0.60 未満)は大地震が来たときに倒壊する可能性がある、Dランク(0.30 未満)は大地震が来たときに倒壊する可能性が高いということである。
 旧庁舎は数値でみると 0.30 以上のCランクだがそれぞれの建物の特徴を加味して、ランクを上げても下げてもいいのではというのが上昇、下げ要因である。大地震時に 頑張ってくれる大きな壁があれば上昇要因、スラブ(床部分)のたわみが 100cmで1cmたわんでいれば下げ要因、敷地が崖地、高台などの不整地であれば下げ要因な ど。それら加味してコメントのとおり「直上階に壁をもつ第2種構造要素の柱があり、又、コンクリート強度が、13.5N/mm2 未満であるため、(C3 ランクから)ランクを1つ下げてD1 ランクとする。」ということである。
 コンクリート強度が、13.5N/mm2 未満はかなり低い(弱い)ほうで、現在法律で決められている強度は 18N/mm2 以上。設計式においてもそれ以上のものを基本的には使う。60 年前のものでそれなりの素材(当時もいい素材もあったが)ということ。
 大地震については、現在の建築基準法で建物を建てる際の3段階の基準があるが第1段階として建物が通常の建っている状態で使えなくなることがないこと、例えば人やモノが載ったりするなかで、ドアが開かなくなるや床がたわむなどないこと。第2段階として建物が建っている間で一度くるかどうか(50 年〜100 年に一度)の中程度の地震(一概に言えないがだいたい震度5強、6くらい)、大型台風の後に、そのまま補修せずに使えるようにできること、第3段階は500年〜1000年に一度の大地震の際に建物が(壁にひび割れ、鉄筋が露出するかもしれないが)倒壊しないように、人の命を奪うことがないようにすることが設計法で決まっている。
 今回の診断結果は万が一の大地震が来たときに旧庁舎は潰れてしまう可能性が高いというもの。逆にいえば大きな地震が来なければ建ってはいるが、2011年の東日本大震災は500年に一度、1000 年に一度といわれている地震であったし、東南海でも大地震が来るといわれ30年、40年経っているが、それらが大地震である。今すぐ潰れるわけではないが、群馬は地震が少ないといわれているが断層もありそれが動くと大地震となる可能性もある。2011年の地震では群馬は震度5弱、5強の地震がきたが潰れてないが(多少補修などしたのだろうが)、それが中地震程度ということで、それ以上であれば潰れる可能性が高いということである、というイメージを持っていただければよいと思う。
委員:いずれにしろ旧庁舎と中庁舎はダメであるということか。
委員:大地震が来た時にAランク、Bランクであれば、建物の一部が壊れるにせよ潰れて、人が亡くなることはないだろう。Cランク、Dランクであれば建物が潰れる可能性があるという客観的な判断である。
会長:理論上、科学的には危険であるが、東日本大震災のときもひび割れなどあったかもしれないが、結果としてはたまたま潰れなかったという理解となるのであろう。
委員:鉄筋コンクリート(RC)造の寿命もある。建築基準法でも決められているが、中に入っている鉄筋が錆びると、建物の寿命と決まっている。コンクリートは強アルカリ性でpH(ペーハー)では14、上限の数値である。アルカリ性の高いものの中に鉄筋とか錆びるものを入れておくと錆びる(酸性になる)ことはない。コンクリートのアルカリ性は表面から中性化していく(pHが落ちていく)が、中まで進んでいくと鉄筋が錆びはじめる。鉄筋は耐震性能を保つために必要なので錆びてなくなってしまうと耐震性能は当然落ちる。それが寿命となり、計算式もあるが平均的に60年〜70年といわれている。資料12の12ページの写真にも中性化試験(コンクリートに薬品をかけて反応を試験)があるが、それほど中性化はしてないようである。24ページの鉄筋の写真では主筋径25パイとあるが、今鉄筋コンクリート造で使う鉄筋は異形鉄筋というもので、表面がでこぼこ、凹凸しているものである。60年前はその技術がなく表面がつるつるしている。鉄筋とコンクリートが一体化して機能を果たしているので、現在の建築基準法では異形鉄筋を使うこととなっている。
会長:ちょうどラーメンの麺がちぢれているほうがスープに絡むような、コンクリートとがっちり組み合わさるようなそんなイメージか。
委員:そうである。例えば鉄筋の錆びを止めるための補修をするような工法もある。鉄筋までのコンクリートを全部斫(はつ)り、新しいコンクリートを打てば、そこから60年くらいは錆びないであろうが、鉄筋自体が今の基準に適合していないという点では問題があるのもある。兵庫県南部地震で倒壊した鉄筋コンクリートの建物はほとんどつるつるの丸鋼を使っているのが多かったので、まあまあ危険と思われる。建物そのままで鉄筋を交換することもできるが、それでよいのかどうかも懇談会で委員の意見を聞いて判断することでよいのであろう。
会長:主筋径が25パイという太さはどうか。
委員:太さとしては問題なく、太いものを使っている。
会長:首都高で海砂を使っていて鉄筋を錆びさせてコンクリートが剥離し、落ちたとかという問題もあったが、写真をみると鉄筋も綺麗だがこの建築年代はそういう問題もあるのか。
委員:海砂は塩分を落とすが全部を落としきれず残ってしまい、コンクリートをアルカリ性から酸性にしていまい鉄筋が錆びるというのがあるが、群馬なのでわざわざ海砂を持ってくることはないのではないか。写真をみる限りでもおそらく川砂利、玉砂利を使っていると思われるので、塩分はないと思われる。当時は川砂利や玉砂利で川べりに転がっているものを使うことが多かったが、自然破壊になるのと、最近は足りなくなってきたので、山を砕いて砕石をコンクリートに使っている。
会長:東京オリンピック(1964年)の時に工事量が多く、原材料が足りなくなり急遽の材料を使ったところ、あとで大きなしっぺ返しがあったように記憶していたので、お聞きした。
委員:結局のところ、老朽庁舎は壊したほうがいいのか、耐震補強をするのがいいのか、資料だけだとよくわからないがどちらがいいのか。
委員:どちらでも大丈夫である。将来的にみて、壊して作るというのはほかの要因が強い。待合室が狭いなど市役所の機能が60年前、50年前に考えた社会情勢からかなり変わっている。情報化社会の進展や建築関係の法改正もある。一番大きいのは20年くらい前にバリアフリー法で建物には必ず身障者用のエレベーター、トイレを付けるなど決まっているが、それ以前の建物は当然気にせず2、3階建てでエレベーターがなかったり、あっても車イスに対応していないことなどがある。そういうものを新たに付けますとか段差をなくしますとかの工事や補強工事をするのであれば新しくしたほうがいいという考え方もあれば、がちがちに補強したものがみえてしまうが、安上がりでお金もないので、という考え方もある。あくまでも建替え一択ではないが、Dランクであれば建て替えた方がよく、Cランクは補強してもまだ使える、ということになる。
 普通の住宅やマンションは補強すればいいのだが役場庁舎は防災拠点となるということは重要な点。マンションや事務所、ビルを建てる時よりも新築設計時には2割から3割強めに設計する。通常の建物は1.2や1.3の安全率をかけるが高崎芸術センター、Gメッセ群馬など、学校も含めて基本的に公共施設は1.5の安全率をかける。大地震が来た時に、市庁舎が潰れてしまったら市民はどこを頼りにすればいいのか、そのことで役所の職員が右往左往しているのではダメですということ。国も合併特例債もだが、大地震が来ても壊れない建物を作りなさいという国の政策で援助している。それらを含め、建替えか補強か、委員で考えていただくかたちなのだと思う。
会長:どちらか、ゼロかイチかではなくいろいろな要因があるので、これから委員のなかで市庁舎の用途やどう使うか機能を考えていき、今ある庁舎と見比べたときに、どうなのかという話につなげていければと思う。
委員:合併特例債は令和8年(3月末)まで使えるとのことだが、使える金額、合併特例債でまかないきれるのかどうか、建物を建て終わってなければいけないのかなど情報あれば。
事務局:令和8年3月末までに庁舎が供用開始されていることが合併特例債の条件。合併特例債の限度額は現状では 36 億円あまり。
会長:全額というわけにもならなそうだが、庁舎の規模による部分もありそうなので、おいおいこちらも話し合えればと思う。
委員:現庁舎が建っている場所の敷地面積は。建替えの場合はどこまでの施設を新しい庁舎に入れることを考えて検討しているのか。
事務局:現庁舎の敷地面積は正確な数字が手持ちでないので、次回報告する。これから日程が進むのに当たって、どういう庁舎が必要か議論のなかで検討していくことになる。旧庁舎と中庁舎が老朽化していてほうっておける状態ではないためそこだけ対応するか、あるいはもっと機能を増やすかなどによって内容が変わってくるが、現時点で前提としていただけるようなものはない。
委員:資料6の報告書では、本庁舎と松井田庁舎を合体させる前提で庁舎面積も考えていたが、今回はゼロから考えるということか。
事務局:資料6の10ページの第8回の会議では役所の効率性、合理性の理想で考えれば一か所に機能を集中させるのがよいという原則論の一方で、広範な地理条件や松井田庁舎は比較的新しい建物であるから有効活用を考慮し、分庁方式を含めた検討を今後詳細に行っていくことが必要と、市の事前準備組織でも結論を出している。庁舎機能をどうするか、各庁舎が分散していて、どこを改修するかそのまま使うかなど種々の条件があるなかで、市民懇談会を重ねながら、複合的にご検討いただきたいと考えている。
会長:旧庁舎、中庁舎は耐震性の面からはあやしいという事務局の話で、庁舎が備えるべき機能は委員のなかで考えていき、機能に見合うサイズが決まってきた段階で、次にどうするか考える。物理的な庁舎の耐久性の部分と求める機能面が今の議論で一緒に走っている状況である。
委員:旧庁舎と中庁舎は何もしなくてもいいという状況ではない。耐震診断の結果からすれば、大地震が来た時に補強なりお金をかけてなにかしないと潰れてしまうということなので、その現状をご理解いただきたいというのが、今回の会議の趣旨と事務局はしているのではないか。建て替えるのであれば、どういう機能を入れようか、新しい場所にするか、補強するだけにしようかは、委員で今後議論するということであると思う。
会長:内覧の時間もあるので、後日でも追加質問などあれば事務局に連絡いただき、次回以降会議の場でも答えるなど透明性をもってやっていければと思う。

(4) 庁舎内覧
[事務局より資料No,13 により説明、内覧]
(内覧を希望しない委員はこの時点で退室した。)

〈説明要旨〉
・密対策のため、2班に分かれて配置図(資料 13)も参考にしながら建築住宅課職員の案内により庁舎を内覧いただき、耐震診断結果が出た箇所やひび割れ箇所、バリアフリーの観点などから確認いただきたい旨説明。

内覧箇所:旧庁舎望楼、議場、傍聴席、3階廊下、3階旧庁舎トイレ前、保健センター2階、2階旧庁舎トイレ(危機管理課前)、土木課前、当直室前、1階旧庁舎トイレ前、地下書庫、福祉課前、1階防災無線室前

[質疑応答等]
会長:質疑応答を予定しておったが、時間も押していることもあるので、本日は状況を把握、実態を観ていただくという目的は達成できたとして、質疑応答は省略して、全ての議事を終了したということで、事務局に進行を返します。

7 その他
次回の会議日程について
(日時:令和2(2020)年7月29日(水)午後6時30分から2時間程度)
(場所:安中市役所本庁舎3階 委員会室)

8 閉会(午後9時6分閉会)
事務局:これをもって第1回庁舎に関わる市民懇談会の会議を閉会とします。長時間にわたり誠にありがとうございました。
**********

■その後、現在までに第2回、第3回の会議が既に開催されました。あらましは安中市のHPで公表されています。

<第1回会議>
 日   時:令和2年6月23日(火)午後6時30分から午後9時6分まで
 会   場:安中市役所本庁舎3階 委員会室
 議論テーマ:現庁舎の現状と課題の把握
 〇第1回会議録PDFファイル( https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/soumu/kikaku/files/choushakaigiroku1.pdf
 〇第1回会議資料(13以外)PDFファイル( https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/soumu/kikaku/files/1choushasiryou1-12.pdf )
 〇第1回会議資料13PDFファイル( https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/soumu/kikaku/files/1choushasiryou13.pdf )

<第2回会議>
 日   時:令和2年7月29日(水)午後6時30分から午後8時22分まで
 会   場:安中市役所本庁舎3階 委員会室
 議論テーマ:市役所庁舎の機能・役割に何を求めるか
 〇第2回会議録PDFファイル( https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/soumu/kikaku/files/choushakaigiroku2.pdf )
 〇第2回会議資料@PDFファイル( https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/soumu/kikaku/files/2choushasiryou1.pdf )
 〇第2回会議資料A(各種事例からの視座)PDFファイル( https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/soumu/kikaku/files/2choushasiryou2kakushujirei.pdf )

<第3回会議>
 日時(予定):令和2年8月25日(火) 午後6時30分から2時間程度
 会場(予定):安中市役所本庁舎3階 第305会議室
 議題(予定):市役所庁舎の機能に何を求めるか(意見交換)
 傍 聴 人:10名(予定)

<第4回会議>
 日時(予定):令和2年9月予定
 会場(予定):会場未定

<第5回会議>
 日時(予定):令和2年10月予定
 会場(予定):会場未定
*********

■7月29日の情報開示で安中市企画課と面談した際、この問題についての現時点での当会としての考え方として「現在ある市役所の場所で、耐震構造に問題のある建物を特定し、必要な補強を実施すること。その場合、建て替えた方が多少コスト高でも公共施設としての防災機能を完備する必要があるため、安全優先の観点から、スクラップ・アンド・ビルト(同じ場所での解体・撤去・新築を伴う建て替え)が望ましい。既に、松井田庁舎、谷津庁舎を取得しているのと、今後の少子化や、コロナ後の行政の事務事業の在り方を見据えて、一極集中は望ましくなく、安中高校跡地への全庁舎統合を前提として新築は論外である」旨、伝えました。

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市役所の駐車場に隣接するタゴ51億円横領元職員の自宅。タゴに対する約24億円+遅延損害金の債権を直ちに行使すれば、市庁舎建替えのためにわざわざ合併特例債を使う必要はないはず。なお、タゴの債務履行の一部として、隣接するこの土地を、安中市に譲渡させることも十分検討に値する。

 とりわけ、現在、市役所の駐車場に隣接して元安中市都市計画課兼安中市土地開発公社職員だったタゴの配偶者の親族の土地のうえに、タゴの家が建っており、群銀への和解金103年ローンのあと82年分を残すこの時点で、このモニュメントのある現在の場所から移転することは、市民感情からしても到底容認できないはずです。

 引き続き、当会としても、この庁舎移転問題について注視していきたいと存じます。

【ひらく会情報部】

※関連情報「市庁舎建て替え問題についての報道記事」
**********東京新聞2020年7月27日 07時30分
市庁舎建て替え考える 安中でシンポ 安中市
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市庁舎建設の経緯や状況を説明する参加者=安中市で
 築六十年以上経過し、老朽化した安中市庁舎の建て替え問題を考える市民グループ「安中市まちづくりワンワンチーム」が、市民シンポジウム「まちづくりから考える市庁舎建設」の第一回を安中公民館で開いた。市民約二十人が参加し、既存の市松井田支所庁舎(旧松井田町役場)の有効活用などを話し合った。
 シンポは、市庁舎の役割や建設のあり方などをテーマに市民から提案してもらい、住民の立場から行政に提言するのが狙い。月一度のペースで十回を予定し、インターネットで動画配信もする。
 初回は同チームのメンバーが将来の人口予測や県内外の庁舎建設問題などを説明し、新庁舎建設の問題点を指摘。松井田支所の庁舎は建設が比較的新しく、非常用発電機も備えるなどの点から、同庁舎の活用による費用圧縮を提案した。
 参加者からは「大きな建物はいらない」「市民目線では、既存庁舎を活用していくことが重要」などの意見が出た。同チームの吉永真会長は「今はお金を防災や減災に使うべきではないか」と話した。
 市庁舎建設では、市が設置した市民懇談会や市議会特別委員会で協議している。一方、住民側でも「市庁舎建設を考える市民の会」と「安中市まちづくり研究会」の二つの市民団体が発足。両団体有志が一月、シンポ開催を目的に同チームを設立した。(樋口聡)

**********朝日新聞2020年6月27日 10時30分
群馬)市民、市庁舎の古さに驚き 安中市の建て替え問題
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古びた庁舎内を見学する委員ら=2020年6月23日午後9時1分、群馬県安中市安中1丁目、野口拓朗撮影
 築61年と老朽化した群馬県安中市庁舎の建て替え問題に関する市民懇談会の初会合が23日夜、市役所であった。委員らは会合後、東日本大震災でひびが入った壁などを見学。深刻な老朽化に驚いていた。
 懇談会には大学の教員や学生、商工会関係者ら委員15人が出席した。市側が、県立安中高校跡地への移転新築や現在地での建て替えといった諸案や、過去の耐震診断結果などの建て替え問題の概要を説明。委員からは「高齢化が進み、移動に苦労するので広さよりコンパクトで階数が多いほうがいい」「防災拠点として丈夫な構造が必要」などの意見が出た。
 会長には小竹裕人・群馬大社会情報学部准教授を選んだ。懇談会は10月まで5回開き、経費や機能などを踏まえた提案書を茂木英子市長に提出する予定。(野口拓朗)

**********毎日新聞2020年6月26日
庁舎の将来像考える 市民懇談会が初会合 安中 /群馬
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「旧庁舎」の塔屋を視察する市民懇談会のメンバーら=群馬県安中市で
 老朽化した安中市本庁舎の今後を考える市民懇談会の初会合が23日夜、同庁舎であった。10月下旬をめどに、移転や新改築などを含めた本庁舎の将来像を茂木英子市長に提案する。
 本庁舎は主に5棟で構成。このうち3棟は1981年5月以前の旧耐震基準で建てられている。市は2006年度に3棟のうち旧庁舎(59年築)と中庁舎(69年築)の耐震診断を実施。その結果、旧庁舎の耐震性は「非常に低い」、中庁舎は「低い」と診断された。
 05年築の庁舎に全部署を収容するのは不可能で、市は庁内に検討組織を作り、17年に「移転新築が最善」とする報告書を市長に提出している。
 懇談会は市民の意見聴取の場として設置。公募で選ばれた市民や学識経験者ら18人で構成する。初回は市側から庁舎の現状説明を受けた後、庁舎内を視察。「東日本大震災の際に庁舎と庁舎のジョイント(つなぎ目)部分が開いた」といった説明をメンバーは熱心に聞いた。【佐藤伸】

*********産経新聞2020年6月22日07:09
安中市庁舎のあり方検討 あす初の市民懇談会
 安中市は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3カ月近く延期していた「安中市庁舎に関わる市民懇談会」の初会議を、23日に市役所で開く。新庁舎(平成13年建設)▽旧庁舎(昭和34年建設)▽中庁舎(同44年建設)▽西庁舎(同39年建設)−で構成される市庁舎のあり方を検討する。
 多くの部署が入る旧庁舎と中庁舎は耐震面で大規模改修や補強の必要性が指摘されており、懇談会では、こうした現状を踏まえ、建て替えや移転などを含めたハード面や庁舎に求められる機能などソフト面での対応を幅広く議論する。
 メンバーは団体代表や有識者ら18人で、10月下旬には方向性をまとめて、茂木英子市長に提言する。
 市は庁舎建設基金を積み立てており、金額は令和元年度末時点で4億2700万円。

**********朝日新聞デジタル2020年5月11日11:00
群馬)庁舎老朽化 期限や財源に苦慮する自治体
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老朽化が激しい安中市役所の旧庁舎。右は築19年の新庁舎=2020年4月24日午後0時11分、安中市安中1丁目、野口拓朗撮影
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安中市役所の旧庁舎の床に貼られた粘着テープ=2020年4月24日午後0時6分、安中市安中1丁目、野口拓朗撮影
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外壁の傷みが目立つ安中市役所の旧庁舎=2020年4月24日午前11時25分、安中市安中1丁目、野口拓朗撮影
 大災害時に司令部となる自治体庁舎。老朽化した建物が大地震で倒壊、機能不全に陥ると危惧される庁舎もある。老朽化が著しい群馬県などの事情を報告する。
 人口約6万の安中市。安中1丁目にある市役所の中でも、鉄筋3階建ての「旧庁舎」は建てられてから61年がたつ。外の金属製雨どいはさびつき、クモの巣だらけ。庁内の天井には雨漏り跡がのぞき、はがれた床には粘着テープがはりつけられ、壁にはあちこちひび割れが。「東日本大震災の時に入りました。こんど大地震が来たら3階が落ちてくるかも。身の危険を感じながら仕事をしている」と職員。
 旧庁舎と連結している中庁舎も築51年、西庁舎は築56年。14年前に実施した耐震診断では、耐震性が低く、大規模な改修や補強が必要とされ、大規模地震での倒壊が懸念されている。
**********
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