【前橋市の官製談合体質】当会の公開質問に前橋市長から回答書届く!  前橋市の行政問題

■談合体質の根強い土壌をもつ群馬県ですが、なかでも県都であり中核市である前橋市と同じく中核市であり人口が県内最大の自治体である高崎市では、オンブズマンの談合疑惑度のランキングで常に全国トップを競っています。そうした中、官製談合事件が前橋市役所を舞台に発覚しました。起こるべくして起きたこの官製談合事件ですが、たまたま4月1日に当会は山本市長あてに次の内容の公開質問状を前橋市長あてに提出してありました。この経緯は次のブログ記事も参照ください。
○2021年4月9日:談合疑惑率100%の前橋市でついに摘発された官製談合事件!市職員逮捕で問われる市の自浄作用
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3298.html
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工事中の前橋市新議会棟改築工事現場


*****4/1公開質問状*****
                    令和3年4月1日
〒371-8601 群馬県前橋市大手町二丁目12番1号
前橋市役所
市長 山本 龍 様
TEL: 027-224-1111/FAX: 027-224-3003

          〒371-0801 群馬県前橋市文京町1丁目15番10号
          市民オンブズマン群馬  代表  小川 賢
          TEL: 027-224-8567(事務局・鈴木)/
             090-5302-8312(代表・小川)
          FAX: 027-224-6624

     市庁舎一部(議会棟)改築工事を巡る
     不可解な入札結果に係る貴見解問合せ

拝啓 日々益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
 弊団体は、行政およびその関連機関を外部から監視し、当該機関による権限の不当な行使ないしは不行使による一般国民への権利利益侵害、並びに税金を原資とした公的資金の濫費について、調査および救済の勧告を図る活動をしている民間団体です。その活動方法としては、行政事件に関わる住民監査請求や住民訴訟にまで及ぶことがあり、そのための情報の入手手段としては、住民等からの情報提供のほか、行政への公開質問や情報開示請求等を活用しております。
 さて、現在、前橋市議会の議会棟の建設工事が進行中です。これは2018年3月に策定した市庁舎周辺整備に係る基本構想を引き継ぎ、同年4月に設置された新議会棟整備検討委員会によりまとめられた基本計画に基づき、概算39〜45億円(約6,500u〜約7,500u)で7〜8階建て免震構造の新議会棟のほか、接続通路、外構、既存解体を含む工事計画として策定されました。財源等は、緊急防災・減災事業債(2020年度まで活用の充当率100%交付税措置70%)、防災対策事業債(2021年度以降活用予定の充当率90%交付税措置50%)で、交付税を除いた実質の市負担想定額は、約15億円〜約17億円とされていました。そして、新議会棟の4階以上の高層部に、議会機能を配置し、大空間である議場・傍聴席等は最上階付近に配置し、議場、委員会室、傍聴スペースを設け、議場フロアと委員会室フロアの分離を図るとしており、1〜3階の低層部には、行政機能を配置し、災害対策対応諸室、情報政策課及びマシン室は2階以上に配置されるとされています。
 そのうえで、新議会棟の建設にかかる3件の入札が、2020年7月15日に電子入札で実施され、以下の結果となりました。
 @工事名「市庁舎一部改築工事 建築主体工事」
  予定価格          2,880,270,000円
  調査基準価格/最低制限価格 2,649,848,400円
  落札価格          2,860,000,000円
  落札率             99.3%
   ※入札調書+審査書 ZIP ⇒ 202007151_kenchiku_kouji_choushosinsahyou.zip
 A工事名「市庁舎一部改築工事 電気設備工事」
  予定価格            506,210,000円
  調査基準価格/最低制限価格   464,521,366円
  落札価格            435,000,000円
  落札率             85.9%
   ※入札調書+審査書 ZIP ⇒ 202007152_denkisetsubi_kouji_choushosinsahyou.zip
 B工事名「市庁舎一部改築工事 機械設備工事」
  予定価格            745,000,000円
  調査基準価格/最低制限価格   685,400、000円
  落札価格            710,000,000円
  落札率             95.3%
   ※入札調書+審査書 ZIP ⇒ 202007153_kikaisetsubi_kouji_choushosinsahyou.zip
 当会が所属する全国市民オンブズマン連絡会議によれば、落札率95%以上は談合疑惑が濃厚であり、同90%以上は談合疑惑が推認されるという見方がなされております。
 また、前橋市は、全国の政令市を除く県庁所在地31市を対象とした談合疑惑度ランキングで、2016年度に落札率98.2%のワーストを記録し、前年の2015度も97.3%で福島市に次いでワースト2位という不名誉な記録を残しています。
 この観点から、当会としては、上記@の議会棟改築工事の建築主体工事は99.3%という非常に高い落札率となっており、他方Aの電気設備工事では、最低制限価格を下回り、落札率85.9%となっていることに注目しています。一定のルールに基づき設定された予定価格をベースとして、適正に公平性、競争性が働いた場合、落札率は90%以下の範囲になるのが通例であると、当会では判断しています。
 つきましては、表記の工事について、当該自治体としてのご見解を確かめたく、下記のとおり質問をさせていただきます。
                              敬具

                記

【質問1】
 本件は、総合評価落札方式に基づき、落札業者が決定されたようですが、前橋市は、上記@の工事入札結果の落札率99.3%について、審査の過程で談合疑惑にかかる判断や評価を行いましたか? 行った場合は、その経緯と結果について、行わなかった場合は、その理由について教えてください。

【質問2】
 本件は、共同企業体(JV)での入札が認められていますが、上記@の入札では、2社のうち、1社は予定価格を上回っているとして、価格以外の評価結果が公表されていません。前橋市建設工事総合評価落札方式実施要領の第7条第2号に定める「(2) 前号に定める審査対象者のうち、入札金額が予定価格の制限の範囲内の者を対象に総合評価を行うものとする。」にもとづくようですが、価格と品質の観点から総合評価方式で選定するのであれば、なぜ第2回目の入札をせず、第1回目の入札で打ち切ったのか、その理由について教えてください。また、2番札の業者の価格以外の評価結果をなぜ公表しないのでしょうか?理由を教えてください。

【質問3】
 上記@の入札と異なり、上記Aの工事入札結果は、最低制限価格を3千万円近く下回った価格で落札されました。また、落札業者と2番札を入れた業者との価格差は僅か500万円となっています。したがって、価格以外の評価が注目されますが、Aでは「企業関係評価項目」および「技術者関係評価項目」ともに「優良工事の受賞」という項目があり、配点はそれぞれ3点及び4点で、合計7点とあり、価格点枠が75点、価格以外の評価点枠が25点であることから、価格以外の評価点枠の28%を占めていることがわかります。この価格以外の評価点の配点は、建築主体工事と設備工事で異なっていますが、それぞれの項目の客観的な評価方法は、公表されていますか?公表されていない場合は、その理由を教えてください。

【質問4】
 上記Aの入札では、前橋市建設工事総合評価落札方式実施要領の第7条第3号に定める「(3) 入札書の開札は、価格以外の評価点が決定した後に行うものとする。」に基づき、最初に価格以外の評価点が決定した後に行われたことになります。この場合、価格以外の評価点が1位と2位でそれぞれ17.652と11.310であり、1位と2位で6.342ポイントの差があります。このうち、上記質問3のとおり、「優良工事の受賞」の有無で4.4ポイントの差が生じています。「優良工事の受賞」への配点枠が、価格以外の評価点枠の28%を占めるほど、重点配分している理由を教えてください。

【質問5】
 上記@ABの開札日時は、それぞれ2020年7月15日の9時00分、9時02分、9時04分と2分刻みとなっています。入札種別はいずれも「電子案件」となっていますが、実際にはどのような方法、手順で開札をしたのでしょうか?また、前橋市建設工事総合評価落札方式実施要領の第7条第3号に定める「(3) 入札書の開札は、価格以外の評価点が決定した後に行うものとする。」に基づき、最初に価格以外の評価点を決定するわけですが、この価格以外の評価点の決定は、誰がいつどのように行うのでしょうか?

【質問6】
 本件入札当時の前橋市建設工事総合評価審査委員会の構成メンバー5名の氏名、職業を教えてください。

【質問7】
 前橋市では、2018年12月末に当時の副市長が更迭されましたが、その理由として、特定の業者との癒着が取りざたされていました。その後実施された本件入札では別の副市長が就任していたことになりますが、副市長という役職は、入札情報を事前に知りうる立場にあるのでしょうか?可能性の有無について教えてください。

【質問8】
 上記入札@ABのうち、最も予定価格の高額な入札@の落札率が99.3%であることから、当会として、官製談合の疑惑を払しょくできません。質問1と重複するかもしれませんが、前橋市総務部契約監理課では、このような限りなく100%に近い落札額について、談合もしくは官製談合の疑念を持ちましたか?そして、調査の必要を感じましたか? そうは思わなかったという場合は、その理由も教えてください。

 以上、よろしくお願いします。なお、回答については、大変勝手ながら、書面で2021年4月16日(金)までに郵送あるいはFAXにて上記弊連絡先まで折り返し送達いただければ幸いです。
 なお、何らかの事情によりこの期限までの回答が不能である場合は、大変お手数ではありますが上記弊連絡先までお伝えいただきたく存じます。

                             以上
**********

■山本龍市長は自身の4月7日午後6時過ぎのブログで「私はこの際、そのすべて再調査を行うべきと考えます。職員が適正な事務執行をされていると私は信頼してきました。しかし、その前提が崩れた今、改めて談合や情報漏洩の可能性について徹底的に精査します。」と断言しています。

 その決意の言葉を踏まえて届いた回答書が4月15日にFAXで当会事務局宛に送られてきました。さっそく内容を見てみましょう。

*****4/15前橋市長からの回答書*****ZIP ⇒ 20210415oskf.zip
前橋市契約監理課 Fax:0272433522 2021年4月15日(木)16:28 P001/004

                          令和3年4月15日

市民オンブズマン群馬
 代表 小川 賢 様

                    前橋市長 山 本   龍
                          (公印省略)

             回答の送付

令和4年4月1日付、市庁舎一部(議会棟)改築工事の入札結果への質問について、回答を送付いたします。

                   前橋市役所総務部
                   契約監理課審査契約室
                   TEL:027-898-6288
                   FAX:027-243-3522


=====回答=====
           回  答
【回答1】
 本市では、談合等不正行為やその疑いのある情報を入手した場合に、適正かつ円滑に対応するため、前橋市談合情報対応マニュアルを定めております。
 本件におきましては、入札執行前後において談合等不正行為やその疑いのある情報はなく、また、入札時に提出された入札金額の内訳書確認 においても、不正等を疑うようなものはなかったため、当該マニュアルに規定する対応は行っておりません。
 しかしながら、公共工事の入札に係る本市職員の令和3年4月7日の逮捕(官製談合防止法違反及び公契約関係競売入札妨害)を受け、落札率の高かった案件等について、調杏する予定でおります。

【回答2】
 本件は、地方自治法施行令第167条の10の2で規定される総合評価落札方式で実施した入札であり、「予定価格の制限の範囲内の価格をもって申込みをした者のうち、価格その他の条件が当該普通地方公共団体にとって最も有利なものをもって申込みをした者を落札者とする」ものです。本件は再度の入札を設定した入札となっておりましたが、第1回目の入札において落札候補者となる者があったため、その者を落札者と決定したものです。
 また、2番札の業者の価格以外の評価結果の公表しない理由につきましては、お見込みのとおりですが、今後、この扱いにつきましては、他市の状況等を調査し、検討していきたいと考えております。

【回答3】
 本市は、前橋市建設工事総合評価落札方式実施要領において、総合評価落札方式に標準型と特別簡易型の二つ方式を定めており、それぞれ価格以外の評価項目が異なっております。建築主体工事と設備工事とで評価点の配点が異なっているのは、この方式の違いによるものです。
 なお、総合評価落札方式における落札者決定基準については、地方自治法施行令第167条の10の2第4項の規定に基づき、あらかじめ学識経験者の意見を聴いて決定しており、当該基準における評価方法は入札公告にて公表しております。

【回答4】
 総合評価落札方式は、公共工事の品質確保の促進に関する法律の基本理念に基づき実施するものであり、その理念である「価格及び品質が総合的に優れた内容による契約による公共工事の品質の確保」を実現するため、建設工事を優秀な成績で完成した「優良工事の受賞」実績のある業者及び技術者を高く評価しています。

【回答5】
 電子入札案件は、群馬県と県内12市12町3村1団体が共同開発共同運営している「ぐんま電子入札共同システム」により入札を行っています。
 開札につきましては、電子入札であるため、契約監理課長を執行者として、地方自治法施行令第167条の8の規定に基づき、開札日時順に執行しています。
 価格以外の評価点の決定は、地方自治法施行令第167条の10の2第5項の規定に基づき、学識経験者から落札者の決定に際し改めて学識経験者の意見を聴く必要があるとの意見があった案件については、学識経験者の意見を聴いて決定しています。

【回答6】
 氏  名      職  業
石川 恒夫    前橋工科大学教授
木村 清和    群馬工業高等専門学校教授
先村 律雄    群馬工業高等専門学校教授
森田 哲夫    前橋工科大学教授
若田部純一    前橋土木事務所長
※若田部 純一委員の任期は令和3年3月31日まで。

【回答7】
 本市では、設計金額が2,500万円以上の建設工事及び設計金額が1,000万円以上の測量、建設コンサルタント業務等の入札は、前橋市建設工事等業者選定審査会要綱で規定する審査会に、指名業者の選定や入札参加条件の設定等を諮ることを定めています。
 副市長は、当該審査会の委員(委員長)であるため、当該審査会に付議する事項について、知りうる立場にあります。

【回答8】
 回答1のとおりです。
**********

■これでは質問内容との対比がよく判らないため、Q&Aのかたちにしてみました。

**********
【質問1】
 本件は、総合評価落札方式に基づき、落札業者が決定されたようですが、前橋市は、上記@の工事入札結果の落札率99.3%について、審査の過程で談合疑惑にかかる判断や評価を行いましたか? 行った場合は、その経緯と結果について、行わなかった場合は、その理由について教えてください。

【回答1】
 本市では、談合等不正行為やその疑いのある情報を入手した場合に、適正かつ円滑に対応するため、前橋市談合情報対応マニュアルを定めております。
 本件におきましては、入札執行前後において談合等不正行為やその疑いのある情報はなく、また、入札時に提出された入札金額の内訳書確認 においても、不正等を疑うようなものはなかったため、当該マニュアルに規定する対応は行っておりません。
 しかしながら、公共工事の入札に係る本市職員の令和3年4月7日の逮捕(官製談合防止法違反及び公契約関係競売入札妨害)を受け、落札率の高かった案件等について、調杏する予定でおります。


【質問2】
 本件は、共同企業体(JV)での入札が認められていますが、上記@の入札では、2社のうち、1社は予定価格を上回っているとして、価格以外の評価結果が公表されていません。前橋市建設工事総合評価落札方式実施要領の第7条第2号に定める「(2) 前号に定める審査対象者のうち、入札金額が予定価格の制限の範囲内の者を対象に総合評価を行うものとする。」にもとづくようですが、価格と品質の観点から総合評価方式で選定するのであれば、なぜ第2回目の入札をせず、第1回目の入札で打ち切ったのか、その理由について教えてください。また、2番札の業者の価格以外の評価結果をなぜ公表しないのでしょうか?理由を教えてください。

【回答2】
 本件は、地方自治法施行令第167条の10の2で規定される総合評価落札方式で実施した入札であり、「予定価格の制限の範囲内の価格をもって申込みをした者のうち、価格その他の条件が当該普通地方公共団体にとって最も有利なものをもって申込みをした者を落札者とする」ものです。本件は再度の入札を設定した入札となっておりましたが、第1回目の入札において落札候補者となる者があったため、その者を落札者と決定したものです。
 また、2番札の業者の価格以外の評価結果の公表しない理由につきましては、お見込みのとおりですが、今後、この扱いにつきましては、他市の状況等を調査し、検討していきたいと考えております。


【質問3】
 上記@の入札と異なり、上記Aの工事入札結果は、最低制限価格を3千万円近く下回った価格で落札されました。また、落札業者と2番札を入れた業者との価格差は僅か500万円となっています。したがって、価格以外の評価が注目されますが、Aでは「企業関係評価項目」および「技術者関係評価項目」ともに「優良工事の受賞」という項目があり、配点はそれぞれ3点及び4点で、合計7点とあり、価格点枠が75点、価格以外の評価点枠が25点であることから、価格以外の評価点枠の28%を占めていることがわかります。この価格以外の評価点の配点は、建築主体工事と設備工事で異なっていますが、それぞれの項目の客観的な評価方法は、公表されていますか?公表されていない場合は、その理由を教えてください。

【回答3】
 本市は、前橋市建設工事総合評価落札方式実施要領において、総合評価落札方式に標準型と特別簡易型の二つ方式を定めており、それぞれ価格以外の評価項目が異なっております。建築主体工事と設備工事とで評価点の配点が異なっているのは、この方式の違いによるものです。
 なお、総合評価落札方式における落札者決定基準については、地方自治法施行令第167条の10の2第4項の規定に基づき、あらかじめ学識経験者の意見を聴いて決定しており、当該基準における評価方法は入札公告にて公表しております。


【質問4】
 上記Aの入札では、前橋市建設工事総合評価落札方式実施要領の第7条第3号に定める「(3) 入札書の開札は、価格以外の評価点が決定した後に行うものとする。」に基づき、最初に価格以外の評価点が決定した後に行われたことになります。この場合、価格以外の評価点が1位と2位でそれぞれ17.652と11.310であり、1位と2位で6.342ポイントの差があります。このうち、上記質問3のとおり、「優良工事の受賞」の有無で4.4ポイントの差が生じています。「優良工事の受賞」への配点枠が、価格以外の評価点枠の28%を占めるほど、重点配分している理由を教えてください。

【回答4】
 総合評価落札方式は、公共工事の品質確保の促進に関する法律の基本理念に基づき実施するものであり、その理念である「価格及び品質が総合的に優れた内容による契約による公共工事の品質の確保」を実現するため、建設工事を優秀な成績で完成した「優良工事の受賞」実績のある業者及び技術者を高く評価しています。


【質問5】
 上記@ABの開札日時は、それぞれ2020年7月15日の9時00分、9時02分、9時04分と2分刻みとなっています。入札種別はいずれも「電子案件」となっていますが、実際にはどのような方法、手順で開札をしたのでしょうか?また、前橋市建設工事総合評価落札方式実施要領の第7条第3号に定める「(3) 入札書の開札は、価格以外の評価点が決定した後に行うものとする。」に基づき、最初に価格以外の評価点を決定するわけですが、この価格以外の評価点の決定は、誰がいつどのように行うのでしょうか?

【回答5】
 電子入札案件は、群馬県と県内12市12町3村1団体が共同開発共同運営している「ぐんま電子入札共同システム」により入札を行っています。
 開札につきましては、電子入札であるため、契約監理課長を執行者として、地方自治法施行令第167条の8の規定に基づき、開札日時順に執行しています。
 価格以外の評価点の決定は、地方自治法施行令第167条の10の2第5項の規定に基づき、学識経験者から落札者の決定に際し改めて学識経験者の意見を聴く必要があるとの意見があった案件については、学識経験者の意見を聴いて決定しています


【質問6】
 本件入札当時の前橋市建設工事総合評価審査委員会の構成メンバー5名の氏名、職業を教えてください。

【回答6】
 氏  名      職  業
石川 恒夫    前橋工科大学教授
木村 清和    群馬工業高等専門学校教授
先村 律雄    群馬工業高等専門学校教授
森田 哲夫    前橋工科大学教授
若田部純一    前橋土木事務所長
※若田部 純一委員の任期は令和3年3月31日まで。


【質問7】
 前橋市では、2018年12月末に当時の副市長が更迭されましたが、その理由として、特定の業者との癒着が取りざたされていました。その後実施された本件入札では別の副市長が就任していたことになりますが、副市長という役職は、入札情報を事前に知りうる立場にあるのでしょうか?可能性の有無について教えてください。

【回答7】
 本市では、設計金額が2,500万円以上の建設工事及び設計金額が1,000万円以上の測量、建設コンサルタント業務等の入札は、前橋市建設工事等業者選定審査会要綱で規定する審査会に、指名業者の選定や入札参加条件の設定等を諮ることを定めています。
 副市長は、当該審査会の委員(委員長)であるため、当該審査会に付議する事項について、知りうる立場にあります。


【質問8】
 上記入札@ABのうち、最も予定価格の高額な入札@の落札率が99.3%であることから、当会として、官製談合の疑惑を払しょくできません。質問1と重複するかもしれませんが、前橋市総務部契約監理課では、このような限りなく100%に近い落札額について、談合もしくは官製談合の疑念を持ちましたか?そして、調査の必要を感じましたか? そうは思わなかったという場合は、その理由も教えてください。

【回答8】
 回答1のとおりです。

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■このように山本市長の名義で前橋市からの回答書が届きましたが、作成したのは「前橋市総務部契約管理課審査契約室」であることがわかります。したがって、これを見ても、山本市長が自身のブログで強く吐露した決意は、今回の回答書では伝わってきません。

 質問1では、落札率99.3%であることから、いくら工事内容を正確に把握し、役所が手本とする国交省の赤本と呼ばれる積算ガイドラインを基に、資機材費や労務費を普通に見積もれば、役所が算出した予定価格は経験豊富な事業者であれば現実に推算可能とは言え、競争相手があれば、利益率をある程度下げてまでも受注したいという意欲が働くはずです。にもかかわらず、昨札率が99.3%と限りなく100%に近いことは、そうした競争原理が働いていなかった、すなわち、競争相手と応札価格を調整=談合していることは明らかです。

 質問2では、価格と品質の観点から総合評価方式を採用しているにもかかわらず、第1回目の入札で1者(JV)が予定価格を下回っているから、もう1者(JV)は仮に評価点が優れているとしても第2回目の入札に参加できないという市側の説明です。本来、競争原理を働かせるのであれば、第1回目の入札で予定価格に達しなかった応札者であっても、品質面での評価がよければ、再度札入れのチャンスを与えるのが妥当だと思われます。つまり、総合評価方式では、価格+品質の両面から優劣を数値化する工夫が必要なのではないでしょうか。つまり、あらかじめ応札各社の品質や実績等の評価を数値化し、その差が僅差であれば、たとえ1回目で予定価格に届かなくても、2回目の入札を実施して競争させるほうが合理的です。もっとも、今回の場合は、最初から2者が談合しているわけですから、2回目の入札をしても、せいぜい98%程度の落札率になってしまうことでしょう。

 質問3では、明らかに最低制限価格を下回った2者同士で、競争したことは明らかです。本来であれば、最低制限価格を下回らなかったもう1者に対して、2回目の入札をすべきところ、最低制限価格を下回った2者のうち、有料工事の受賞歴を持つ、市側に覚え目出度いほうが有利であることが分かります。こうしたところに、市側の思惑(贔屓の地元業者に受注させたい配慮)がちりばめられているわけです。

 質問4では、最初に価格以外の評価点が決められたあと、価格札を開きますが、「優良工事の受賞」という曖昧な理由が評価点に占める割合が大きすぎるのはなぜか、と質したのに対して、市側は平成17年4月に施行された「公共工事の品質確保の促進に関する法律」(通称「品確法」)を根拠として提示しました。品確法ではたしかに公共工事の品質は、「経済性に配慮しつつ価格以外の多様な要素をも考慮し、価格及び品質が総合的に優れた内容の契約がなされることにより、確保されなければならない」と規定されていますが、同第12条では、「発注者は、競争に参加する者に対し、技術提案を求めるよう努めなければならない。」とされ、公共工事の品質確保のための主要な取り組みとして、総合評価方式の導入・拡充を促しています。ところが、今回の新議会棟の建設工事では、設計・施工一括発注方式でもなく、地元事業者重視の地域維持型契約方式とも言えるもので、技術提案要素も見当たりません。逆に言えば、だから「優良工事の受賞」実績で優劣を付け易くしている観があります。

 質問5では、電子入札の場合、前橋市は契約管理課長のもとに入札を執行するとしており、前橋市建設工事総合落札方式実施要領の第7条第3号にもとづいて「価格以外の評価点の決定は、改札前に行う」としていながら、質問への回答では「地方自治法施行令第167条の10の2第5項」を引用しています。しかし、これは「当該落札者決定基準に基づいて落札者を決定しようとするときに改めて意見を聴く必要があるかどうかについて意見を聴くものとし、改めて意見を聴く必要があるとの意見が述べられた場合には、当該落札者を決定しようとするときに、あらかじめ、学識経験者の意見を聴かなければならない」と定めており、落札者を決める最終段階で行うもので、改札前にしているわけではありません。やはり、改札前の価格以外の評価点の決定は、前橋市契約管理課の裁量次第ということになり、官製談合の温床が残っていると言えます。
※前橋市建設工事総合落札方式実施要領 ZIP ⇒ sougouhyoukarakusatuhousiki.zip

 質問6では、前橋市建設工事総合評価審査委員会の構成メンバーを質したところ、前橋工科大学と群馬高専からそれぞれ2名ずつ教授が、それに群馬県前橋土木事務所長であることが分かりました。官製談合に染まりがちな群馬県の役人を加えているのは問題です。なぜ、群馬大学理工学部から起用しないのでしょうか。

 質問7では、副市長の関与の可能性について質しました。前橋市の回答として、本件入札を含め、前橋市による設計金額が2500万円以上の建設工事や、設計金額が1000万円以上の測量・建設コンサル業務等の入札は、「前橋市建設工事等業者選定審査会」で指名業者の選定や入札参加条件の設定等を諮っていることが分かりました。同審査会要綱の第3条では「審査会の委員は、副市長、公営企業管理者、総務部長、環境部長、農政部長、都市計画部長、建設部長、水道局長及び教育委員会事務局教育次長の職にある者をもって充てる」と定めており、「2 審査会に委員長及び副委員長を置き、委員長は副市長、副委員長は公営企業管理者をもって充てる」とあることから、予定価格は各部長クラスは全員知っていることになります。これでは、前副市長の倉嶋敬明のように、もともと群馬県で特定業者や業界との癒着が酷かった人物にとっては、おいしい役職に相違ありません。直ちに、前項の「前橋市建設工事総合評価審査委員会」に役割を統合すべきです。
※前橋市建設工事等業者選定審査会要綱 ZIP ⇒ shinsakai.zip

 質問8では、もっとも肝心の質問をしたわけですが、前橋市は質問1の回答どおりだとして、「前橋市談合情報対応マニュアルに定めた対応をしており、入札前後に談合情報の提供もなく、入札内訳書にも不審な点は確認できなかった」として、落札率の高さには無頓着です。今回の官製談合事件で前橋市の担当部署である契約監理課の課長補佐が逮捕されたのですから、対応マニュアルがまったく役に立っていないことは明らかです。したがって、落札率の高い案件について、「調査する予定でおります」としているのは、今までの事案を振り返って調査する予定なのか、これからの入札案件のことを対象としているのか、曖昧です。おそらく、調査する予定で終わってしまう可能性が高いと思われます。
※前橋市談合情報対応マニュアル ZIP ⇒ a04_dangoujyouhoutaioumanyuaru_r0304011.zip

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間もなく解体される前橋市議会棟
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4月18日から毎週日曜日にWOWOW開局30周年ドラマとして放送スタートの「華麗なる一族」の宣伝ポスター。旧市議会棟の議場をフィルムコミッションとして使用したと記してある
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隣りが新議会棟改築工事現場
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県庁31階から見下ろした前橋市庁舎と市議会棟改築工事現場の様子

■当会では今後も、群馬県内の談合状況の推移に関心を寄せてまいります。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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