第49回衆議院議員総選挙の投票始まる!…投票所一番乗りに与えられるゼロ票確認を初めて体験  国内外からのトピックス

■安倍・菅政治の総決算を問う4年ぶりの衆院選挙が10月19日に公示され、本日10月31日にいよいよ投票日を迎えました。筆者は、投票日に海外への出張が重ならないかぎり、なるべく期日前投票はしない方針ですが、いつも日が高く昇ってから投票所に行っていまいた。そこで、かねてから、一度は投票所に一番乗りをしてみたいと考えていたところ、今回、久しぶりの国政選挙を期に、決行してみることにしました。
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地元野殿地区の東野殿公会堂を使った安中市第十九投票所。


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あらためて持参した投票所入場券を確認。

 朝6時前に起床し、朝食をとってから、投票用紙とボールペン、そして記録用のカメラを持参して、地元の投票所である東野殿公民館に着いたのは、午前7時10分前でした。ちょうど東の空にかかった雲間から太陽が顔をのぞかせていましたが、雲が多く、気温も上がらないため、ポケットに手を突っ込んで、投票開始時間である7時を入口で待ちました。

 投票所の中では、既に準備が整えられており、地元から選出された区長OBら3名(男性2名、女性1名)が投票立会人として、長机を前に座って待機しており、入口から右手には来訪者の選挙人名簿の照合と衆院小選挙区議員選投票用紙の配布を担当する市職員4名が待機しており、左手には衆院比例代表議員選出と最高裁裁判官国民審査投票用紙の配布を担当する職員と、投票所全体の管理をする職員3名が待機していました。

 午前7時の時報と、地元の宗泉寺境内の鐘が鳴らされると、投票立会人3名のうち、中央に座ったSさんが起立して「ただいまから第49回衆議院選挙の投票業務を開始します。公正な事務の執行に心がけてください」と挨拶をした後、入場が許されました。

■はじめに入口脇に置かれたアルコール消毒液で手指の消毒を行った後、持参した投票所入場券を差し出そうとしました。すると、投票所管理者の市職員が、「はじめに投票箱の中を確認していただく必要がありますので、最初の方と二番目の方に立ち会って頂きます」と声を掛けられました。2番目に来られたカップルは、やはり筆者と同じく、投票開始に先立って、箱の内部を確認してみたいと考えられていたので、夫婦一緒を希望されていましたが、筆者が一番乗りだった為、ご主人の方が立ち会われることになりました。奥様のほうは残念そうにしておられました。「せっかくなのだから、3人一緒でもいいのではないか」と投票所管理者に申し出ると、「投票箱の中の確認は2名に立ち会って頂き、所定の用紙に確認した旨の書面をすることになっています」とのこと。

 そのため、そのあと、投票所管理者の市職員のかたが、小選挙区用、比例代表用、国民審査用のそれぞれの投票箱を開けて、内部に何もないことを、投票所一番乗りの筆者と、2番目のご主人に求めたので、ふたりで内部を念入りに、とくに上側になにか貼り付いていないかどうか、入念にチェックし、写真に記録しました。

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初めに小選挙区用の投票箱の内部確認の為、箱を開ける。
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小選挙区用の投票箱のゼロ票確認を完了。
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続いて比例代表用の投票箱の確認に着手。
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比例代表用の投票箱のゼロ票確認を完了。
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お仕舞に国民審査用の投票箱の内部確認を行う。
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国民審査用の投票箱のゼロ票確認を完了。

 3つの投票箱ともに、特に異常はみられませんでしたので、「OKです」というと、市職員のかたが、二つある鍵穴式の南京錠を再び取り付けて、カギを差し込んで閉めました。その様子を確認し終えると、指定の用紙に署名を求められました。

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これで3つの投票箱全部のゼロ票確認作業を終了。
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ゼロ票であることの確認書に署名を求められ署名した。この後2人目の方にも署名が求められ、ゼロ票確認手続きをすべて終え、このあと投票用紙が交付され、投票を済ませた。

 それが終わると、ようやく投票所の入場券を提出することになり、選挙人名簿での確認後、小選挙区用の投票用紙を受け取り、記入台で持参したボールペンで用紙に候補者の氏名を記載した後、投票箱に入れました。安中市では今回、一度使用した鉛筆は回収するとして、回収ボックスを設けていましたが、持ち帰っても構わないのだそうです。筆者は、鉛筆だとあとで改ざんされる恐れがあるため、かならずボールペンを持参して記入することにしています。こうすればコロナ対策にも貢献できるからです。

 続いて比例代表用の投票用紙と国民審査用の投票用紙を受け取りました。用紙の色が異なるので、投票箱を間違う恐れは少ないと思いましたが、仮に、投票用紙を入れる投票箱が異なっていても、用紙と記入内容が合っていれば有効となり、違っていれば無効になります。今回は、小選挙区用の投票用紙は1枚ずつ、比例代表用と国民審査用の投票用紙は一緒に手渡されるので、小選挙区用と比例代表用を取り違える間違いはなさそうです。

 また、比例代表と国民審査の投票用紙はそれぞれ色が異なるので、投票箱を間違えるおそれは少ないと思われますが、仮に間違っていても、投票用紙と内容が合っていれば有効ですので、あまり神経質になる必要はなさそうです。

 こうして、無事に投票所一番乗りを果たすことが出来ました。皆さんも早起きして一度は体験されることをお勧めします。

■あらためて、今回の第49回衆議院議員総選挙について、その背景や経緯を見てみましょう。

 前回総選挙は、当時の安倍晋三首相が「消費税増税分の、財源の使途変更」、「北朝鮮ミサイル発射実験問題への圧力路線」や「少子高齢化」などへの対応について国民の信を問うとして、2017年9月28日に「国難突破開催」と銘打って衆議院を解散し、同年10月22日に投開票が行われました。その結果、与党自民党が単独過半数を超える284議席、連立与党の公明党が29議席を獲得し、連立政権を維持する結果となりました。

 その後、安倍晋三は2020年9月16日に首相を退任し、後任の首相に菅義偉が就きました。菅は2021年自由民主党総裁選挙に立候補せず、党総裁として任期満了の2021年9月30日に総裁を退任。同年9月29日に岸田文雄が新総裁に選出されました。そして、岸田は就任同日の同年10月4日の記者会見で「今月14日に衆議院を解散し、19日に公示、31日に総選挙を行う」と表明しました。

 衆議院議員の任期満了年と同年に総選挙が行われるのは2009年以来、12年ぶりで、任期満了以降に総選挙が行われるのは、現行の日本国憲法下では初めてで、令和で最初の総選挙となります。さらに、公示日と投票日がいずれも仏滅。歴代の内閣は仏滅の選挙を避ける傾向でしたが、今回は、公示日と投票日がいずれも仏滅で、両日とも仏滅となるのは戦後2回目となります。さらに2020年に結党された立憲民主党と国民民主党にとって、初めての国政選挙となります。

 こうした節目のと勝手に位置づけて、かねてより関心のあった投票所一番乗りの体験を今回試みた次第です。各投票所の1人目と2人目の投票者が、投票所の責任者が開ける投票箱の中を見て、何も入っていないことを確かめることで、少しでも公正な選挙であることを確認し担保するこの制度は、「零票確認」、「ゼロ票確認」あるいは「空虚確認」などと呼ばれていて、その根拠は公職選挙法施行令第34条「投票管理者は、選挙人が投票をする前に、投票所内にいる選挙人の面前で投票箱を開き、その中に何も入っていないことを示さなければならない」の定めによるものです。

 自治体によっては、確認に立ち会った投票者に、確認したことを証明する書類に署名したり、時間を記入したりするよう定めているところがあり、安中市では確認したことを証明する書類に署名することになっていました。

 なお、期日前投票の場合は、初日の一番乗りが確認できるとされています。

 また、選挙区と比例区や、市長選と市議選など、複数の投票箱がある場合は、最初の投票箱を確認した人が2番目以降の投票箱も確認することになっているため、2番目の投票箱に別の人が先に投票しようとしても、最初の投票箱を零票確認した人が、次の箱を零票確認するまで待たされることになります。

 今回の投票所一番乗り体験では、小選挙区と比例代表、国民審査で投票箱が3つでしたが、安中市の場合、投票所管理者が、最初に順に3つの投票箱を開けてから、それらを全て1人目と2人目の投票予定者が確認し終わって、3つの投票箱が閉じられてから、はじえて投票権が配られ始めました。ですので、カップルで来られた3人目の奥様のかたと、おなじく午前7時の投票開始前に車で来られた4人目の投票者の男性のかたは、投票まで5分あまり待たされた形となりました。

 一度一番乗りを体験したので、今後はもう投票日に早起きをする必要ことは、早起きが得意ではない筆者にとっておそらくないでしょう。

■ところで、午前9時過ぎに地元の投票所に行った住民の話しでは、茂木市長がその親族と一緒に投票所に赴いたのを目撃したそうです。なぜか、市長の親族の方は紙袋を持参していたとのことですが、投票所の関係者に差し入れをしたのかもしれません。そうした行為があり得るのかどうかも分かりませんが、一緒に市長が同行しただけに、李下に冠を正さずという格言が思い起こされます。

 ちなみに、その直後に、岡田義弘前市長が投票所に足を運ぶ姿も目撃されており、くしくも現市長と前市長が、同じ投票所で顔を合わせた可能性もあります。

 安倍・菅政権と9年余り続いた自公一強体制の弊害が今後も続くことを国民が選択するのか、今晩の開票の行方が注目されます。まずは国民の権利の行使を自らの1票で実践しましょう。

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【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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