2009/10/30  0:18

世界は今…地上で最も暑くて熱い国のひとつ、ジブチ共和国(その6)  国内外からのトピックス

■主要都市間には舗装路が通じています。しかし、村落部に行く時には、多くの石や岩が転がる中にある荒れ道、もしくは土漠を走る必要があります。道端には時々ヒツジや山羊の死骸が横たわっているのを見かけます。雨季に時々発生する集中豪雨のため、涸れ川(ワジ)には鉄砲水が押し寄せて、石や大きな岩と一緒に動物たちが流され、溺れます。橋をかければよいのですが、コストが高いので、低地を横断している舗装路は、鉄砲水が出るたびに寸断されます。

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雨季に時々雨が降ると、土石流となって岩石や土砂が谷間から流れだすので、道路もダメージを受ける。そのつど、重機で取り除き整地するが、雨季に再びダメージ、の繰り返し。主要道路のあるワジの上流に砂防ダムを造れば、しばらくしのげるかもしれない。八ッ場ダムの予算規模なら、ジブチの国中に砂防ダムが造れるはず。


 水の通り道であるワジは、地下水脈として、人や動物たちの水源という一面も持っており、ワジ付近に浅い穴を掘れば、そこに水が湧いて溜まるので、伝統的井戸と呼ばれるこの穴から人々は生活水を汲み上げます。最近では、アメリカが太陽光電池による動力システムを援助で導入しています。

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ワジ(涸れ川)のほとりの生活井戸。ポンプは手動だが、最近、動力源に太陽電池を使ったシステムが試験的に導入されている。

 山間部のロンダが紀元前から存在したのは、村にただ1か所ある水源です。どんなに乾燥が続いても、水が絶えることはないということですが、1日200リットルも水を使う日本では想像できないほどのわずか、1日数リットルという少ない水で人々は水源を大事に使っています。

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ランダ唯一の水源。

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ランダの唯一の水源からの導水路。

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水汲みと水運びは子供たちの日課。

 水の確保が難しい地方の道路の沿道には、プラスチックの容器があちこちに並んでいます。日本政府がユネスコと協力して寄贈したものです。この容器には、定期的に給水車で巡回して、水を補充し、近隣の住民や、道路を通行する人たちの水の補給場所として利用されています。

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日本の日の丸とUNICEFのロゴの入った水色のプラスチック製ドラム缶が、ところどころ道端に設置してある。

■ジブチはこのように、非常にユニークな国ですが、ソマリア沖海賊対策に日本が関与しなければ、これほど注目されることはなかったことでしょう。

 日本の終戦直後のような助け合いのコミュニティが今でも存続しており、人々は非常に親切です。

 治安も、他のアフリカ諸国に比べると、非常に良いほうだと言えます。服装は粗末に見える子どもたちも、屈託ない笑顔を見せてくれます。

 放牧と最新鋭港湾サービスの両面で、多様性を持ったジブチの今後の発展が期待されます。

【ひらく会情報部・海外取材班・この項おわり】
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