2009/12/13  23:56

秘密のヴェールに包まれていた閉鎖都市ウラジオストク・・・現在の実態(その7)  国内外からのトピックス

■ロシアの食べ物と言えば、やはりボルシチです。ボルシチの具にはいろいろな野菜や肉や卵など多種多様な食材が使われ、あたかも日本の具沢山の味噌汁のようです。食材の組み合わせでいろいろなボルシチがあります。このほか、赤カブなどの野菜サラダも種類が豊富で、ぺルメリという一口水餃子など、味もさっぱりしていて、日本人にもよく合います。

 市内には、ロシア料理のほかにも、イタリア料理、ドイツ料理、フランス料理、中国料理、韓国料理、そして数は少ないものの日本料理店もあります。

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ボルシチとぺルメリ。ウオッカはロシア料理に欠かせない。

■街のあちこちには、24時間営業のいわゆるコンビニエンス・ストアがあります。しかし、日本で見かけるチェーン店の名前は見当たりません。すべてロシア資本です。内部の品揃えは、かなり豊富で、とくにウオッカをはじめとする酒類は、豊富ですが、日本のコンビニに比べると、店内は狭く、品揃えやディスプレーも今一つです。でも、33年前に訪れたソ連時代の店舗に比べると、クリスマスのイルミネーションが飾ってあったりして、隔世の感があります。

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グム百貨店に↑クリスマスの飾りものを買いに来た親子連れ。

 何しろ、夜には外気温がマイナス15度に下がり冷凍庫同然ですが、もちろん建物の中は20度C前後に暖房されているため、冷凍のショーケースで肉や魚が売られています。面白いのは、日中、屋外で営業しているホットドッグなどの屋台です。なにしろ、日中でもマイナス10度程度になるため、商品が冷凍品にならないように、断熱材で保温した容器に入れて売っています。

■ウラジオストクの経済には中国が大きく関係しています。事実、中国国境までは60キロしかなく、山の上のアパートでは中国のテレビ放送も受信できるところがあるとか。また、韓国も現代グループが巨大ホテルを営業するなど、力を入れています。

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金角湾を望む高台にそびえる現代ホテル。シングル1泊2万円以上。

 一方、日本とはソ連崩壊直後の90年代に一時盛んとなり、前述のとおり1991年に新潟、1992年には秋田・函館と姉妹都市提携が行われたり、ウラジオストクのテレビ局に、テレビ朝日など日本の民放各社も駐在員を置いた時期がありますが、現在はNHKだけとなっています。

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街角風景。

 その後、2000年代になり、中古車ビジネスを通じて再び経済的な関わり合いが強くなりましたが、最近、ロシア国産の自動車振興のために中古車に対する関税が大きく引き上げられてからは、新たな分野での取引を模索する動きが台頭しつつあります。帰路、新潟への飛行機にはそうした新たなビジネスチャンスを求めて、日本を訪問するロシア人の若いビジネスマンらがたくさん乗っていました。皆、日本語が堪能で、東京はもとより、日本のあちこちに行ったことがあり、日本に関する知識の豊富なのには驚かされました。

■異なり、日本では経済不況のため、今夏のウラジオストクへの観光客は壊滅的な減少を示しました。そうした状況下でも、日本人の若い世代でウラジオストクを訪れる人はじわじわ増えているそうです。方言や訛りのないロシア語は、ロシアやCIS(旧ソ連邦諸国)で問題なく通じるので、わざわざモスクワに行かなくても、身近なウラジオストクで学べるからです。

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ホテルの受付にある時計。首都モスクワとの時差はなんと7時間。ロシアの広さを痛感させられる。

 北方領土返還交渉をはじめ、サハリンの天然ガス開発を巡るロシアの横暴など、ロシア政府の対応は旧態依然とした体質を残していますが、すくなくとも民間では、遠いモスクワよりも、身近な日本に親しみを抱くロシア人は大勢いることは確かで、APEC開催を契機に、ウラジオストクと日本の交流は、政治的に安定が続けば、今後さらに盛んになることは確実と思われます。

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前菜はサラダが定番。新鮮野菜には事欠かない。

 ウラジオストクの様子については、今後も機会があればご報告します。

【ひらく会海外取材班・この項おわり】
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