2010/4/13  23:53

ウラジオストクの短い春(その2)  国内外からのトピックス

■今朝は一転して大雪になりました。当地のロシア人の言うには、今頃、これほどたくさん積もるのは珍しい、とのことです。

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 その雪も、昼過ぎには止んで、青空となり、春の日差しが差し込むと、またたく間に解け始めました。金角湾がくっきりと見わたせます。

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■ところで、金角湾にあるウラジオストク港の昨年度2009年1月から12月の貨物取扱量は620万5200トンでした。これは前年比4.9%増加です。現在、同港の貨物取扱量全体でトップを占めるのは金属製品やコークス等の輸出貨物です。

 ウラジオストク港ではこれまで、中古輸入拠点として大量の自動車貨物を扱ってきました。ところが自動車輸入関税引き上げ後、中古車の輸入量が激減言してしまいました。同港ではそれに代わる新たな貨物の確保が急務となっています。

■その一つの可能性が穀物です。最近のロシアでは穀物の収穫量が安定してきており、輸出余力が生まれたため、極東地域でも年間400万トンの穀物を東アジアや東南アジアに向けて輸出しようという計画が浮上しつつあり、そのための積出港としてウラジオストク港に穀物ターミナルを設置しようという動きがあります。

 ロシアでは、小麦・大麦などの穀物は、秋から冬にかけての香水を効果的に利用する目的で、春撒きと別に秋撒きがあります。春撒き、秋撒きともに収穫時期は夏となっています。

■ロシアでは、9700万トンの穀物が収穫された2009年に続き、2010年にも9000万トンを超える穀物の豊作が見込まれています。なぜなら秋撒き作物の播種面積が1800万ヘクタールに達しており、もしこれから春撒き作物の播種面積が前年より縮小しても、2010ん面の播種面積は合計で4800万ヘクタール以上となり、これだけの播種面積があれば、2010年の穀物収穫量は9000万トン以上になると予測されているからです。

 一方、ロシア連邦政府では、近年国家が市場介入によって買い付けた穀物が余剰在庫となり、穀物倉庫の保管能力不足が深刻な問題になっています。

■そのため、今年の豊作の収穫前に、在庫穀物のうち、300万トンを輸出向けに販売する必要がありますが、穀物の国際市場価格は、販売対象となるロシアの在庫穀物の買い付け価格よりも低いレベルにあるため、備蓄穀物を販売するたびに差額分の損失が生じます。その損失は国家予算から支出される金額で補てんすることになります。

 しかし、そのための予算は50億ルーブルとされていますが、市場価格がトン当たり180ドルとすると、せいぜい200万トン程度の輸出補てんしかできず、到底全量を輸出でさばける余力に乏しいことが指摘されています。さらに生産地から積み出し港までのコストとして30から50億ルーブルの補てんが必要になるそうです。

【ひらく会・海外取材班】
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