2010/4/22  15:00

選挙報道から分かる群馬テレビの偏向性と岡田市長の二枚舌インタビュー  安中市長選挙

■4月11日投開票の安中市長選から早くも11日が経過しました。開票時には当会事務局長は国外に居たため、当会会員の方が、選挙速報番組を録画しておいていただいたので、先日、それを拝見する機会がありました。当会の事務局長の話では、15日の午後、ウラジオストク空港のロビーで昭和村の加藤村長と話したときに、村長は選挙結果に非常に関心を持っていたそうです。特に、富岡市の岩井候補とは以前からの知り合いだそうで、前回会ったときには「今度の選挙は厳しい」と言っていたことから、今回の富岡市長選の結果を当会事務局長から聞いて、たいそう驚いていましたが、安中市とみどり市の開票結果には、あまり関心を示さなかったそうです。

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 安中市の首長選挙の場合、マスコミは、日本経済新聞社を除き、全国紙、地方紙ともに地元に記者を派遣して、旺盛に取材を行います。テレビ局としては、NHKがたまに首都圏ニュースで流すことがありますが、通常はもっぱら群馬テレビが、選挙期間中に、半日ほど各候補者の選挙カーのあとを追って、遊説の模様など選挙風景を取材します。

 そして、投開票日の昼ごろになると、各候補者の事務所にカメラクルーを乗せた放送車を横付けして、夕方までに候補者の当選インタビューに備えて、機材をセットしておくのです。この場合、候補者が多数ですと、あらかじめ出口調査で見通しをたてて、得票数が少ないと見込んだ候補の事務所には、放送クルーは派遣しません。今回は、富岡市とみどり市と同日の投開票のため、群馬テレビのスタッフは全員が各市に出払って取材に当たったと見られます。

■群馬テレビは、地元では「群テレ」とよばれ、本社は前橋市上小出町三丁目38番地の2に所在する株式会社です。代表取締役社長は新井啓允氏で、1970年(昭和45年)2月16日設立、2008年3月31日時点の資本金は9億6864万1千円、売上高は23億6250万1千円、従業員数78人で、主要株主は、群馬県15.06%、群馬土地株式会社8,18%、前橋市5.38%です。

 群馬県の政財界に肝入りで設立されましたが、これを反映するかのように、マスコミ関係では、とくに地元の上毛新聞と読売新聞との関係が深いようです。したがって、その報道姿勢には偏向があると指摘する声は少なくありません。

■さて、4月11日(日)午後8時から10時にかけて放送された群馬テレビの恒例の選挙速報の番組の模様について、見てみましょう。番組のテロップによると、群テレのスタジオに登場したのは次の3氏でした。

ゲスト 増田 正 教授(高崎経済大学)
解 説 萩原有紀(群馬テレビ報道部)
司 会 吉田 学

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 録画ビデオでは、午後9時ごろ、当選が確定して、喜びに顔をほころばせた岡田候補の登場シーンが冒頭に登場します。なお、テレビの前の茶の間の声は赤字で示してあります。

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【岡田候補】皆様、このたびは大変お世話になりました。ここに皆様のご尽力によって、二期目の当選の栄誉を与えていただきまして、心から、感謝と御礼を、申し上げます。私は、このたびの、勝利、結果につきましては、市民の皆様の勝利、市民の勝利である。確信をいたしております。それは私は、1日たりとも、選挙運動はしてこなかった。(えっ?去年から新聞折込みがしょっちゅう入れてあったけど、あれはいったい何だったんかい)それまでの4年間の、その…足跡(あしあと)を、どう評価していただけるのか。そこを、市民の皆様に、冷静に、ご判断賜りたい。こういうことで、こういう思いで、一切、挨拶回りだとか、お願いだとか、いたしません。街頭で、4日の告示以降、10…3箇所ぐらい、1日に15箇所ぐらいっていうこともありましたけども、そのぐらいの街頭から、市民の皆様に、これまでの行政の流れ。この流れを、変えなければ、市民行政は確立できない。そういうことで、一切の選挙運動は、いたしませんでした。(元校長に後援会長を頼んだり、公示前に地元のご婦人方に電話で支持を依頼したのは選挙運動じゃなかったんだ)ここに、良識ある、市民の皆様の、こころを、結果に、繋げていただきましたことに対しまして、高いところからまことに恐縮でございますけれども、最大の感謝を申し上げる、次第で、ございます。

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【司会】見事再選を果たしまして岡田さんの喜びの声をお聞きしていただきましたけれども、あらためていかがですか。

【解説】街頭演説を10数箇所でこなしてきたというようなことをおっしゃっていましたけれども、座談会や決起集会をしない、告示日の出発式のみという形で、支持者の皆さんには、なるべく負担を掛けない選挙にしたいと、動員型の選挙は好まない、というようなことも明言されていまして。(えっ?地元の野殿地区じゃあ、60過ぎの初老の爺さんが、セイネンブチョーに任命されるなど、一斉動員かけて、動員型選挙そのものだったんだけど、本人は群テレにそんなこと言ってるの?呆れた)全市的にですね、かなり細かく遊説をされていました。あの、選挙戦最終日のきのうも、合併した松井田地区。こちら、商店街を歩いて遊説をされて、そうしますと、あのう、表に、あのう、どんどんどんどんと、人が、皆さん出てくるんですね。そしてあのう、握手を交わすような場面というのが見られまして、あのう、これまでの市長選挙でも、あの、4人の選挙がたった前回の市長選で、この岡田さんは、この松井田地区で、かなり票を獲得したというようなことも言われているんですね。で、この4年間の評価というものも、この選挙戦終盤の松井田地区での様子を見てますと、あのうまあ、かなり住民の皆さんからの信頼も厚いなというのは、そのう、見ていて感じました。(えっ?これってかなり偏った見解なのでは。だって、高橋候補も旧安中市街地を最終日に歩いたって言うから、それも見たんでしょ?)

【司会】4年前、前回11583票で、今回14600票ですから、3千票近くね、この、得票を2年前から拡大したということで、また、市民の受け皿ということにもなりましたが、果たして先程のインタビューにもありましたけれども、いろいろなほんとに課題、医療の充実ですとか、老後を何とかして欲しい、ほんと切実なメッセージが寄せられましたけども、その中であえて萩原さんが今後、岡田市政が取り組むべき課題というのは、まず最初に何が挙げられるでしょうか。

【解説】そうですね。医療の問題で言えば、医師不足で非常にこの公立碓氷病院の改革改善ですね。これがひとつの大きな問題として挙げられると思います。この公立碓氷病院は、平成17年に泌尿器科の常勤の医師が不在になりまして、その後、合併してから平成21年が整形、また眼科、内科とですね、相次いで常勤の医師がゼロになりました。非常勤という形になりました。で、非常勤という形になりますと、手術も出来ないと。病院内でですね。ということで患者数も大幅に減少しまして、財政の事情も悪化していると言われています。病院では、集中改革プランというものも策定しまして、平成26年ごろまでには、どうにか収支のバランスなども、効率化の方向にもっていきたいと取り組んでます。あとは医師不足ということですので、碓氷病院には医師を確保するための政策が必要です。今年度から、医師の手当てなども改善をしたり、また退職職員を補充しないなど、人件費の削減などにも取り組んでいます。また患者さんに出す給食の調理部門ですね。これを外部の業者に委託したりですとか、そうした病院以外の改革、環境の整備、そういったものにも取り組んでいます。岡田さんも、今回再選されましたけれども、整形、眼科の医師確保にも、今後また取り組んで行きたいというようなことで、おっしゃっています。(おっしゃったことを鵜呑みにするんではなく、言行不一致の二枚舌の経歴も調べたはすでしょ?)

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【司会】増田さん、この国のガイドラインでとにかく2009年度から公立病院が、黒字にしなさいという形でガイドラインが示されていますが。

【ゲスト】公立病院のそうした例もありますが、まあ一自治体で全て改善できるわけではないと思いますが、しかしここに重点を置くということが重要なことですから、喫緊の課題ですね。

【司会】そうですね。まず碓氷病院を、こうね、経営をうまく乗せていこうと、それが大事な課題だと、さきほど萩原さんの話にもありました。

【解説】先程、インタビューの中で松井田地区の住民の方が、高齢者の足の確保にも取り組んで欲しいというような事をおっしゃっていました。そういった意味で、4年前にこの松井田地区は合併して安中市となったわけですが、この松井田地区、行ってみると、非常に山間部が多いんですね。で、坂道も多い中、現在の状況、この公共交通がどうなっているのかということを見てみますと、安中市役所とこの松井田の支所を結ぶ路線バスは1本だけなんですね。今。日曜日なども運休してしまうような状況になっています。多くの、この部分が、空白地帯というふうな形になっていまして、一方安中地区には6つ、市の補助金が出ている乗合バスがありまして、松井田地区の皆さんも乗合バスなどを導入することを希望する意見も非常に多く上がっています。市の方で現在どういう状況になっているのかといいますと、平成20年度から、今、公共交通の体系の問題については見直しの事業を進めているところです。今年度中には予算計画を策定しまして、運航時間が決っている路線バス。これとまた予約を受けて運航するデマンドバス。こういったものを組み合わせた新しい安中の交通体系を作っていこうというようなことで、今、検討が進められているところなんですね。ですから、今後も、試験運航などもしたいと市の方では平成23年度までにやっていきたい、というようなことも言っていますけども、新たな取り組みとなります。

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【司会】やはりその山間部との合併ということで、やはりどうしてもこの公共交通体系の問題というのは切っても離せない課題でありますよね。

【ゲスト】そうですね、コミュニティバスというのは必ず赤字になりますし、それでその代替策としてのデマンドバスというのはかなり拡がってきているとは思うんですけれども、人口まばらな地帯に走らせるということで、なかなか収益には結びつかないと。そこで考え出された手段だと思います。まあこれ、細かい、これも収支を見ながら、そして地域の需要を見ながら運行させる必要があるのでなかなか難しいですね。

【司会】そうですね。このあたりも大変な課題と言えそうです。そして、公開討論会でも出ましたが、安中高校の跡地、これもかなり、市民の関心が集まっているんですよね。

【解説】そうですね。この安中高校というのは、安中市役所のすぐちかくにあります。この安中高校というのが平成20年の3月、2年前ですね。高校の再編などで、安中総合学園高校に統合されまして、廃校となりまして、今、その活用方法をめぐっていろいろな議論が出されているところです。21年度には、地域住民ですとか、学校の関係者、また有識者からなる検討委員会というものを立ち上げまして、いろいろな利用法について検討してきました。ただ財政上の問題もありますんで、基本計画を見直して、どういった形で活用していくのかというのがまだ結論が出ていないんですね。(報道部記者さんだったら、この件も選挙前のパフォーマンスだったことご存知なのでは?)クリックすると元のサイズで表示します

【司会】どこも学校問題というのは、有効利用策というのが、含まれますよね。

【ゲスト】ほっておくとただ劣化するということで、何かに使いたいけれど、学校というのは特有の構造があるので、図書館とか直ぐ出来るが、なかなか難しいですね。

【司会】さて続いて、まだ課題がありますか。安中については、これをこうすべきだというような課題としては。

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【解説】そうですね。信越線の延長運転ですとか、また富岡製糸場と同じように世界遺産登録を目指している眼鏡橋とか、いろいろな観光資源がありますけれども、これをうまく開拓して、観光客を増やしていくための取り組みというのも今後の課題になるかと思います。来年度、ディスティネーションキャンペーンで観光客を誘致してゆくのもある程度必要ですけれども、どれだけ安中市によってもらう取り組み。要するに、富岡製糸場は世界遺産なので、眼鏡橋などは、これもひとつ安中市の魅力ではあるんですよね。富岡製糸場に行った方が、眼鏡橋に寄ってもらって、また、その眼鏡橋にいったあと、安中市にある温泉であるとか、いろいろな観光資源、こちらに観光客を振り向かせるための、そういった一段の取り組みというのものは、今後の課題になると思います。

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【司会】増田さん、でも6月からまた高速道路が上限料金制になるとか、あくまで通過されない施策というのが必要ですよね。

【ゲスト】繰り返し来るという、長野県は北海道についで観光客が多いんですけど、それは要するにいろんなことがあると思いますが、そこにリピーターがいるということですね。これは高速道路の影響で、若干日帰り客が大幅に増えていることなんですが、大幅に増えているということですけども、群馬県が距離的に首都圏に近いということで、若干うまく、群馬らしく止まらせるのが難しいことがある。

【司会】安中ですと隣に軽井沢という大観光地がありますから。それとの、関連で、安中、富岡に共通する課題といえます。さて、続いて安中市長選の岡田さんのインタビューが入ってきました。

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【リポーター】今のお気持ちをお聞かせいただきたいんですけども。

【岡田候補】お気持ちといわれてもですね。特別なことはございません。自分自身、はい。

【リポーター】あらためて選挙戦を振り返られましてどのような選挙でしたか?

【岡田候補】いやあ、あのう、ボクのほうは、全く、選挙らしい選挙、しませんでしたから。はい。(確かに今回は怪文書が一回しか出なかったよね)

【リポーター】行政の改革について岡田さんから見てどんな感想ですか?

【岡田候補】さきほど、もうしあげまして戴きましたように、24時間フルタイムという、この行政、をですね、先頭に立って、それで職員をぐいぐい引っ張ってきたと。それで、改革改善すべきとこは、徹底的に、指示を出し、そうしたことが市民の皆様が、よしとしたと、こういうふうに、思って、おります。

【リポーター】一期目の課題と言うのもご自身でかなりみえてきたところもあるとおもうんですが、1期目を踏まえて2期目はどんなあふうに市長として舵をとられるんですか?

【岡田候補】ははーん、これはご案内のように、100年に1度といわれる大不況下の経済状況でございますから、努力しても報われない方々に、しっかりと行政の、暖かい光を、すべて、届く、そういったきめ細かい、行政に、進めなければならない。こういうふうに考えております。

【リポーター】あらためてまして、投票率が53%台と低かったんですが、このあたりについては?

【岡田候補】これは、ボクもちっと、この事務所へ8時に入ったんですが、あのう、やっぱり、いま申し上げましたように、100年に1度と言われる、経済大不況ですから、その、恵まれない方々が、失望しているものと、市政や、行政に失望しているものと、思っております。(ということは自分の責任ということになるんだけどね)

【リポーター】あらためて、安中市、どんななふうにこう進めて行きたいと思いますか?

【岡田候補】教育、文化、観光、農工両善政策を進めたいと考えております。はい。

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【司会】再選を決めた岡田さんに改めて山田アナウンサーがインタビュー伝えてもらいました。さて、富岡、安中、みどり市の市長選開票速報をお伝えしてきました。ここで開票結果を纏めて振り返ります。
富岡市長選挙、新人の岡野光利さんが現職で再選を目ざした岩井さんに、3253票の差をつけて初当選を果たしました。岡野さんの得票率55.6%でした。投票率は68.52%と前回より5.93%の落ち込みということになりました。
安中市長選挙です。現職で再選を目指した岡田さんが、激しく追い上げる新人の高橋さんに2272票の差をつけて当選しました。岡田さんの得票率は54.19%でした。投票率ですが、前回の選挙7.32ポイント下回る53.34%でした。
みどり市長選挙です。現職の石原条さんがおよそ94%にあたる15723票を獲得して再選を決めました。投票率は41.08%でした。
以上、今日の開票結果、お伝えしました。さて、2時間に亘ってお伝えしてまいりましたが、今回3つの選挙の取材に当たった萩原記者もこの放送を進めてくれました。この取材に当たった印象、どんな感じだったでしょうかね。

【解説】そうですね、今回3つの市長選挙を取材しまして、いずれも現職の候補は、合併後のこの行政運営の実績というものを強調していました。ただ、市民の皆さんの中には様々な要望や反応がありました。そのなかでまちづくりを行っていくなかで、私も含めて有権者の期待の高さ、というものを、非常に感じる選挙でした。また、7月の参議院の前哨戦というような見方もありまして、富岡市長選では現職の岩井さんが、まあ敗れたというようなことで波乱がありまして、今後そういった結果がですね、どういうように影響していくのか、関心がもたれますね。

【司会】前哨戦というような話も有りましたが、今回の選挙を振りかえっていかがでしょう。

【ゲスト】そうですね。まあ、候補者の数は同じだったんですけど、だいぶ様相が違って、結果もわかれたわけなんですけど、まあ、政党のかかわりかたも、いろいろな政党が関わっているようなみどり市のような場合もあれば、これは要するに現職を応援するという意味ですけれども、そうではなくて、富岡のように対立構造があったり、安中のようにあまりそういったところが見えなかったり、若干差があって、そういう中で、それらの3つの自治体の選挙は何だったかと考えますと、実は平成の大合併の一番最後の合併事例なんですね。言ってみれば国策の最終コーナーで駆け込み合併した自治体の、まあ開示が今回問われたということなので、それがなんとなく合併というものが、地域の統合という意味で問われたんだな、というふうにも思われますね。

【司会】はい、今夜はどうもありがとうございました。合併後4年後のこのありかた、また、継続か刷新か、任期満了に伴う3つの市長選、それぞれ結果が出ました。富岡は新人、安中、みどりはそれぞれ現職の方が当選したことになりました。今回の選挙、合併後の検証、今後のまちづくりについて考えるきっかけにして欲しいと思います。富岡、安中、みどりの開票速報をお伝えしてまいりました。今夜はこれで失礼いたします。(この瞬間に安中の当選者はすでに公約を忘れているのでは?)

【ひらく会情報部】
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