2007/11/25  22:35

51億円事件第5回公判(平成8年1月18日)その2  安中市土地開発公社事件クロニクル

田中弁護人
子供さんのことですけれども、テレビで報道されたり、それから新聞等で随分報道されましたよね。
 はい。
何か子供さんは御家庭で言っておりますか。
 やはり、直接私に報告しないような感じで、私に何かを言うのを避けてるみたいですけれども、別段大きないじめとか、そういうのは、最初のころはあったんですけれども、今現在はないと思います。
子供さんは、お父さん、つまり被告人のことについては、どんなことを言っておりますか。
 下の子どもは、お父さんによく、手紙を書こうと言って書いてます。内容は、私に見るなということなので、どんなことを書いているかは分からないんですけれども、ふだんの会話の中で、例えばお父さんはこれが好きだったよねとか、そういう思いやる気持ちが私には感じられるんですけれども。
上の子供さんはどうですか。
 やはり最初のころは、お父さんなんてという言葉が多かったと思いますけれども、この間も、コーヒーを入れましたら、お父さんにこれ持っていってやりたいねということを言いました。
多胡さんという、そんなにある姓じゃないと思うんですよね。あの人だという意味では分かりやすい姓だと思うんだけれども、そんなことで、息子さんが学校などでどんなことを言われているのか、どんな立場にあるかというのは、母親としてはいろいろと思い悩むことがあるわけでしょう。
 一番気になるところなんですけれども、最初のころは、安中で通学したときは、確かにそういうことがあって、つらい思いをしたみたいなことを何回か聞きました。
どうも聞いてると、子供さん自身も、できるだけあなたには話をしないようにしようと、こういう気持ちでいるということでしょうかね。
 そうですね。
お母さんにもできるだけ心配かけたくないという気持ちでしょうかね。
 はい。
あと、あなた自身いろいろ言われたと思うんだけれども、どんなことを言われた記憶がありますか。数限りないと思いますけれども。
 一番ショックだったのが、7月の、事件が一番山場と言ったらおかしいですけれども、そういうときに軽井沢で避暑をしているとか、事実に全く反してることを、例えばお金を隠して持ってるんだろうとか、そういうことは、やはりつらいですね。
一般の人みたいに胸を張って外歩くというのができるような気持ちですか、それとも、そうじゃないですか。
 とてもまだできる状況ではありませんけれども、前そのことも話したんですけれども、奥さんが知らなかったわけはないって、みんなが、10人いたら10人思うって。でも、少しずつ分かってもらえればいいんだ、取りあえず警察の方に分かってもらって、その先友達一人に分かってもらって、みんなが分かってくれなくてもいいけれども、事実は知ってほしい。だから、とにかく警察の方にも本当のことは話しますと、話を聞いてもらいましたけれども、ですから、徐々に、うそじゃなかったんだということが分かってもらえれば、返済もちゃんとしているんだということが、お金も隠して持ってないということが、少しずつ分かってもらえればいいなと思ってます。
被告人の奥さんという立場上言いにくいとは思いますけれども、あえてお聞きするんですが、本件は非常に長い間、非常に莫大な金額でしたね。
 はい。
そこで、あなたにももちろん大いに責任あるんだけれども、公社を含めた市や国のほうでもっと注意してればという気持ちが内心あるんじゃないですか。その点はいかがでしょうか。
 正直に申し上げますと、ないとは言い切れません。ただ、それは一番先に気づくべきなのは私なんですね。それが分からなかった、気が付かなかった、そこが一番大きな問題だと思うんです。

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