2007年8月11日。灼熱の太陽の名残りが漂う夕暮れの新宿に、パディ・フィールドが舞い戻ってきた! 2年前の今ごろ、新宿JAMにふらりと現れた時のように軽やかに。にこやかに。しかし、2年前と決定的に違うのは、ライブをやる仲間たちが一緒にいること!
開場前。サウンド・チェック中にお店に何本も電話が入り、スタッフの方が「パディさんの出番ですか? 3バンド目なので……」と対応してくださっている。そう、「最後はエッグさんたち(KEEN MONKEY WORK)に盛り上げてもらって、締めようよ!」というパディさんの意向で、PADDY & FRIENDSの出番は4バンド中の3番目。もちろん「ROMANESもTHE KILL TIMESも全部見のがせない!」というお客さんたちも大勢、Smokin Boogie前の路地に集まっている。
開場と同時にお客さんが続々と入場。フロアが人で埋まる。最初はROMANES。ラモーンズのキラー・チューンを日本語詞で歌うキュートでパンクな3人組。あっというまに、場内温度が上昇。血中PUNK濃度も急上昇!
続いてTHE KILL TIMES。KZさんとパディさんとの事前の会話により、この日のキーワードは「負けないよ〜!」(♪) 本当に1発目から決まり手の連続。パンク・エナジー全開でかっこいい!
そして、いよいよPADDY & FRIENDSの登場。オープニングSEはラベルの「ボレロ」。これは昔のカドリー・トイズのライブと同じオープニング。同一のフレーズを繰り返して螺旋状に高揚していく「ボレロ」が最後のフィナーレを迎えた瞬間、Yukinoさんのギターがノイジーにうなりをあげ「Sound Of The Sirens」に突入していく! パディさん、ノリのいいビートを刻んでます。
バンドのメンバーはみんなキャラが立っている人ばかり。ヴォーカルのraikaくんは赤い振りそで(?)に羽根ストールで狂った遊女みたいだし、切り込み入れた黒いTシャツがセクシーなべーさんはパンダ・メイク、Yukinoさんは黒くてゴスで、Sosukeくんはカワイイ系グラム、用心棒兼コーラスのLi Kojiさんは顔に赤線引いてどっかの部族みたい。パディさんはピンクのカドリーTシャツをパンクっぽくリメイクした衣装にショートパンツ、ニーソックスは左右ちがうコーディネート。こんなPADDY & FRIENDSのステージに、お客さんも釘付け! (……ってところで、長いので次回へ続く)