3月11日、幡ヶ谷Heavy Sickにご来場のお客様、共演バンド&関係者の皆様、ありがとうございました! そして、The Shapes日本ツアーに尽力したシスターポールのススムさん&マッキーさん、お疲れさまでした!
イギリスからパディと同時代に活動していたパンクバンドが来るわけですから、Cuddly ToyZは(当時のCuddly Toysの前身)RAPEDモードでお迎えしました。
セットリストはこちら。
2017.3.11 Cuddly ToyZ @幡ヶ谷Heavy Sick
1. 1st Day of My Life
2. Holding Back The Tears
3. Super Ass Trash
4. Madman
5. Science Fiction
6. L-O-N-D-O-N
7. Moving Target
8. Normal
9. Knock On Wood
新生カドリーの3曲で勢い良くスタート。中盤、Cuddly Toysの「Madman」に続けて演奏したのは、1970年代に登場した人気カルト映画(元はミュージカル)『ロッキー・ホラー・ショー』の代表曲「Science Fiction, Double Feature」。パンク・ヴァージョンでオリジナル日本語歌詞をつけました。
そこからラストまでは、1978年頃のRAPEDのライブを再現。当時はライブで、ロード・サッチの「L-O-N-D-O-N」と、ボウイもカヴァーしていた「Knock On Wood」をパンク風アレンジでやっているのです。もちろん、パンクスに人気の「Moving Target」「Normal」も欠かさずに!
Thomaはステージから落ちそうになるくらい前のめりでシャウト、Vishaはフロアに飛び込んでギターをかき鳴らし、Rudyのベースは重低音攻撃を続け、パディは最後にシンバル・スタンドをなぎ倒してしまいました!
(All Cuddly ToyZ photo by Kosaka)
★
そして、大トリのThe Shapes。日本ツアーの最終ギグとあって気合い十分。キャッチーで歯切れよく、どこかユーモラスで人なつこい楽曲の連発で、約1時間半、むちゃくちゃ盛り上がりました!
アンコールではススムさんもステージへ♪
彼らはパディのこともよく知っていて、「1979年にCuddly Toysのライブを見に行ったよ!」「ショーンは亡くなって残念だ。ギターがフェビアンで、え〜と、ベースは……」「トニーだよ」「そうそう、トニーだ!」と、楽屋は和気あいあい。
70s UKパンクスの多くはグラムロック・キッズだったので、みんなボウイやボランが大好きです。この日はMott The Hoopleのモーガン・フィッシャーさんが見に来るという話があり(本当に来てくれました!)、ギターのTimが「All The Young Dudes」を弾き始めたのをきっかけに、T.REXやボウイの曲を楽屋にいた日本人とイギリス人が唱和する「グラムロック祭り」が始まりました♪♪
The Shapesのメンバーはイギリスとアメリカから(ベースのGarethがサンフランシスコ在住)東京で合流、すぐに名古屋〜京都を回って再び東京へ。10日間で5回のギグを行い、持参した物販のTシャツ、バッジ、レコードなどもほとんど完売したそうです。日本で気に入った食べ物の名前を手帳にぎっしりメモしてました。キャベツ・パンケーキ(お好み焼き)、オクトパス・ボール(たこ焼き)、ニギリ(おにぎり)、ショーチュー、オユワリ、ヤキトリetc…。「琴や三味線のサウンドも気になる」と言っていて、いろんなものを面白がり、楽しんでいたようです。
終演後のHeavy Sickのバーフロアで、誰かが「この空間に、The ShapesとRAPED(パディ)とMott The Hoople(モーガンさん)がいるって、奇跡!」と話していました。その奇跡を起こしたシスターポールの努力には、本当に頭が下がります!
そして、グラムとパンクの遺伝子は時間も空間も越えてつながるものだなぁ、と感じた良き夜でした☆