8月28日の夜、パディは原田千栄(ちえぞう)&吉本匡孝のユニットによる『ケイト・ブッシュ・ナイト@錦糸町アーリー・バード』へ。
1977年、「ピンク・フロイドのディヴ・ギルモアに見出された天才少女」としてデビューしたケイト・ブッシュ。
透き通るハイトーン・ヴォイスで幻想的な自作曲を歌い、デビュー・シングルの『Wuthering Heights(嵐が丘)』は全英チャートNo.1を獲得。一躍有名になりましたが、やがてライブ活動を封印してスタジオワークに没頭するなど、表現者として独自の道を追求してきた人です。
デヴィッド・ボウイと同様、マイムのリンゼイ・ケンプに師事していたことから、デビュー当時は「女版ボウイ」と呼ばれていたり。風変わりな人ですが、イギリスではアルバムを出すごとに高く評価され、数年前には大英帝国勲章を受賞しています。
パディはロンドンで、ケイト・ブッシュのデビューからの快進撃をリアルタイムで見聞きしていて、アルバム『The Kick Inside』もよく聴いていたそうで、「ケイト・ブッシュ大好き!」とのこと。
今の日本で、彼女は有名とは言い難いけれど、「嵐が丘」がテレビ番組『恋のから騒ぎ』のオープニング・テーマに使われていたので、歌声を知ってる人は多いはず。
とはいえ、ケイト・ブッシュの楽曲は低音域から高音域までを網羅、変拍子や一筋縄ではいかないアレンジが多く、再現性のハードルが高すぎて「誰もカバーできないよね〜」と思われていたのも事実でしょう。
ところが……! ちえぞう(Vo)と吉本くん(Gu)のユニット「299(ニクキュウ)」がケイト・ブッシュをカバーする企画をやっている、と!
かつて、秋間さん率いるAKIMA & NEOSのメンバーだったこの2人ならセンスも技術もバッチリ♪
この日は、ピアノ含めて3人というミニマムな編成で、ケイト・ブッシュの世界を展開。ちえぞうは原曲キーのまま(!)自在に歌いこなすし、吉本くんのアレンジは美しく情感にあふれ、ゲストの野口さんのピアノは小粋に。サックス奏者のお店のマスターが参加する曲もあり、錦糸町に英国の森や妖精が出現した一夜でした🌙✨
「ケイト・ブッシュの曲は美しいけれど、気色悪いよね(笑)」という吉本くんのMCにも深く共感。すごく綺麗で、すごく変。それがケイト・ブッシュの魅力かな💕
なお、お店のフードメニューには北海道のヨシツネ・ジンギスカンがあって、ラム肉好きなパディが食いつきました! イギリスのラムより臭みがなくて美味しかったそうです😊🍖