6月15日、黒田義之さんが亡くなりました。
黒田さんは、日本で初めてパディを雑誌で紹介してくれた方です。
1978年、一時帰国したパディがRAPEDの7インチ盤『Pretty Paedophiles』を持って音楽誌の編集部を回った時に出会い、『DOLL』の前身『ZOO』のコラムに、ロンドンのパンクバンドで活動している日本人がいる、と書いてくれました。
そのコラムは残念ながら手元にないのですが、1979年にRAPEDがCuddly Toysになり、アルバム『倒錯のギロチン・シアター』で日本先行デビューした際には、『ZOO』で2ページにわたる長文のレビュー(書き手は鈴木佳之さん)も掲載されました。
10数年前にパディが日本に帰国してからは、よくライブハウスでお会いして、いつも気さくに声をかけてくださいました。
去年の6月、Cuddly ToyZの1stアルバム『Tracy〜The beginning』レコ発ライブのご案内を送ったら、「行けるかも!」というメッセージと絵文字で👍 👍 を送ってくれて、結果的にはご都合がつかず来られなかったのですが、行こうと思ってくださったことがうれしかったです。
今年の4月から、がんで闘病中とのことでした。今がコロナ禍でなければ、きっと病室には連日、パンクスやバンド関係者が詰めかけていたと思います。
先週、黒田さんと何とか面会できた方が、「パディの話も出たよ」と教えてくれました。最後まで気にかけていただき、ありがとうございました。
黒田さんのご冥福を心からお祈りいたします。