ラスト・ナンバーはRAPEDの代表曲「Moving Target」。パディさんのドラミングが勢いを増す。RAPEDが活動していた期間は1977年後半から1978年の1年ちょっと。しかも誤解が先行してバッシングされたから、思うようにギグができなかったという。そんな状況でもマーキーやレインボー・シアターで、10代のパディさんがこの曲をプレイしてたんだなぁと思うと、今見ている光景が、とてつもない歴史を背負ったものに思える。
Yukinoさん、リさん、raikaくんが、黒いパディさんTシャツ(昨年の復帰イベントの記念Tシャツ)に着替えているので、よりパンクっぽくてカッコイイ!
最後にあいさつのため、パディさんがマイクを持つ。「みなさん、雨の中、来てくれてありがとうございます。きっと遠くから見に来てくれた人もいると思うし、遅くまで、ホントにありがとう」
(そう、この夜は一時的にすごい雷雨があったらしい。途中から入ってくるお客さんがびしょぬれでびっくり!)
「ぼく、来年はカドリー・トイズで日本ツアーしたいと思ってますので、これからも応援よろしくお願いします!」
温かい拍手と声援に包まれて、パディさんは手を振ってステージを降りた。
ライブが終了し、再び大野さんと秋間さんのトーク。
大野「こうやって、パディくんが約30年ぶりに戻ってきたわけだけど、実際に生きてるグラムロッカーに会えるってスゴイことだよ! マーク・ボランもそうだけど、70年代のミュージシャンは早く亡くなるケースも多いしね。パディくんだって脳梗塞やって、幸いドラムを叩けるまでに回復したけど、一歩間違えば今ここにいないわけでしょ。だからライブって本当に一期一会だし、貴重だよね」
秋間「そう。ライブに行けるときには、必ず行くようにしないと!」
大野「俺なんて、昔はよく家出してライブ見に行ったよ(笑)。実際のミュージシャンを見て、自分が何らかの影響を受けるって体験は、やっぱり奇跡みたいなことなんだよ」
その後、パディさんがトーク席に来て大野さんと歓談。
ライブを終えて安堵の笑顔。
確かに、この夏のPADDY & FRIENDSの2回のライブは、良い出会いの積み重ねがあって実現した、まさに奇跡的なものだった。本当に、関わってくださった方々、見に来てくださったお客様、気にかけて応援してくださった方々、すべてに感謝します! (END)