1970年代にロンドンで初演されて以来、各国・各時代でマニアックな人気を獲得しているロック・ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』(映画の『ロッキー・ホラー・ピクチャー・ショー』もカルト・ムービーとして有名!)の日本版を見に行きました。パディは1980年頃、ロンドンで舞台も映画も見たそうです。「日本人キャストって、どんな感じ〜?」と興味津々。
今回の『ロッキー・ホラー・ショー』は日本一ロックな劇団『劇団☆新感線』のいのうえひでのり氏演出でフランク役は古田新太さん。昔、羽野晶紀(現・和泉元彌夫人)が新感線の看板女優で浪速のKyon²(=小泉今日子)て言われたくらい可愛かったんだよねぇ……という昔話はさておき、ポスター前で記念撮影。
ローリーさん、み〜っけ♪
会場に流れるBGMは英国の70sグラムロック! T.REXにDAVID BOWIE、SWEETやSLADE、QUEENなどで雰囲気が盛り上がります♪ この選曲は誰がしたんだろう?
ド派手なポップコーン売りのお姉さんからスペシャル・ポップコーンを買うと「こちらのお客様〜!ポップコーンを一箱っ、お買い上げですぅ〜!!」と絶叫され、周囲のお客さんも拍手してくれます(笑)。すでにここから観客参加型のショーが始まってるのです。
中身は普通のポップコーン(上演中は飲食禁止ですけど)。
劇中の曲が日本語歌詞になってる以外、ほぼオリジナルに忠実な内容で(RKOがPARCOになってて笑った)、パディも随所で「そうそう、こんなシーンあった!」と。もちろん照明や音響はパディが見た当時より格段にパワーアップしていて、ここぞという時にはキラキラのテープが客席に発射されたりしますが、そういう今の技術を活かしながら、全体的にうまくアナログ感を醸し出しています。
フランクNフルター(古田)のヘヴィな猥雑さと妖しさは予想以上。そして芝居の濃度が濃い!
パディのイチ押しはロッキー役の辛源(Gen Shin)さん。英国と韓国のハーフの美青年でボディビルで鍛えたような筋肉美。こういう身体で人造人間として演技するのはけっこう難しいんだろうけど、適役でした。
以前フランク役をやったローリーさんは、今回はエディ役。テディボーイ・スタイルでサックス型ギターを実際に演奏するシーンもあり(舞台にはバンドがいます)、すぐ殺されちゃうけど、印象は強烈です。オリジナル版でミートローフが演じたエディはガチムチ系イメージが定着してますが、ローリーさんは細くて不気味でブッ壊れてる『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のキャラみたいな新エディ像をうまく造形してたと思います。
70ページ以上ある公演パンフ。豪華☆
カーテンコールは観客も歌い踊り、大盛り上がりで終了! パディも超ゴキゲンでした♪
このあと地方公演を経て来年2月に東京リターン公演だそうで、どこかで見られる方はエンジョイしてくださいね。
PARCOの『ロッキー・ホラー・ショー』オフィシャルサイト
http://www.parco-play.com/web/play/RHS/