2008年、セッションバンドのPADDY & FRIENDSでヴォーカルを務めてくれたマーク東さんが、4月15日に急逝されました。
80年代、パンクバンド Merry GorounDのフロントマン「Ziggie」として活躍し、その後、グラムロックバンドやアコースティック・ユニットなど、さまざまな形で自身の世界を表現してきたマークさん。中学生の時にRaped、Cuddly Toysの大ファンだったそうで、パディがイギリスと日本を行き来するようになり、このサイトを作って間もない頃、「パディさんと一緒に何かやりたい」と連絡をくれました。
持病があって大変な闘病生活を経験されているマークさんは、脳梗塞の後遺症が残るパディをすごく気遣ってくれて、麻痺やしびれを軽減させるための治療法の本を送ってくれたこともあります。
PADDY & FRIENDSとして、2008年7月30日に渋谷ラ・ママ、8月16日に新宿スモーキン・ブギでライブをすることになり、マークさんはすごく張り切って、ラ・ママのステージのために紫のサテンのスーツを新調していました。
その後、マークさんは「青い星」というアコースティック・デュオを、2007年にPADDY & FRIENDSに参加してくれたライカ君と一緒に始めて、バンドとはまた違った美しく幻想的な音楽を作っていました。パディがNEW TOYZで活動するようになると、青い星の企画イベントに誘ってくれて、2013年5月18日、阿佐ヶ谷のYellow Visionで共演させてもらいました。
Merry GorounDが再結成して新大久保のEARTHDOMでライブをやった時は、完全にパンクロッカーのZiggieさんに戻っていて、熱く激しいパフォーマンスは圧巻でした。豪快で繊細で、情に厚くて、おもしろくて、よくしゃべる。そんなマークさんはパディと会うと子どもみたいになって、よくふざけあっていました。阿佐ヶ谷でホルモンの美味しいお店に連れて行ってくれて、大はしゃぎしたのも楽しい思い出です。
名古屋でマークさんの訃報を知ったパディは、東京に戻った翌日、お別れを言うために斎場に向かいました。ちょうど、PADDY & FRIENDSでギターを弾いてくれたユキノさん(AUTO-MOD)と一緒になり、パディとユキノさんとマークさんがいるのに、その場所がスタジオやライブハウスではないことが不思議でした。
本当にいろいろありがとうございました、マークさん。
天国でショーンに会ったら、「パディは元気でやってるよ」と伝えてください。どうぞ、安らかに……。