1994年にAnagram RecordsからリリースされたこのCDは、RAPEDの2枚のシングル盤に、1984年に出た未発表音源集『Philes 'n' Smiles』を加えて、RAPEDの全ての音源をコンプリートしたもの。オフィシャル・リリース曲、そのアウト・テイク、未発表曲、ライブ音源……と、RAPEDというバンドを多角的に捉えることができる、まさに究極の1枚。
当時、RAPEDのメンバーはフェビアンとトニーが20代前半、ショーンとパディは未成年だったというが、ライブの様子は堂々たるもの。カヴァ−曲もスクリーミング・ロード・サッチの「L-O-N-D-O-N」、R&Bの大御所、エディ・フロイドの「KNOCK ON WOOD」(デヴィッド・ボウイがカヴァーしたのでも有名)をパンキッシュにプレイしている。
このCDによってRAPEDの再評価が進み、イギリスをはじめアメリカでもパンク・ファンの間で話題になる。日本では2005年の12月にパディ・フィールド・インタビューが『DOLL』誌(No.221)に掲載されて以来、輸入CD店やAmazonで品切れ状態に。2006年4月、VIVID SOUNDより国内盤『レイプド・パンク・コレクション』(VSCD3631)が発売され、入手しやすくなった。
●RAPED-CD on VIVID SOUND
http://www.vividsound.co.jp/dtl.php?dtlid=VSCD3631