近所の公園の隅っこに6年前から青テントの中で
生活しているオジサン(58歳だとか)がいる
私が引越しした7年前は公園の上のほうにある
畑の中の物置小屋で生活し、そこの畑を手伝うと
いうことで、地主のおじいさんに許可を得ていた
おじいさんが亡くなり、息子の代で立ち退きになり
仕方なく公園に引越ししてきた
青テントには板で書かれた看板「禅修業」「空手道場」
とあり、公園に来る子供たちを集めて空手を教え
服装も一応胴着を着ていて、子供達にも人気がある
教えると言っても無料、学校が長いお休みの時など
学生達がテントの前で禅をやっている
このオジサン、引越しして来たときはワンちゃんの
散歩でワンちゃんをよく遊んでくれたりしていた
オジサンの実態を知らなかったので世間話もした
20年前に、お花屋さんをやっていてそれがダメに
なり、それから働くのが嫌になってしまったとか・・
「せかせか働くのはバカや」とも言っていた
食物や服は近所の子供達のお母さんや、学生達や
話友達の老人なんかが毎日差し入れしている
土、日は駅前や街の競馬の場外馬券売り場の前に
お坊さんの托鉢(たくはつ)姿で立ち、箱を
ぶら下げて日当にしている。
先日、TVのニュースの特集で今こういう風な
ニセ托鉢坊主が観光名所に立ち、それがいくつかの
グループがあり、縄張り争いになっている様子を
隠し撮りしていた
このニセ托鉢オジサン達は4,5人で一つの
アパートの一室を借りて毎朝皆さんそれぞれの
場所へ夕方まで立っているとかで着替えはトイレ。
レポーターがなぜこういう生活になったのかと
聞くと、ほとんどがリストラや倒産で妻子は実家に
帰り、働くところもなかなかなく、家賃も払えず・・
50歳代後半からの人がほとんどだった。
女は実家へ帰るという手段もあるし、母子家庭の
申請をすれば、パートでなんとか最低限の
生活は出来るかもしれないが、男は良い歳をして
実家の親の面倒は受けられないのかもしれないし
プライドもあるし、難しいだろうと思う。
元来、托鉢(たくはつ)というのはお寺の
修行僧が修行の一環として、そこの住職にその
お寺に帰依しているという身分証とか許可証
みたいなもをいただいて出来るそうだ。
托鉢は、物事の執着を越え、衣食住に「少欲知足」
を旨とし人々が僧侶に金銭や食物を施す善根
(布施・財施)を積ませる尊い行為である。
去年、大阪城公園に行ったときもたくさんの
托鉢坊主が門の前や公園内に立っていて、前に
ぶら下げた箱の中に外人さんがお金を入れていた
京都で本物の托鉢僧侶を見たけど、着ているものは
ニセとほとんど変わらないけど、表情、姿勢
歩き方、それと全体から伝わってくる気迫というか
そういうものが全然違う。
近所の公園のニセ托鉢オッサンは昨日、市の公園課
から5回目のテント強制撤去をされた
今回は留守中に撤去されたが前は、役所の方々が
何回も足を運んで説得したが(こういう人達ばかり
集めて、日当になる仕事を斡旋して、簡易宿舎も
貸す)それでも居座り続けるので強制的に・・・。
2回ほど、オッサンが怒って役所の人を殴ったので
その時は警察が来て、留置場へ入れられた
釈放されると、しばらくは公園内の障害者用トイレ
(広くて明るくて洗面台もあるし利用者が少ない)
でダンボールを敷いて生活し、そのうちボチボチと
また立派?な青テント住居を作る
3日前にまた撤去されて、オッサンは留置場らしい。
このオッサンは私にも「アクセクして
生きたら損やでぇ、その日食べれたらそれで
じゅうぶんや!足るを知る・・や!」と言っていたが
ちょっと悟りが違うでぇー??
まぁ丈夫で健康だったからそんな事も言えたのかな
ときどき妹さんが尋ねて来ていたから身内は
いるので、その時は面倒見てくれるとでも気楽に
思っているのか・・・
よく「乞食は3日やったらやめられない」って
言うけど、どうなんでしょうね〜・・・。
人間プライドも捨て、欲も最低限にすれば
こうなってしまうのか・・・
人に迷惑をかけてるかっていうと、う〜ん(-ι_- )
難しいところやね〜・・・。
紅梅の蕾
タンポポ
マンサク
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