裏参道にすごく落ち着けるカフェがあった。もう無い。
そこでは妹の元同僚が一人で働いていた。
その人は私より年上のくせに、私を「おねえちゃん」と呼ぶ。
妹の「おねえちゃん」。
私はその店で何度か寝た(もちろん睡眠)。本気で寝られた。
相手は大人の男の人だけど、なんだか安心(失礼だよね)。
元同僚の「おねえちゃん」だからかも。
「おねえちゃん、また寝るんでしょ」と店に行くたび言われる。
「失礼だよね」とも言われた。たしかに。
カウンターに座って、なのに寝るんだもの。
なぜ「安心」なのか。
それはその人の接客がきちんとしているから。
店員と客、という関係をあいまいにしない、居心地のいい距離を保ってくれる。
そんないい店、だったのに。
気がついたら無かった。
代わりの店を探したけど見つからなかった。
昼からビール飲めて、寝られて、女一人で安心な店。←無茶?
先日外国人にからまれたあの店で、その人が独立して店を始めたと聞いた。
「うそ!どこ?」
実は、最近新しくできたカフェで、入ろうかどうか迷ってた店があった。
バンドの練習に行く時に毎回通っては、気になってた店。
それだって。
とっとと入ればよかった。
教訓:気になる店には迷わず入るべし。
久しぶりに再会したけど変わってなかった。店は変わったけどやっぱり居心地最高。

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