「アヒルちゃんに乗ろうか」と夫が言う。
久しぶりに一緒の休みで。
アヒルちゃんというのはスワンボートのこと。
白鳥なのはわかっていても
思わずアヒルちゃんと呼んでしまった私のせいで
夫の中でも「スワンボート=アヒル」が定着してしまった。
で、支笏湖の横を通るたびに気になっていた
「アヒルちゃん」にとうとう乗ることができた。
いつも天気が悪くて乗れずにいたから初体験。
二人乗りで
ペダルがついてて
自転車みたいにこぐと進む。
ハンドルもついている。
ふと見ると
白鳥の首にテープがたくさん巻いてある。
…壊れたのを直してるってことか。
っていうか、クビが飛んだのだろうか。
縁起ワルイ。
沖を目指して夫が必死でこぐので
けっこう陸から離れてしまったところで。
ハンドルのところに「緊急用の電話番号」が貼ってある。
「携帯持ってなかったら
何かあっても連絡できないよね…」と私。
財布落としたとかって言って夫が何かの拍子に落ちても
助けを呼ぶにはボートをこいで戻らないといけない。
私が1人でこいでも時間かかって間に合わないなーきっと。
…なんて考えていた私の目が
光っていたとかいないとか。
夫が急にハンドルをきって方向転換。
「どこに行くの?」と聞いたら
陸の方を指差す夫。
危機感感じたのかしらね。
ま、冗談ってことで。

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