<オヤジの生き方を変える>第4回
97年11月、佐世保から宇久島への海峡横断の企画が持ち上がる。
漕行距離にして約70q、まだ1日に30q以上の距離を漕いだ経験が
無かった私はこの話にときめいた。
それまでは自分のペースでのんびり漕いでいただけだったが、
物足りなさも感じ始めていたので、
ある程度漕げる人達との集団でのツーリングの誘いに迷わず申し込んだ。
この時のメンバーに現サザレン会長の澤氏や同青年部長の岸川氏や丸田氏、そして広島支部長の木村氏(*注)など現在のサザレンの中核となるシーカヤッカーがいた。
彼らはいずれも長距離シーカヤッカーとしての経験をすでに積み上げてきた連中で、その中で私はまだ駆け出しの存在であった。
あいにく当日は波浪のため西海橋を経由して大村湾へのロングツーリングへコース変更となったが、この2日間、自分の限界まで漕いだ経験は
以後の自分にとっての大きな自信につながった。
シーカヤッキングの醍醐味はロングツーリングにあること、
そのためは自分をどう鍛えればよいのかがそれからのテーマになった。
(続く)
長崎県高後崎にて97年11月23日