東北の友人が送ってくれたCDの中にあった1枚。
キンクスは60年代イギリスの代表的なバンドだが、
日本では評価はイマイチ。
ビートルズやストーンズの影に隠れ、
チェッペリンやパープルの派手さもなく、
クリームやザ・フーの技もない。
ウィキペデア日本版によると、(以下引用)
---------------------------------------------------------------------------
The Kinks(キンクス、1964年 -)はイギリスのロックバンド。 イギリス4大バンド(ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー)の1つ。

1960年にデイヴ・デイヴィスとピート・クウェイフによって、レイヴンズ (THE RAVENS) として結成。1963年にディヴの兄、レイ・デイヴィスが加わる。11月にミック・エイヴォリーがオーディションの結果加わり、パイと契約を交わし、バンド名をキンクスと改める。1964年8月13日にデビューした。ヒット曲「ユー・リアリー・ガット・ミー」などがある。
----------------------------------------------------------------------------
とあり、本国ではなかなか人気があったようで、
なぜに若かりし頃に聴いておかなかったのか今さらながらに不思議でした。
で、今ipodの中に入れて歩きながら聴いているが、歩くときに聴くと一番しっくりくる
のです。1曲が短く、26曲も入っているし、馴染みやすいメロディと乗りのいいテンポで最高です。
ビートルズやストーンズほど聴いて疲れないのがいいなあと思う今日この頃ですが、
やっぱ歳食ったせいかな。
初期ロックが好きな人は死ぬ前に聴いてから死んだ方がよいです。
もう一枚。こちらは国産音楽です。
ジャンル的には80年代テクノに分類されるのだろうが、
sandii&sunsetz(サンディー&サンセッツ)のHEAT SCALE。
所蔵のアナログ盤再発掘作業中にあらためて聴いたら再評価したので
ぜひ皆さんにお勧めします。Amazon.co.jpでCDが手に入ります。

80年代の音楽は洋ものも和ものも今聴くと陳腐なのが多い。
ポリスを先日ひさしぶりに聴いたら、なんかガックリ来たので、
近寄らないようにしていた。
でもコレは80年代のテクノブームの中で産み落とされた作品とは言え、
もともと素性が今やフラダンスの大先生サンディーと
夕焼け楽団の久保田真琴なのだから、
単なるテクノで終わろうはずがない。
そこかしこにアジア的なスパイスを利かし、
日系ミュージシャンにしか創造し得ない無国籍な世界を作り上げている。
プロデューサーはYMOの細野。
女性ボーカル入りのYMOが聴いてみたい人は是非お試しを。
1. HEAT SCALE/WORDS AND DANCES
2. THE GREAT WALL
3. BONGAZUNA
4. TOHMEI NINGEN
5. EL PUZZLO
6. THE EVE OF ADAM
7. AN ANTENNA
8. GONG LOOP
9. KINGDOMS WITHOUT CORNERS
10. DHYANA PURA
2曲目の「グレート・ウォール」という曲は
万里の長城のことを歌ったものと思っていたが(曲調もチャイナ風だったので)、
良く聴くと歌詞が「いつまで続くのグレートウォール」と歌っており、
本来なら「どこまで・・・」とすべきもの。
とすると、
1981年に作られたこのアルバムは89年のベルリンの壁崩壊を知らなかったのです。
そうか、そうだったのかと。
壁は国境でもあり、人の心でもあるってことなのね。