「2020年ルーキー回顧107 松山 真之(19歳・BC富山)投手」
状況説明
松山 真之(オリックス育成8位)投手 (BC富山出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
都立四商からBCリーグの富山に加入し、1年目に指名されました。まだまだNPBを一軍を意識するのには物足りませんでしたが、土台となるフォームが良かったので、素直に肉付けできると楽しみだと評価していました。そのへんのことは、上記の氏名をクリックして頂けると、当時の寸評が自由に読めるようになっております。
そんな松山選手の1年目は、
二軍で 21試合 1勝0敗1S 防 5.40 といった成績に。残した成績は好いとは言えませんが、高卒2年目の年齢だったことを考えると、悲観するほどではありません。
もう少し数字を細かく観てみると、20イニングで22安打と、被安打が投球回数を上回ってしまっています。被安打率の目安は、一軍を意識するのであれば80%台、一軍定着を目指すならば70%台で圧倒したいところです。100%を越えているのは、二軍相手では多すぎます。まだまだ、NPBレベルの打者相手だと苦しかったことが伺えます。ただし、被安打率が高い傾向は、独立リーグ時代から観られました。
四死球は14個で、四死球率は70%。通常目安は、投球回数の1/3(33.3%)以下になり、その倍以上のペース出しており、コントロールに大きな課題があることがわかります。通常ここまで多いと、中々ストライクをとるのにも四苦八苦して、投球に集中しきれない部分があったかもしれません。
奪三振も14個で、1イニングあたりの奪三振率は0.7個。先発投手ならば0.8個以上、リリーフ投手ならば0.9個以上が決め手があるかの目安になります。平均は0.65個前後なので、平均強ぐらいのペースではないかと思われ、プロで狙って三振が奪えるほどの武器はなかったのではないかと思われます。
こうやってみると、全ての部分でまだ力不足であり、防御率が5点台になってしまったのも致し方ありません。ことルーキーイヤーとしては微妙な内容ではあるのですが、高卒2年目の年齢を考えれば、許容範囲だったと思います。ただし2年目の今年は、まだファームでの登板は2試合にとどまり、2回1/3イニングしか投げられていません。そういった意味では、昨年の経験が活かされていないようです。そのため、これからの成長に期待したいところです。
蔵の印象:△ (全ての部分でまだ力不足)

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