「2021年ルーキー回顧16 森浦 大輔(天理大)投手」
状況説明
森浦 大輔(広島2位)投手 (天理大出身)
蔵の入団前評価:未確認
下級生の頃は大学選手権に出場して確認していたのですが、最終学年の成長ぶりは確認できないまま終わったので、一部映像と残した成績を元にレポートを作成した選手です。ただし、最終学年に残していた成績は素晴らしかったので、下級生の時とはかなり違っていたのだろうなというのは想像していました。
そんな森浦選手の一年目は、
一軍で 54試合 3勝3敗17H 防 3.17 と、ルーキーとしてはまずまずの成績を残しました。
もう少し数字を細かく見てみると、48回1/3イニングで被安打は39本。被安打率は、80.7% 。一軍の被安打率の目安は、90%以下なので、総合力でも一軍の打者をある程度抑えられていたことになります。
四死球は26個であり、四死球率は 53.8% 。一軍の四死球率の目安は40%以内ぐらいですが、三振を多く取れるのであれば40%台でもO.Kではないのでしょうか。彼の場合、50%を越えているので、ちょっと出し過ぎではあります。
その三振ですが、1イニングあたり0.85個。リリーフの目安は、0.9個以上なので、けして少ない数字ではありませんが、まだ絶対的な決め手があるとは言えません。こうなると、四死球率の高さもやはり気になります。
こうやってみると、被安打率は合格ラインですが、四死球率・三振率はまだ物足りません。このへんが、信頼できるリリーフの目安となる2点台の防御率に及ばなかった要因かもしれません。
ルーキーとしては合格点だと思いますが、今後はもう少し数字を良くして、防御率2点台の信頼される存在になって欲しいところです。
蔵の印象:◯ (2年目以降は、もうワンランクレベルを引き上げたい)

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