「2021年ルーキー回顧26 内山 壮真(星稜)捕手」
状況説明
内山 壮真(ヤクルト3位)捕手 (星稜出身)
蔵の入団前評価:☆☆ (中位指名級)
下級生の頃は、野球センス抜群の遊撃手。上級生では捕手をこなす器用さを示し、特に打撃には非凡な才能を持っていました。強打者でありながら捕手としても適正も高く、プロではどっちをやってゆくのかなと思ったら、捕手として試合に出ていたようです。
そんな内山選手の一年目は、
74試合(238打数) 8本 25点 2盗(1失)打率.231厘 といった内容でした。
一二軍合わせて 80試合で243打数 は、まずまず経験は積めたかと。特に、一軍の優勝争いをする空気を肌で感じられたことは大きかったかと。また捕手という難しいポジションこなしながらも、高卒ルーキーの目安である 打率2割越えもクリア。この打数で8本塁打のパンチ力も見事でした。
捕手というポジション柄も、走力は特に気にしなくて良いでしょう。意外にポカが多いなとは高校時代も思っていたのですが、5失策はやや多め。それでもチーム1番の52試合のマスクをかぶるなど、チームの期待の高さが伺えます。ディフェンス面では、まだまだ学ばないと行けないことも多いのでしょう。
打撃成績をもう少し詳しくみると、238打数で52三振。三振比率は、21.8% と高卒ルーキーとしてはまずまず。一軍を意識するのであれば、これを20%以下にして行きたいところですが、8本塁打の長打力も加味すると25%ぐらいまでは許容範囲であるようにも思えます。まぁ本人がどう感じていたかはわかりませんが、振ったバットが、まだ自分のイメージどおりにはボールを捉えられなかったことも多々あったのではないかと。
四死球は40個で、四死球率は 16.8% と、これは大変優秀。通常10%以上が四死球率の目安ですが、15%を越えるのは相当優秀です。それだけボール自体は、見極められていたということ(見えていたということ)。そのため、打率.231厘でも出塁率は .342厘 と記録しています。
まだ一軍を意識するのは物足りませんが、高卒ルーキーとしては順調な1年目を過ごせたと言えると考えます。順調に経験と技術を積んで、来年あたりには一軍でレギュラー争いに加われるようになると良いですね。そのぐらいの資質は、充分持っていそうなので。
蔵の印象:◯ (良い一年が過ごせたのでは)

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