「2021年ルーキー回顧34 土田 龍空(近江)遊撃」
状況説明
土田 龍空(中日3位)遊撃 (近江出身)
蔵の入団前評価:☆☆ (中位指名級)
全国の高校生の中でも、その守備はNO.1だった遊撃手でした。打撃はまだ弱さはあったものの、ボールを捉えるセンスなどは良かったので、プロ入り後筋力が伴ってくればと評価していた選手です。
そんな土田選手の一年目は、高卒ルーキーながら、
一軍で9試合(5打数) 2安打・2打点 .400厘 と、貴重な経験ができました。また
二軍では、89試合(204打数) 1本 22点 9盗2失 打率.240厘 という成績に。
一二軍合わせて98試合・209打数 は、及第点といった感じか。一軍の雰囲気を、ある程度味わえたことは良かったのではないのでしょうか。中でも高卒ルーキーの目安である打率2割越えどころか、2割4分まで記録できたことは想像以上の結果でした。
また想定外だったのが、高校時代それほど足でアピールするタイプでもなく、走力も平均的だと思っていたいた走力において、9盗塁して2回の失敗(成功率81.8%)の結果は想像以上。自慢の守備は、二塁で25試合(守備率.981厘)、三塁で2試合(守備率1.000厘)、遊撃手としては65試合(守備率.962厘)と言った内容に。まだショートとして信頼される目安の、.970厘以上は残せず安定感という意味では課題を残す結果となりました。それでも、守備の評判はかなり高いのは間違いないです。
二軍での打撃成績を詳しく観てみると、204打数で60三振。三振比率は、29.4% とかなり高めです。いつも言うように、二軍での三振比率の目安は20%以下。そう考えると、まだまだ振ったバットがイメージどおりには中々ボールを捉えることができなかったことが伺えます。
四死球は21個で、四死球率は10.3%。こちらは、基準である10%を越えてきて合格点です。ボール自体はある程度みえて見極められていたけれど、技術的に未熟で対応しきれなかったことが多かったということなのでしょう。
このへんは、高卒1年目で致し方なかったとは言えると思います。ただし、好打者系の選手だけに、もう少し三振を減らしてゆかないと一軍は見えて来ない気がします。また守備でも安定感という意味では、もうワンランクは引き上げたいところ。それでも、守備力的には、ポスト・京田 を意識できる存在なのは間違いありません。ことルーキーとしては、合格点の与えられる1年目ではなかったのでしょうか。
蔵の印象:◯(良い滑り出しができた一年)

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