坂本 誠志郎(阪神2位)捕手 (明治大出身)
蔵の入団前評価:☆☆
アマ屈指の経験と実績の持ち主で、スケールよりも実戦で味の出るタイプ。肉体のポテンシャルで勝負する
梅野隆太郎 とはタイプの違う捕手が欲しかった、そういった意図は汲み取れる指名でした。ただし2位じゃなければ穫れなかったのか?という部分では、当時から多くのドラフトフリークの間でも疑問の声があがる指名でした。
そんな坂本の1年目は、
28試合(45打席) 1本 2打点 0盗塁(0失敗)打率.200厘 という成績。とりあえず一軍とはどういうところなのかの経験は、1年目からできました。二軍では、
20試合(45打席) 1本 4打点 1盗塁(0失敗)打率.289厘 という数字。こちらは、一軍とほど同じような試合数で、両方合わせても90打席しか実戦の打席に入れていないのは気になります。捕手ですから、一軍の投手の球を受けるとかそういうことを重視していたのかもしれませんが、実戦力が不足したのは気になります。
一軍の捕手別防御率では、4.14 とそれほど優れていたとは言えません。さらに課題は盗塁阻止率の低さで、この辺は深刻です。元々強肩というよりは、捕ってからの素早さと制球で刺すタイプ。もう少し余裕を持って、刺せるようになって欲しいものです。
ファームでは打席こそ少ないとはいえ、打率.285厘は捕手としては立派。大卒野手のファームでの1年目の目安は2割5分ですが、捕手でこれを遥かに越えているところは評価できるでしょう。一軍でも打率は2割と、打撃に関しては思ったより対応できたという気がします。この辺は、レベルの高いところで常に野球をやってきたせいかもしれません。
あまり細かく観られていないのでなんとも言えませんが、数字を観る限りは打撃は思ったよりもやれた印象で、守備は思った以上にやれていなかった気がします。今年の経験を、ぜひ来年以降に繋げて欲しいところです。ただし今年のドラフトで、割合似たタイプの
長坂 拳弥(東北福祉大)捕手を獲得したということは、首脳陣も満足しているわけではないことを伺わせます。
蔵の印象:△ (もう少し守備でやれるかと)

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